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夢を覚えていることは少ない。夢を見たこと自体は覚えているが、その内容となるとまるで解らない。忘れてしまうと云うより、思いだせない。尤も忘れると云うことは、失うと云うこととまるで違うと聞くから、それなら同じことなのかもしれない。
つまり、失うのではなく、どこかに大切に仕舞い込んで、それが紛れて見つからなくなると云うことだろう。それは、罔くしてしまうより、遥かに質が悪い。
それはどこか奥の、手の届かぬところに確乎りあって、あるにも拘らず手に取ることは出来ないのだ。そしてそれはどんどん増える。
それなら綺麗さっぱり罔くなってしまう方がずっといい。
記憶は次々と奥に仕舞い込まれる。視ることの叶わぬ思い出ばかりが溜まっていく。
そんなモノを抱え込んで、落としてしまった時には、一体どうしたらいいのか。
だから、夢なんかを視るのは大嫌いだ。
役立たずの記憶など要らない。
抱えきれず、落としてしまうだけだ──。
落とす──。
つまり、失うのではなく、どこかに大切に仕舞い込んで、それが紛れて見つからなくなると云うことだろう。それは、罔くしてしまうより、遥かに質が悪い。
それはどこか奥の、手の届かぬところに確乎りあって、あるにも拘らず手に取ることは出来ないのだ。そしてそれはどんどん増える。
それなら綺麗さっぱり罔くなってしまう方がずっといい。
記憶は次々と奥に仕舞い込まれる。視ることの叶わぬ思い出ばかりが溜まっていく。
そんなモノを抱え込んで、落としてしまった時には、一体どうしたらいいのか。
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