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4話 郷土史研究学部
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飯田隆は、ぼんやりとテレビの討論番組を見ていた。
最近増えてきている熊被害に対して、「駆除すべき」派と「保護すべき」派の討論だった。
「熊と共存を考える会」の代表を名乗る女性が、テレビの中でヒステリックに叫んで、それを「駆除すべき」派の人たちが、諌めている、まあよくある光景だ。
「駆除すべき」派の人たちは、人の命に関わるなら、駆除すべきという、当たり前の意見。
「保護すべき」派の人たちは、もっと熊のことを勉強して共存できる方法を探すべきという意見。
そこへ「論破」で有名なコメンテーターが「3歳の子供に何を教えれば熊に食われなくなるんですか?」という意見を出したところで、CMに入った。
討論とは名ばかりの、人が議論している場面をおもしろおかしくしているエンターテイメント番組だった。
まあ、どっちの意見もわかるけど、実際に人が襲われているんだから、駆除するしかないよなぁ
とぼんやりと考えていたところで、携帯電話に着信があった。
同じ学部の春日徹だ。
隆と徹は、「郷土史研究学部」というところに所属し、今度の研究発表で「街に眠る神社仏閣の成り立ち」を発表する予定だった。
今日は、〇〇県に今は誰も近づかない、忘れられた神社があるという話を聞き、そこのフィールドワークにいくことになっていた。
テレビの電源を切り、用意していたリュックを背負って家を出た。
家の前に、徹の青いシビックが止まっていた。
「徹、いつも悪いな」
「なーに、こっちこそ付き合ってもらっているようなもんだ、気にすんな」
「今から〇〇県だと、昼過ぎには着くだろう?どこかで昼飯でも食べてから行こうや」
徹は、サムズアップをして、車を発信させた。
12月の半ば、外は寒いが雲ひとつ無い空。
車の中は暖房が効いていて、軽快なJ ~POPが流れていた。
最近増えてきている熊被害に対して、「駆除すべき」派と「保護すべき」派の討論だった。
「熊と共存を考える会」の代表を名乗る女性が、テレビの中でヒステリックに叫んで、それを「駆除すべき」派の人たちが、諌めている、まあよくある光景だ。
「駆除すべき」派の人たちは、人の命に関わるなら、駆除すべきという、当たり前の意見。
「保護すべき」派の人たちは、もっと熊のことを勉強して共存できる方法を探すべきという意見。
そこへ「論破」で有名なコメンテーターが「3歳の子供に何を教えれば熊に食われなくなるんですか?」という意見を出したところで、CMに入った。
討論とは名ばかりの、人が議論している場面をおもしろおかしくしているエンターテイメント番組だった。
まあ、どっちの意見もわかるけど、実際に人が襲われているんだから、駆除するしかないよなぁ
とぼんやりと考えていたところで、携帯電話に着信があった。
同じ学部の春日徹だ。
隆と徹は、「郷土史研究学部」というところに所属し、今度の研究発表で「街に眠る神社仏閣の成り立ち」を発表する予定だった。
今日は、〇〇県に今は誰も近づかない、忘れられた神社があるという話を聞き、そこのフィールドワークにいくことになっていた。
テレビの電源を切り、用意していたリュックを背負って家を出た。
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「なーに、こっちこそ付き合ってもらっているようなもんだ、気にすんな」
「今から〇〇県だと、昼過ぎには着くだろう?どこかで昼飯でも食べてから行こうや」
徹は、サムズアップをして、車を発信させた。
12月の半ば、外は寒いが雲ひとつ無い空。
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