俺たち生まれ変わります

あやこ

文字の大きさ
11 / 18

和彦のお出かけ

しおりを挟む
【和彦】
朝起きたら家族全員出払っていた。
せっかくの休みなので一人で気楽に
買い物でも行こうと思ったら、
なぜか家の前に《斎藤 智也》がいた。
え、なんでいるの。怖い怖い怖い怖い。
とりあえず、恐る恐る訊ねると、
俺の質問は完全に無視され
いきなり抱きつかれた。

え?どう言う事?意味わからないんですけど。
あまりにびっくりした為、硬直していると
俺の耳元でおはようと、重低音ボイスで話しかけてきやがった。
え??どちらの国の方ですか?ここは日本ですよね?
いつから人の家の前で抱き合って
朝の挨拶するんですか?

一旦冷静になり、俺も挨拶を返して
色々と謎は多い行動ではあるが、
これから買い物に行くからと言って
その場をあとにしようとした所で又捕まった。
そして、今度はバックハグ。

何なんだよ!こいつはマジで!
本当に怖いわ!というか何故ここにいるんだ?

気を取直して、再度冷静になり
今から買い物に行かないといけないから
又学校で会おうな。というと今度は奴が
俺も一緒に行くと言い出した・・・・・。

そして今に至る。
奴は何も話さず、そして俺の手も離さず。
おかしいだろ?男同士で手を繋いでたら。
それもこんなに人通りの多い場所!!
今俺たちは学校の近くに来ている。
そして、見られてる。
ジロジロすっごい見られてる。
どこでもいいからお店に入って・・・・・。
あのカフェで良いわ。
この状況から逃れるなら。

と、思ったがここ場違いじゃね??
なんか客層が女子ばっかりのカフェじゃん。
ん?? ん?ちょっと待てなんか見た事ある奴が。
えっ、えーーーーーーー。
《斎藤 智也》のお兄さんだよな?
え、こんなお店に一人で来るの。
すっごい目立っているんですけど。
なんかこの兄弟不思議すぎるわ。

あれ、お兄さんの接客しているの和子じゃね?
あ、そういえばバイト始めるって言ってた。
このカフェで働いてるんだ。

取り敢えず俺は奴から無理矢理手を離し
素早く席に座った。
《斎藤 智也》は俺の前に座り
今度は机の下で足を絡ませてくる。
もうヤダ、コイツ。怖いんですけど。


【斎藤 智也】
朝起きた時、和彦に会いたいと漠然と思った。
朝食を食べてる時、抱きしめたいと思った。
そして気づいたら家に行き抱きしめていた。
自分でもおかしいと思う。
でも止められない。

今、和彦とカフェに来ている。
まるでデートみたいだ。
そして偶然にも兄さんがこの店にいた。
店の雰囲気から言って彼の趣味ではないと思うが、和子さんを見つけて納得した。
彼女に会いに来たのか・・・・。

和子さんが俺たちを見つけて近付いてきた。
少し驚いてた様だが
彼女オススメのパンケーキを頼んだ後
和子さんに、家に遊びに行ってもいいか聞いてみた。
和彦は驚いた顔をしていたが、
和子さんは了承してくれた。
今日は楽しい一日になりそうだ。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~

マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。 王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。 というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。 この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。

転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。 突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。 有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。 約束の10年後。 俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。 どこからでもかかってこいや! と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。 そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変? 急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。 慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし! このまま、俺は、絆されてしまうのか!? カイタ、エブリスタにも掲載しています。

ずっと好きだった幼馴染の結婚式に出席する話

子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき 「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。 そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。 背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。 結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。 「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」 誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。 叶わない恋だってわかってる。 それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。 君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。

僕の恋人は、超イケメン!!

BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?

【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】

ゆらり
BL
 帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。  着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。  凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。  撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。  帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。  独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。  甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。  ※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。 ★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

伯爵令息アルロの魔法学園生活

あさざきゆずき
BL
ハーフエルフのアルロは、人間とエルフの両方から嫌われている。だから、アルロは魔法学園へ入学しても孤独だった。そんなとき、口は悪いけれど妙に優しい優等生が現れた。

処理中です...