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七章 侵略者と玉座
第74話 敗北
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テレビにはあまり映っていないし、一言も話していない。当然、第一回目の投票ではゼロだった。結果を見て、誰もが愕然とする。一番ショックを受けているのはエンドだった。
「ほらね、僕なんか出る資格も生きている意味もないんだ……あぁ、死にたい。お茶の間にこんな汚くて不細工な僕が映ってしまって申し訳ございません、すいません」
エンドは隅っこのほうで小さくなり、ぶつぶつ念仏みたいに唱えていた。頭にキノコが生えている。
頭ににょきにょき生えたキノコを、コスモが取って火で炙る。ムシャムシャとそれを食べた。
「普通そんなの食べないわよ」
「美味しいよ?」
コスモは醤油につけたキノコをスターに手渡すも、スターは首を振って拒否。
その横でダスクが腕を組んで考えている。
「ゼロからのスタートは中々厳しいわね。明日の投票どうすれば」
「いえ、昨日の出演で国民の注目度は一番でしたよ」
ギャラクシーが小型のパソコンを開いた。ダスクがその画面を覗く。開いていた画面は国民のSNS。国民のアカウントは国が所有しており、鍵をあければ国民の情報を手に取れる。プライバシーという壁もない。
SNS上では、国民総選挙の話題を出していた。その中で五千件もエンド様が出ていた、という呟きが。国民の注目度は間違いなく、エンドに向けられている。
『久しぶりに見た。生きてたんだ』『何十年ぶり? 今さら感すごい』『エンド様病弱じゃないの?』
という呟き。
「ふんふん、確かに注目されてるけど肝心の票を集めないと」
画面から顔を離す。ギャラクシーは自分のほうに画面を向けた。呟きをじっ、と眺める。
「いま最有力候補はカースト様ですね。エンド様からいえば叔父にあたる方です。警察や消防、医療関係にも携わっており、よく街にも顔を出していて、国民にも顔が広いです」
ギャラクシーがパソコンを閉じた。
ダスクがずっと考え込む。
「カースト様って、誰?」
コスモがキノコを食べながら訊いた。エンドの頭に生えているキノコが増殖し、塩や胡椒などの調味料が置いてある。
「言ったでしょ。エンド様の叔父さんだよ」
スターが胡椒をかけて、パクっと頬張った。さっきまで拒否てたのに一口食べたらコスモと同じように食べている。
「見たことない」
コスモは醤油をドバドバかけて呟く。
「そりゃあ、わたしたちなんかが簡単に王族に会えないわよ。侵略者になったからサターン様に会えたの。それまでは名前くらいしか知らないじゃない」
スターが冷たく言った。
胡椒をふんだんに振ってキノコを食べる。
「あんたたち、それ美味しいの? 食べてる場合なの?」
ダスクが間に入ってきて、コスモとスターが炙ったキノコを差し出すも、いらないと拒否。
「あなたたち、宮殿内で何をしているんですか!!」
ついにギャラクシーの雷が落ち、怒声が響き渡る。火鉢と調味料はが没収され、エンドの頭で増殖しているキノコを腐らせた。
本題は明日の投票について。
一番投票数があるのはカースト様。その数、約五千八百三票。ゼロの票をどうやってこの票数を超えられるか。圧倒的な差にスターもダスクも言葉が出ない。
「これをどうやって超えるか……無理ゲーか! あと二回の投票しかないのにゼロを千まで伸ばすわけ!? 一のほうが難しいわ!」
スターが頭を振り回して叫んだ。
そう。何事もゼロから一にするのは難しい。しかも期限があと二日なのだから。ゼロという票数をみて、一番ショックを抱いていたエンドがおもむろに立ち上がった。
「やっぱり、僕、もういいです……」
「諦めるの?」
ダスクが睨みつける。
「も、元々勝てない勝負だったんだ。そ、それなのに、悪足掻きして、みっともない」
「えぇ、みっともないわね。今のほうが」
スターが冷たく言った。
肯定も否定もしない。若干驚いてたのはエンド。
「あの時、勇気をみせた理由は何? 何のために立ち上がったの?」
コスモがグイグイ攻めてくる。
「それはっ……」
エンドは諦めばかり言う口を閉ざした。
何のために立ち上がったのか、それは、自分の胸でも分かっている。姉が守ったこの星を、意志を、守るため。他の者に分け与えはしない。
決意してたはずなのに、クヨクヨしていた。エンドは自分の頬をバチンと叩く。
「ごめんなさい! 覚悟決めたはずなのにいつまでもクヨクヨして、もう僕、絶対クヨクヨしない。前を向くんだ」
エンドは腕を離して、顔を上げた。その顔は今までで誇らしい。覚悟を決めた顔だった。
投票二回目が迫り、その為にテレビ出演や演説を行うなど、やるべきことは行動していく。テレビの視聴率はどの局と比べると視聴率No.1。エンドが画面に出ると、SNS上の呟きが千件も。
ギャラクシーがパソコンを眺め、険しい表情をした。
「だめですね。エンド様は王位継承権の中で一番注目されてますけど、票にはなびきません。あくまで注目されているのは『今さら出てきてすごい』という感慨深さです。病弱だったので仕方ありません。ですが、メディアに顔を出したのはおおよそ、二百年ぶりですからね」
ふぅ、とため息をついた。
エンドは暗い顔をした。ダスクが話題を変える。
「ここから、うまく先手をうつにはやっぱり、良い行いでしょ」
「良い行い?」
コスモとスターがオウム返しに訊く。ダスクがくすりと笑った。
「因果応報てことわざで、良い行いをすれば返ってくる。エンド様はこれから、良い行いを百してもらいます」
エンドはびっくりした。
大きな目をさらに大きく見開かせる。ゆっくり戻す。
「……どうすれば?」
「そうですね。例えば、ゴミ拾いとか。挨拶まわりとか」
エンドは拒否することなく承諾した。早速宮殿を出て街に出た。店を営んでいたおばちゃんが、椅子で座って眠っていたおじいちゃんが、追いかけっ子で遊んでいた子供が、エンドに注目する。
多くの奇異な目があたる。エンドは顔面蒼白になった。俯いて手のひらに何度も「人」とかいてそれを飲み込む。
遊んでいた子供たちが立ち止まり、指を差した。「テレビで見たことある!」とね。近くにいた母親が子供を抱えて逃げていく。まるで化物から恐れるように逃げていった。
とんとん、と背中を叩くものが。振り向くとコスモが見上げていた。その隣にはスターとダスクが控えている。『自分は一人じゃない。だから大丈夫』という温かな目。
エンドはその眼差しを察して、ふっと優しく笑った。そして、顔を上げる。街に出て初めて国民と触れ合っていく。まず初めは挨拶を。
宮殿から遠く離れた地区まで足を運ぶ。そうして、時間が迫ると馬車で帰った。
「はー! もう足ヘトヘト!」
スターが寝転んだ。
コスモは大口あけて窓の外を見上げていた。窓の外にある雲を見上げているのだろう。長時間歩いてスターとダスクもヘトヘトだ。でもエンドは疲れた顔をしていない。
「これが夢なんじゃないかと思うんだ。初めて城の者以外と触れ合った。生まれて初めてだ。人の目を見るのが怖かったけど、みんな、凄く優しい目だった。心の中がポカポカしている。なんだろう、これ」
エンドは胸に手を当てた。
胸に滲みた温かな感情に、まだ名前を知らない。
こうして、二回目の投票が行われた。結果、票数はたったの五票。すぐに影響が出るわけない。だが、二回目の投票でやっとゼロから五に。この結果に悩むか、焦るかどちらかだ。
ダスクたちは焦っていた。
「あと一回の投票しかない。明日のチャンス」
ダスクが険しい表情をする。眉間にしわをよせて、おばあちゃんみたい。
「一歩リードなのはカースト様……うひゃぁ、今回の投票で八千いったよ。こりゃあ……」
スターは頭を抱えた。
この数をみればもう確定している。誰もが思っていた。でもそれを、覆そうとしている者がいる。その波はいつしか、大きくなるのを知らない。
ダスクがギャラクシーのパソコンを借りて、情報をかき集めていた。すると、こんなものを発見した。カースト様が昔からこの星に抱いていた信念だ。昔からツイッターやメディアでも度々それを口にしていた。その情報が詳しく呟いていた記事を発見。
【王になったら――地球の空気と水を手に入れ、核を落とし破滅させる。手に入れた空気と水は我が物に。銀河一美しい星にしよう。地球の空気と水はもう既に手に入れた。あとはもう、核を落とすだけ】
「なんですって!?」
ダスクは立ち上がった。そばにいたコスモとスターはびっくりする。
「何事?」
「カースト様が地球を破滅するって、水と空気は手に入れたから、王になったらまずやることは、核を落とすこと」
ダスクは焦ったように回りをウロウロする。おとなしくて冷静なダスクがこうも取り乱すと、残りの二人は割と冷静になる。
「落ち着いて! 絶対、カースト様を王にさせるもんか!」
と意気込む。
「ほらね、僕なんか出る資格も生きている意味もないんだ……あぁ、死にたい。お茶の間にこんな汚くて不細工な僕が映ってしまって申し訳ございません、すいません」
エンドは隅っこのほうで小さくなり、ぶつぶつ念仏みたいに唱えていた。頭にキノコが生えている。
頭ににょきにょき生えたキノコを、コスモが取って火で炙る。ムシャムシャとそれを食べた。
「普通そんなの食べないわよ」
「美味しいよ?」
コスモは醤油につけたキノコをスターに手渡すも、スターは首を振って拒否。
その横でダスクが腕を組んで考えている。
「ゼロからのスタートは中々厳しいわね。明日の投票どうすれば」
「いえ、昨日の出演で国民の注目度は一番でしたよ」
ギャラクシーが小型のパソコンを開いた。ダスクがその画面を覗く。開いていた画面は国民のSNS。国民のアカウントは国が所有しており、鍵をあければ国民の情報を手に取れる。プライバシーという壁もない。
SNS上では、国民総選挙の話題を出していた。その中で五千件もエンド様が出ていた、という呟きが。国民の注目度は間違いなく、エンドに向けられている。
『久しぶりに見た。生きてたんだ』『何十年ぶり? 今さら感すごい』『エンド様病弱じゃないの?』
という呟き。
「ふんふん、確かに注目されてるけど肝心の票を集めないと」
画面から顔を離す。ギャラクシーは自分のほうに画面を向けた。呟きをじっ、と眺める。
「いま最有力候補はカースト様ですね。エンド様からいえば叔父にあたる方です。警察や消防、医療関係にも携わっており、よく街にも顔を出していて、国民にも顔が広いです」
ギャラクシーがパソコンを閉じた。
ダスクがずっと考え込む。
「カースト様って、誰?」
コスモがキノコを食べながら訊いた。エンドの頭に生えているキノコが増殖し、塩や胡椒などの調味料が置いてある。
「言ったでしょ。エンド様の叔父さんだよ」
スターが胡椒をかけて、パクっと頬張った。さっきまで拒否てたのに一口食べたらコスモと同じように食べている。
「見たことない」
コスモは醤油をドバドバかけて呟く。
「そりゃあ、わたしたちなんかが簡単に王族に会えないわよ。侵略者になったからサターン様に会えたの。それまでは名前くらいしか知らないじゃない」
スターが冷たく言った。
胡椒をふんだんに振ってキノコを食べる。
「あんたたち、それ美味しいの? 食べてる場合なの?」
ダスクが間に入ってきて、コスモとスターが炙ったキノコを差し出すも、いらないと拒否。
「あなたたち、宮殿内で何をしているんですか!!」
ついにギャラクシーの雷が落ち、怒声が響き渡る。火鉢と調味料はが没収され、エンドの頭で増殖しているキノコを腐らせた。
本題は明日の投票について。
一番投票数があるのはカースト様。その数、約五千八百三票。ゼロの票をどうやってこの票数を超えられるか。圧倒的な差にスターもダスクも言葉が出ない。
「これをどうやって超えるか……無理ゲーか! あと二回の投票しかないのにゼロを千まで伸ばすわけ!? 一のほうが難しいわ!」
スターが頭を振り回して叫んだ。
そう。何事もゼロから一にするのは難しい。しかも期限があと二日なのだから。ゼロという票数をみて、一番ショックを抱いていたエンドがおもむろに立ち上がった。
「やっぱり、僕、もういいです……」
「諦めるの?」
ダスクが睨みつける。
「も、元々勝てない勝負だったんだ。そ、それなのに、悪足掻きして、みっともない」
「えぇ、みっともないわね。今のほうが」
スターが冷たく言った。
肯定も否定もしない。若干驚いてたのはエンド。
「あの時、勇気をみせた理由は何? 何のために立ち上がったの?」
コスモがグイグイ攻めてくる。
「それはっ……」
エンドは諦めばかり言う口を閉ざした。
何のために立ち上がったのか、それは、自分の胸でも分かっている。姉が守ったこの星を、意志を、守るため。他の者に分け与えはしない。
決意してたはずなのに、クヨクヨしていた。エンドは自分の頬をバチンと叩く。
「ごめんなさい! 覚悟決めたはずなのにいつまでもクヨクヨして、もう僕、絶対クヨクヨしない。前を向くんだ」
エンドは腕を離して、顔を上げた。その顔は今までで誇らしい。覚悟を決めた顔だった。
投票二回目が迫り、その為にテレビ出演や演説を行うなど、やるべきことは行動していく。テレビの視聴率はどの局と比べると視聴率No.1。エンドが画面に出ると、SNS上の呟きが千件も。
ギャラクシーがパソコンを眺め、険しい表情をした。
「だめですね。エンド様は王位継承権の中で一番注目されてますけど、票にはなびきません。あくまで注目されているのは『今さら出てきてすごい』という感慨深さです。病弱だったので仕方ありません。ですが、メディアに顔を出したのはおおよそ、二百年ぶりですからね」
ふぅ、とため息をついた。
エンドは暗い顔をした。ダスクが話題を変える。
「ここから、うまく先手をうつにはやっぱり、良い行いでしょ」
「良い行い?」
コスモとスターがオウム返しに訊く。ダスクがくすりと笑った。
「因果応報てことわざで、良い行いをすれば返ってくる。エンド様はこれから、良い行いを百してもらいます」
エンドはびっくりした。
大きな目をさらに大きく見開かせる。ゆっくり戻す。
「……どうすれば?」
「そうですね。例えば、ゴミ拾いとか。挨拶まわりとか」
エンドは拒否することなく承諾した。早速宮殿を出て街に出た。店を営んでいたおばちゃんが、椅子で座って眠っていたおじいちゃんが、追いかけっ子で遊んでいた子供が、エンドに注目する。
多くの奇異な目があたる。エンドは顔面蒼白になった。俯いて手のひらに何度も「人」とかいてそれを飲み込む。
遊んでいた子供たちが立ち止まり、指を差した。「テレビで見たことある!」とね。近くにいた母親が子供を抱えて逃げていく。まるで化物から恐れるように逃げていった。
とんとん、と背中を叩くものが。振り向くとコスモが見上げていた。その隣にはスターとダスクが控えている。『自分は一人じゃない。だから大丈夫』という温かな目。
エンドはその眼差しを察して、ふっと優しく笑った。そして、顔を上げる。街に出て初めて国民と触れ合っていく。まず初めは挨拶を。
宮殿から遠く離れた地区まで足を運ぶ。そうして、時間が迫ると馬車で帰った。
「はー! もう足ヘトヘト!」
スターが寝転んだ。
コスモは大口あけて窓の外を見上げていた。窓の外にある雲を見上げているのだろう。長時間歩いてスターとダスクもヘトヘトだ。でもエンドは疲れた顔をしていない。
「これが夢なんじゃないかと思うんだ。初めて城の者以外と触れ合った。生まれて初めてだ。人の目を見るのが怖かったけど、みんな、凄く優しい目だった。心の中がポカポカしている。なんだろう、これ」
エンドは胸に手を当てた。
胸に滲みた温かな感情に、まだ名前を知らない。
こうして、二回目の投票が行われた。結果、票数はたったの五票。すぐに影響が出るわけない。だが、二回目の投票でやっとゼロから五に。この結果に悩むか、焦るかどちらかだ。
ダスクたちは焦っていた。
「あと一回の投票しかない。明日のチャンス」
ダスクが険しい表情をする。眉間にしわをよせて、おばあちゃんみたい。
「一歩リードなのはカースト様……うひゃぁ、今回の投票で八千いったよ。こりゃあ……」
スターは頭を抱えた。
この数をみればもう確定している。誰もが思っていた。でもそれを、覆そうとしている者がいる。その波はいつしか、大きくなるのを知らない。
ダスクがギャラクシーのパソコンを借りて、情報をかき集めていた。すると、こんなものを発見した。カースト様が昔からこの星に抱いていた信念だ。昔からツイッターやメディアでも度々それを口にしていた。その情報が詳しく呟いていた記事を発見。
【王になったら――地球の空気と水を手に入れ、核を落とし破滅させる。手に入れた空気と水は我が物に。銀河一美しい星にしよう。地球の空気と水はもう既に手に入れた。あとはもう、核を落とすだけ】
「なんですって!?」
ダスクは立ち上がった。そばにいたコスモとスターはびっくりする。
「何事?」
「カースト様が地球を破滅するって、水と空気は手に入れたから、王になったらまずやることは、核を落とすこと」
ダスクは焦ったように回りをウロウロする。おとなしくて冷静なダスクがこうも取り乱すと、残りの二人は割と冷静になる。
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