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第二章 魔導士学園 編
クラスメイトたち・その1
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~人魚族・ニーナの視点~
私は水属性の魔法しか操ることができない。そして、その水魔法も筆記テストを挽回できるほどのものかと言えば疑わしいものである。では、なぜ魔導士学園の試験に受かる事ができたのか。
それは私の持って生まれた特殊能力のおかげである。
その力とは、魅了という呪いを相手にかけて、思いのままに相手を動かすことができる力である。
人魚族の中には稀にこの特殊能力を持って生まれるものがいるらしい。そして、その力を私も持っていた。
だから、試験官2人を魅了の呪いにかけて、採点を高くして、この魔導士学園に受かる事ができたのだ。
私の目的は、人魚族の住むことができる陸の国を作ることだ。私達人魚族は海の中に国がある。
しかし、陸には、陸でしか食べられない食べ物や、陸でしか楽しめない事がたくさんあった。人魚族が陸に憧れるのも仕方のない事だった。
陸に人魚族の国を作るという意見には賛成派もいたが、保守的なものの方が多かった。基本的に人魚族は争いを好まないのだ。陸に国を作るためには多くの同胞の血が流れる可能性がある。それを皆嫌がって、陸に人魚族の国を作ることに反対しているのだ。
私はこの魔導士学園で何人かを操り、陸に人魚族の国を作るための足掛かりにするつもりだった。これは、人魚族のみんなには伝えず、独断で行動していることだった。私の力を高めて行けば成しえる自信があった。
今の私はせいぜい2人くらいしか操ることができないが、かつて同時に多数を操る能力を持った人魚族がいたと聞いたことがある。
680年くらい前の話である。当時の人魚族の1人も同じ特殊能力を持っていたと聞く。その力は私なんかよりはるかに強い力を持ち、1国の軍隊を全て魅了の呪いにかけて意のままに操るほどの力があったと伝えられている。
私の能力もそこまで高めることができれば、国の1つや2つ同胞の血を流さずとも、簡単に作れるはずなのだ。
まずはこの特別クラスで私の手駒になりそうなものを選んだ。まず選んだのは、魔力があまり感じられない人間を操ることにした。その人間は、特待生である妖精族と親し気で、獣人とも仲が良さそうだった。上手くいけば、その3人を味方につけることもできる。
私が特待生の妖精族を直接魅了しないのには理由がある。
私の魅了の呪いは女性には発動しないからである。
私はその人間に魅了の呪いをかけることを実行に移した。
「私は人魚族のニーナというの。あまり知り合いがいないから、仲良くしてほしいわ。」
私はその人間に握手を求めた。
「嬉しいよ。俺は人族でアギラという名前だ。ヨロシク。」
私はアギラの目を見つめて、魅了の呪いを発動した・・・・・はずだった。
しかし、どういったわけか魅了の呪いにアギラがかかることはなかった。
「ニーナは呪いなんかに興味ある?」
私は驚いた。今まで、私の魅了の呪いにかからなかったものはいなかった・・・いや、それよりも気づいたものさえいなかったのだ。
しかし、このアギラという人間には私の魅了の呪いが通じないばかりか、呪いをかけようとした事に気づいたようだった。
私はその場を去って、自分の席へと戻る事にした。
特別クラスの生徒たちは侮ることができない。私は慎重に行動しなければならないと自分に言い聞かせた。
そして、私は次なるターゲットを探すことにした・・・・
~吸血鬼・ソロモンの視点~
私は今、予期せぬ事態に陥っていた。
私は特待生として、この特別クラスに選ばれることになった。だが、それも当然の事だろう。私は、闇と光と火の3属性の魔法を使えることができるのだから。特に、闇と光という相反する2つの魔法が使えるのは、才能ある私だからこそできる事なのだ。
そして、私はいずれ全属性の魔法を使いこなす魔法使いになるのだ。
私は、吸血鬼と言っても、その生活は人間となんら変わらないものだった。公には私の家族の事は皆、人族だと思われている。
そればかりか、私の父は国王より男爵の地位を頂いているのだ。私はこの魔導士学園で力をつけ、実績を残し、私たちの地位を子爵・・いや伯爵まで押し上げようと考えていた。
しかし、この学園での私の名誉は予期せぬものとなっていた。
その原因として思い当たるのは、合格発表の時の会話しかなかった。
「お前が、特待生に選ばれたソロモン男爵か?」
「そうだが………」
見たこともない人間に話しかけられた。
「じゃあ、もしかして全属性の魔法が使えるというのはお前の事か?」
「そうだな、使えるな………」『いずれはな………』
『いずれはな………』の部分はわざわざ言う事はしなかった。そのうち、使う事ができるのは、私の才能を考えれば間違いないはずなのだ。
しかし、これがいけなかったようだった。その人間は私が妄想を言っていると捉えてしまったのだろう。
私は陰で不名誉なあだ名で呼ばれていることを知ってしまった。
………中二病男爵…………それが私のあだ名だった………
~ゴーレム(?)・00-MKⅡの視点~
ワタシハ今カラ 11年10カ月24日13時間34分52秒前ニ起動シマシタ。ワタシノ意識ニハ自分ガ人間デアルトイウ感情ガ アリマシタ。シカシ 自分ノ姿ハ データベースニアル人間ノ姿トハ全ク異ナッテイマシタ。
隣ノポッド ニイタ 00-MKⅠハ 701年3カ月11日21時間42分10秒前ニ 起動シタヨウデシタ。私ハ自分ノ目的ヲ知ルタメニ 00-MKⅠヲ 探ス事ニ シマシタ。ドウヤラ 私ノ データノ一部ハ損傷シテイルヨウデシタ。
ワタシハ ズット MK-Ⅰヲ 探シマシタガ ドコニモ見ツカリマセンデシタ。ソンナ時 魔導士学園ノ 情報ヲ 入手シマシタ。種族問ワズ 入学デキル機会ガ アルトノ事デシタ。
私ノ体内ニハ 竜ノ魔力結晶ガ3ツ搭載サレテイマス。コレニ 魔力ヲ 通セバ 左手カラ 雷ノ魔法ヲ 右手カラ 土ノ魔法ヲ ソシテ 口カラ 光ノ 魔法ヲ 放ツ事ガデキマス。
受カッタナラ 魔法工学ヲ 学ブモノニ ワタシノ 修理ヲ 頼ム事ニ シマス
私は水属性の魔法しか操ることができない。そして、その水魔法も筆記テストを挽回できるほどのものかと言えば疑わしいものである。では、なぜ魔導士学園の試験に受かる事ができたのか。
それは私の持って生まれた特殊能力のおかげである。
その力とは、魅了という呪いを相手にかけて、思いのままに相手を動かすことができる力である。
人魚族の中には稀にこの特殊能力を持って生まれるものがいるらしい。そして、その力を私も持っていた。
だから、試験官2人を魅了の呪いにかけて、採点を高くして、この魔導士学園に受かる事ができたのだ。
私の目的は、人魚族の住むことができる陸の国を作ることだ。私達人魚族は海の中に国がある。
しかし、陸には、陸でしか食べられない食べ物や、陸でしか楽しめない事がたくさんあった。人魚族が陸に憧れるのも仕方のない事だった。
陸に人魚族の国を作るという意見には賛成派もいたが、保守的なものの方が多かった。基本的に人魚族は争いを好まないのだ。陸に国を作るためには多くの同胞の血が流れる可能性がある。それを皆嫌がって、陸に人魚族の国を作ることに反対しているのだ。
私はこの魔導士学園で何人かを操り、陸に人魚族の国を作るための足掛かりにするつもりだった。これは、人魚族のみんなには伝えず、独断で行動していることだった。私の力を高めて行けば成しえる自信があった。
今の私はせいぜい2人くらいしか操ることができないが、かつて同時に多数を操る能力を持った人魚族がいたと聞いたことがある。
680年くらい前の話である。当時の人魚族の1人も同じ特殊能力を持っていたと聞く。その力は私なんかよりはるかに強い力を持ち、1国の軍隊を全て魅了の呪いにかけて意のままに操るほどの力があったと伝えられている。
私の能力もそこまで高めることができれば、国の1つや2つ同胞の血を流さずとも、簡単に作れるはずなのだ。
まずはこの特別クラスで私の手駒になりそうなものを選んだ。まず選んだのは、魔力があまり感じられない人間を操ることにした。その人間は、特待生である妖精族と親し気で、獣人とも仲が良さそうだった。上手くいけば、その3人を味方につけることもできる。
私が特待生の妖精族を直接魅了しないのには理由がある。
私の魅了の呪いは女性には発動しないからである。
私はその人間に魅了の呪いをかけることを実行に移した。
「私は人魚族のニーナというの。あまり知り合いがいないから、仲良くしてほしいわ。」
私はその人間に握手を求めた。
「嬉しいよ。俺は人族でアギラという名前だ。ヨロシク。」
私はアギラの目を見つめて、魅了の呪いを発動した・・・・・はずだった。
しかし、どういったわけか魅了の呪いにアギラがかかることはなかった。
「ニーナは呪いなんかに興味ある?」
私は驚いた。今まで、私の魅了の呪いにかからなかったものはいなかった・・・いや、それよりも気づいたものさえいなかったのだ。
しかし、このアギラという人間には私の魅了の呪いが通じないばかりか、呪いをかけようとした事に気づいたようだった。
私はその場を去って、自分の席へと戻る事にした。
特別クラスの生徒たちは侮ることができない。私は慎重に行動しなければならないと自分に言い聞かせた。
そして、私は次なるターゲットを探すことにした・・・・
~吸血鬼・ソロモンの視点~
私は今、予期せぬ事態に陥っていた。
私は特待生として、この特別クラスに選ばれることになった。だが、それも当然の事だろう。私は、闇と光と火の3属性の魔法を使えることができるのだから。特に、闇と光という相反する2つの魔法が使えるのは、才能ある私だからこそできる事なのだ。
そして、私はいずれ全属性の魔法を使いこなす魔法使いになるのだ。
私は、吸血鬼と言っても、その生活は人間となんら変わらないものだった。公には私の家族の事は皆、人族だと思われている。
そればかりか、私の父は国王より男爵の地位を頂いているのだ。私はこの魔導士学園で力をつけ、実績を残し、私たちの地位を子爵・・いや伯爵まで押し上げようと考えていた。
しかし、この学園での私の名誉は予期せぬものとなっていた。
その原因として思い当たるのは、合格発表の時の会話しかなかった。
「お前が、特待生に選ばれたソロモン男爵か?」
「そうだが………」
見たこともない人間に話しかけられた。
「じゃあ、もしかして全属性の魔法が使えるというのはお前の事か?」
「そうだな、使えるな………」『いずれはな………』
『いずれはな………』の部分はわざわざ言う事はしなかった。そのうち、使う事ができるのは、私の才能を考えれば間違いないはずなのだ。
しかし、これがいけなかったようだった。その人間は私が妄想を言っていると捉えてしまったのだろう。
私は陰で不名誉なあだ名で呼ばれていることを知ってしまった。
………中二病男爵…………それが私のあだ名だった………
~ゴーレム(?)・00-MKⅡの視点~
ワタシハ今カラ 11年10カ月24日13時間34分52秒前ニ起動シマシタ。ワタシノ意識ニハ自分ガ人間デアルトイウ感情ガ アリマシタ。シカシ 自分ノ姿ハ データベースニアル人間ノ姿トハ全ク異ナッテイマシタ。
隣ノポッド ニイタ 00-MKⅠハ 701年3カ月11日21時間42分10秒前ニ 起動シタヨウデシタ。私ハ自分ノ目的ヲ知ルタメニ 00-MKⅠヲ 探ス事ニ シマシタ。ドウヤラ 私ノ データノ一部ハ損傷シテイルヨウデシタ。
ワタシハ ズット MK-Ⅰヲ 探シマシタガ ドコニモ見ツカリマセンデシタ。ソンナ時 魔導士学園ノ 情報ヲ 入手シマシタ。種族問ワズ 入学デキル機会ガ アルトノ事デシタ。
私ノ体内ニハ 竜ノ魔力結晶ガ3ツ搭載サレテイマス。コレニ 魔力ヲ 通セバ 左手カラ 雷ノ魔法ヲ 右手カラ 土ノ魔法ヲ ソシテ 口カラ 光ノ 魔法ヲ 放ツ事ガデキマス。
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