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5話
あの悪役令嬢リーゼロッテに?
というか私 散々貴女のこと支えてきた自覚があるんですけど。
それなのに 少し目立ったからって理由でハブられてしまうの?
リーゼロッテにとって私は それだけの存在だったのね。
確かに私みたいなモブがそう思ってる時点で図々しいのかもしれない。
そうよね…
そうよね…
そう、
よね…って無理!
私が悪いマインドにできないわ。
全然 私悪くないもの。
なんなら悪いのは告白してきたサブヒーローでしょ?
しかもそんな理由で簡単にハブるとか…
今まで散々私にお世話になっておきながら…
許せないんですけど?!
恩知らずもいいとこだわ。
「許せない…」
「何を許さないんだ?」
突然声がした。
私は驚いて振り向く。
「大丈夫か?」
サ、サブヒーロー?
「どうしてここに貴方が…」
というか 教室に入ってきたのさえ気づかなかったんですけど。
「何が許さないんだ?」
「…こちらの話なのでお構い無く。」
私はそう言ってサブヒーローを無視する。
もともとこの人のせいだ。
どうして私みたいなモブに告白するのか…
モブの世界はシビアだ。
モブがメインキャラに接触しようものなら周りに一気にハブられる。
そしてみんなに無視されて正真正銘のモブになるのだ。
私もそれは嫌だ。
だからモブの隊列を崩さないように今まで影で悪役令嬢を支えてきた。
それがこの人のせいで全て水の泡になった。
「お前の放課後の約束はもう終わったのか?」
「あ…」
そういえば。
この人にはそう説明したんだった。
「忘れてたのか?」
「違うわ。
忘れてなんかない。
すっぽかされてしまったのよ。」
この際 本当のこと言ったって良いわよね。
「明日には皆からハブられてるわ。
貴方もそんな私に近付かないほうがいいわよ。」
「それでいいのか?」
「え…?」
突然サブヒーローがそう言う。
それでいいのかって何よ。
それしかないじゃない。
「どういう理由かは知らん。
でも君が怒るくらいだから相当理不尽な理由なんだろう?」
「え、ええ。」
「諦めるなよ。
立ち向かえ、その理不尽に。」
そう言われて私はハッとした。
確かに私は諦めていた。
何故なら私がモブだから。
でもそんなの諦める理由にはならない。
私モブにも立ち向かう権利はある。
初めの頃 どんなに抗っても悪役令嬢の取り巻きになったからって…全てのことをしょうがないと諦めていた。
そんなことない。
私は…
「ありがとう、ロイ。
私 大事なことに気付かされたわ。」
「そうか、良かった。
で、告白の返事は?」
「それはお断りします。
あ、でも友達としてならいいわ。」
「…そうか。
じゃあ
友達からよろしく。」
「友達で、よろしくね。」
私はそう言ってロイと握手をした。
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