転生して竜人に育てられた俺は最強になっていた (旧題 two of reincarnation )

カグヤ

文字の大きさ
84 / 123
第二章 魔導士学園 編

魔物料理はお好きですか

しおりを挟む
スライムをバレンタイン子爵の領地から一掃した後、しばらくしてからジュリエッタの家へと招待された。バレンタイン子爵の件でお礼がしたいという事だった。
ジュリエッタの相談の事もあったので、俺とリーンは再びジュリエッタの家を訪れる事にした。

俺達がジュリエッタの家を囲う鉄柵の入り口で呼び鈴を鳴らすと、使用人ではなく、ジュリエッタが迎えに来てくれた。

「お待ちしておりましたわ。」
ジュリエッタが門を開けた。

「久しぶりね。元気だった?」
リーンが挨拶をする。

「ええ。元気でしたわ。それで………その………この前にも申し上げたように、お二人に教えて欲しい事がありますの。」
ジュリエッタは家の玄関に案内しながら唐突に切り出した。何が聞きたいのだろうか。

「お二人に魔法の使い方を教えて欲しんですわ。」

「えっ? なんで?」
予期していない申し出だったので、足を止めてジュリエッタの方を見て聞いた。

「実は、私魔導士学園の一般クラスを受験したのですが………筆記試験はそれなりだったんです………でも、実技試験がまるでダメだったんですわ………そこでお二人に教えてもらえないかと………」
ジュリエッタが魔導士学園を受験していたのは初耳だったので、俺は驚いた。

「ジュリエッタは魔法使いになりたかったの?」
リーンが聞いた。

「いえ、お二人が魔導士学園に入学すると聞いて、私もアギ………いえ、入ってみたいと思いまして………あれから必死で勉強したんですわ。でも、実技試験が全然だめで………」
俺達と別れてから勉強したという事か。何点くらい取れたのだろうか。50点くらいだろうか。俺はあの忌まわしい筆記試験を思い返した。

「へー、それで………筆記試験はどのくらいとれたの?」

「77点ですわ。特別クラスに受かったアギラ様やリーンさんには言うのもお恥ずかしい点数ですわ。」
77点だと……俺は確か17点………いや一般クラスと特別クラスの筆記試験は違うに違いない………
ジュリエッタは俺の事を崇拝している節がある。俺の点数を知ってしまえば幻滅してしまうかもしれない。俺が全然筆記試験で点を取れなかった事は秘密にする事に決めた。
と、そこでリーンは俺の点数を知っている事を思いだした。俺はリーンの方を見た。リーンは俺の視線に気づき頷いた。どうやら、アイコンタクトで俺の考えている事が伝わったようだった。

「大丈夫よ。私たちが魔法を教えてあげるわ。私たちに任せておけば、来年は余裕で合格できるわ。実技試験なんてちょちょいのちょーいよ。」
リーンが人差し指を突き出した拳を振り下ろしながら言った。俺の考えが伝わっているようで安心した。

「本当ですの?」
ジュリエッタが期待に満ちた目でリーンを見た。

「本当よ。アギラなんか筆記試験17点で受かったのよ。77点も取れるんなら、私たちが魔法を教えれば簡単に合格できるわ。」
………くぅ。さっきの頷きは何だったのか。リーンには何も通じていなかったようだった。これで、ジュリエッタの俺に対する評価が下がっていく気がした。

「じゅ、17点ですの?何で、それで受かったんですか? ………いや、でも、アギラ様の魔法を見れば、筆記試験なんて関係ないですわ。」
おや。どうやら馬鹿だと思われずに済んだのか………

「そうよね。アギラの魔法は反則クラスよね。私にもいろいろと教えてよね。」
リーンは俺の方を向いて言った。リーンもあれから俺に魔法を教えてほしいと言っていたので、ジュリエッタと一緒に教えればいいかなと思った。
ティーエ先生にも教えないといけないのだが、先生はいつも忙しいようだった。俺が詠唱なしでの魔法の使い方を教えますと言うと、忙しいという理由でいつも断られていたのだ。

玄関の前で話も終わり、家の中へと案内されると、そこにはジュリエッタの父親だけでなくバレンタイン子爵も一緒にいた。
俺達が部屋に入るなり、バレンタイン子爵は俺とリーンに握手を求めた。

「ありがとう。君たちにおかげでスライムが一匹残らずいなくなったよ。本当にありがとう。」
バレンタイン子爵は涙を流して喜んでいた。
「何かお礼がしたいのだが、私の領地はそれほど潤っておらず、私自身それほど裕福ではないんだ。」
バレンタイン子爵は申し訳なさそうに言った。
「大丈夫ですわ。アギラ様は見返り等求めてはいませんわ。ですよね?」
ジュリエッタは純粋な目で俺を見つめた。
貰えるものは貰える主義だが、まあいい。今回はいろいろと収穫があったのだ。大量のスライムだけでなく、竜の体内にある魔力結晶の欠片かけらが5つも手に入ったのだ。ルード皇国時代に魔力結晶については教わっていた。手に入れたのは欠片だが、魔力結晶は欠片であっても絶大な力を発揮するのだ。
何故スライムの体内に入っていたのかは分からないが、倒して手に入れたのだから自分のものとしていたのだった。
「そうですね。今回はいろいろと収穫もありましたので、何も頂かなくてもいいですよ。」

「そうか。本当にありがとう。冒険者ギルドでは誰も依頼を達成できない依頼だというのに・・・あなた達は本当に凄いですね。」
おや。あの時森で会った4人はギルドに依頼達成を報告しなかったのだろうか。
俺はあの時の事を思いだした。あの時に出会ったお姉さんの姿を思い返すと、興奮が蘇ってきた。
お姉さんは水着のような恰好でほとんど何も身につけていなかったのだ。そして、その速さがもたらした光景は俺にしか見切ることができなかったであろう。その速さは水着を置き去りにしていたのだ。回し蹴りをした時など乳首が水着から見え隠れしていたのだ。
興奮するなというのは無理な話なのである。あの時は思わず鼻血が止まらず焦ってしまったものだ。
こちらの世界では、あの装備は普通にあるものなのだろうか。あの恰好にどんな意味があったのか。俺はいい意味でカルチャーショックを受けていた。
俺はあの時の事を思い出しながら、顔が自然とにやけてしまっていた。

「あんなスライムなんかは私達にかかれば余裕よ。ねえ?」
リーンの呼びかけで俺は現実に引き戻された。

「そうですね。それほど大変というわけでもなかったですね。あっ、そうだ。これ、よかったら皆で召し上がってください。」
俺は箱をテーブルの上に置いた。その箱の中にはドーナツにスライムをかけたものが10個ほど入っていた。あれからいろいろ試して分かったのはスライムの種類によって味が違うという事だった。俺はいろいろ作ったものをアーサーに預けていた。アーサーの時空間の中は時の流れが止まっているらしく、長期間保存しても腐敗の心配がないので、大量に作って置いてあるのだ。

「これは何ですの?」
ジュリエッタが聞いた。

「ドーナツにゃ。これはいいものにゃ。」
それにアーサーが答えた。

「ドーナツ??」
ジュリエッタと父とバレンタイン子爵はドーナツを手に取り、口に運んだ。

「美味い。」「美味しいですわ。」「こ、この味は………」
3人はあっという間に手に持った1つを平らげてしまった。

「この材料は何かね。今まで味わった事がない味だったんだが………」
ジュリエッタの父が尋ねた。

「ベースとなるのものは砂糖、卵、バター、薄力粉、油などなんですが、隠し味としてスライムを使っています。」
俺は答えた。

「何!!スライムとな。」
ジュリエッタの父は驚いていた。

「スライムは食べられるような味ではないはずだが………」
バレンタイン子爵は呟いた。
その点については俺もよく分からなかった。多分俺のオリハルコンで作った調理器具が作用しているのだろうと思うが定かではないのだ。

「特殊な製法で調理しています。」
俺はそれだけしか言わなかった。分からないのだから仕方がない。

「す、凄いですわ。スライムまで美味しくしてしまうなんて。」
ジュリエッタは感心していた。
実際には俺の腕ではなく調理器具が凄いだけではあるが………

ジュリエッタの父は何かを考えこんだ後、俺に提案した。
「もし良ければ、アギラさんの料理を出す店を開く気はありませんか?もし、その気があるなら私が出資します。以前助けてもらったお礼もありますし、何よりこのドーナツという食べ物は非常に美味しい。絶対に売れますよ。」

「もし店を開くなら私の領地で採れた果物やお酒も使ってください。軌道に乗るまでは格安で提供しますし。」
バレンタイン子爵もその考えに乗り気だった。すぐさま自分の領地の果物を勧めて来るとは商売上手だな。

俺は考えた。呪術研究会の方も順調なので、何か新しい事をしようかなとも考えていた所だったのだ。
俺は料理を作って皆が喜んでくれる事に少しはまっていた。だから、この話は凄く興味があった。
それに、大量に作ってアーサーに預けておけば、店員を雇えばそれほど俺がいなくても大丈夫な気もしていた。
「わかりました。学校の近くで店を出せるならやってみたいです。」
俺は軽い気持ちで了解した。

「そうか。では、私の方で店を出す許可や店の用意をしておきましょう。看板や店の申請で店の名前が必要になりますので、今決めてもらえれば、すぐにでもとりかかるのですが。いい名前はありますか?」
ジュリエッタの父はどんどんと話を進めようとしていた。

「名前ですか………そうですね………」
俺は考えた。しかし、すぐには思いつかなかった。

「魔物食堂なんてどうかしら?珍しくてお客さんが来てくれるんじゃない?」
リーンが提案した。しかし、そんな名前でお客は入ってくれるだろうか。この世界で魔物を食べる事にはかなり抵抗があるみたいだからな。

「あっちにいい案がありますにゃ。マスターの名前の最初の文字リーンの真ん中の文字とあっちの最後の文字サーを組み合わせてアーサー食堂という名前でどうですかにゃ。」
………いや、それは全部お前の名前だろう。

「ジュリエッタの名前が入ってないじゃない。そんなのダメよ。」
リーンがジュリエッタに気をつかっているようだったが、そんな問題ではない………

「私も参加していいんですか?」
ジュリエッタが聞いた。

「モチのロンよ。名前のいいアイデアがあったら言ってよね。」

「では、魔物料理の最初の文字の『ま』、リーンさんの『リ』、アギラ様とアーサーさんの『ア』、私の『ジュ』を組み合わせて『マリアージュ』というのはどうでしょうか?」

「いい響きね。」
リーンは気にいったようだった。

「マリアージュには料理とお酒の組み合わせ、またその相性という意味がありますわ。それにもう一つ………結婚という意味も………恥ずかしいですわ。」
何故かジュリエッタは顔を赤らめた。そしてその顔を両手で覆って恥ずかしそうにしていた。

「マリアージュか。洒落てていいかも。」
俺もその名前を気に入った。

「異世界食堂アーサーというのも捨てがたいにゃ。いや、あっちの可愛さを前面に押し出して異世界食堂ねこやっていうのもいい気がするにゃ。」
いや、いろいろ駄目だろ………

「それでは。マリアージュで申請しておきますね。店の完成までには少し時間がかかると思いますが、完成が近づいたらまた連絡します。」


俺の異世界料理ライフが今始まろうとしている…………………かもしれなかった。


しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

処理中です...