転移失敗!!此処は何処?僕は誰?

I&Rin

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死の大陸編 青年期

第60話. 回復薬

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 今もアンガス君を囲むハリケーン内部では、バチバチと凄まじい音を立てながらアンガス君の身を焼き、身体の部位が削ぎ落とされ、焼き焦がれた臭いと煙があたり一面を覆い尽くし始める


 今回は仕留める事が目的ではないので、そろそろこの段階で止めるが、本来ならもう1段階上のクラスまでを試したかったが、それをやっちゃうと間違いなく死ぬだろう!


 今回、僕がアンガス君に試したハリケーンは、初期の段階ではハリケーン内部の空間は、かなり広めめにしていたので、アンガス君が自由に動けるようにしていた


 実際にアンガス君もハリケーン内で様々な魔法を放つが、結果的にその魔法はハリケーンに吸収されてしまう

 そして、ある程度の時間が経過すると、余裕のあった空間を徐々に縮める事で最後の結末を観たかったのだが、今回の実験は仕方なくここで終了だ!

 これは予想だが、このまま続けていたら最終的にアンガス君は、この世から消滅していただろうと思う………そうなってしまっては手遅れになり、回復も出来ないので、今回はこれだけでも十分にデータが取れたので、また次回のお楽しみとする


 回転を更に速くした事で、予想以上の相乗効果があり、電気をおび雷が発生したりといろんな収穫を得る事が出来た


 アンガス君からして見れば、とんだとばっちりを受けてしまった被害者だ

 今回の件で、このまま死んでしまってはたまったもんじゃないだろうから、ここらで魔法を解除して回復してあげようと、アンガス君の近くで回復薬の入った容器を1つ取り出し、そのままアンガス君の身体全体を包むように覆う

 しばらくすると、アンガス君に刻まれた痛々しい無数の傷痕が塞がり血が止まる

 最後の仕上げは、覆ってた液体をアンガス君の5つの口の中へと流し込んで飲み込ませる


 この容器に入っていた回復薬は、拠点近くの静寂の水辺にある水なんだが、元々かなりの回復効果があったんだが、それを僕が魔法の練習と実験でいろいろ手を加えバージョンアップさせている

 この回復薬の凄いとこは、ただ傷口を治すだけでなくでなく、魔力の回復も手助けしてくれる優れ物なので、めちゃくちゃ重宝している


 以前theフェンリルの父さんから静寂の水辺について教えてもらった事がある

 どれだけの歳月さいげつが経っているのか分からないが、その神聖なる泉には周辺の精霊が宿り、樹々きぎや聖なる大地からの莫大なエネルギーをずっと吸収し続けてきたものが、泉の水へと蓄えられ、長年蓄積されたのが今の静寂の水辺なのだと教えてくれた

 そのありがたい水に、僕が水魔法を練り合わせることでその効果がより高まったので、今では回復薬として数本は準備して持ち歩いている。

 
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