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死の大陸編 幼少期
第25話. フェンリルの棲家5
しおりを挟むフェンリルが獲物を取りに行ってる間に出来る限りの距離を稼いでおきたい
飛行中ずっと魔法の練習をしていた僕はやればやるほど、その成果が目に見えて自分でも分かるので今は練習が楽しくてやめられない
今もまた風魔法の使い方で、魔力の練り方や調整の仕方を様々試しながら飛行を続けているので、時間が経つのを忘れてしまう
しかしあれから結構時間も経過したと思うんだが、フェンリルはまだ戻ってこない
おそらくだが、持ち帰りとは別に空腹を満たそうとして、その場で仕留めてその場で食事してると思う
なんせ我慢する事を知らないと思うから
そんな事を考えていたら僕のソナーにフェンリルの反応をキャッチする
それからすぐにフェンリルが戻って来たが、何やら後ろには見た事もない昆虫?
動物なのか獣なのか恐竜みたいなのが3匹連なってくっついていた
「リン、戻ったよぉ」
「おかえり、それでその後ろにいるのは何?」
「うんとね、リンに焼いてもらうやつ」
嬉しそうに言っているが、お前すでに僕が想像も出来ないくらい食べて来てるだろ・・・とは言えなかった
「ちなみにその3匹はなんて名前なの?」
「これがキリルでこれがギベルでこれがドロガルだよ」
「ふぅーん、覚えずら」
僕から見て1番目のキリルは12本足の蜘蛛だ!
どっちが頭かお尻か分からないが両方とも眼らしきものが3個ずつ付いている
2番目のギベルなるものは熊だね!
一見したらゴリラにも見えるが大きさが尋常じゃない位に大きい・・・・大型バスだろ
そして3番目のドロガルは、うん、サメだね
海でなく沼の中に生息しているっぽい感じがした
呆れて何も言えないが、いろんな生態系があるんだと思い知った
ここでフェンリルから意外な一言
「リン、あの山だよ」
「えっ」
「着いたよ」
「やっと着いたの」
いつ間にか景色が変わり、見渡せば山脈が連なる山々が視界に入ってくる
「で、どこの山?」
「あの1番高い山の上だよ」
「あそこね」
「もう少ししたら入口が見えてくるよ」
「じゃあここからは君が先に行ってくれるかな?」
「うん、いいよー」
「この速度で行ってね」
「うん」
しまった!
フェンリルを先に行かせてしまった事で、僕の前には蜘蛛や熊、サメに遮られて見えなくなってしまった
しかしながら目的地はすぐそこなので、あとは入口に向かうだけ
フェンリルがこのまま先行して1番高い山近くまで行くと頂上付近に、ぽっかりと大きく空いた洞窟の入口らしきものが見えてきた
「あそこが入口だよね?」
「うん、そうだよ」
「あそこに何があるの?」
「父さんと母さんがいるよ」
やっぱりそうだったか
なんとなくそんな気はしていたが、探索していた反応があまりにも大き過ぎて、僕のソナーに支障をきたしたんじゃないかと思ったが、どうやら正常に働いていた
そして洞窟の入口にようやく降り立つ事が出来た
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