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死の大陸編 青年期
第63話. 全力疾走
しおりを挟むよしっ!これでオッケー!
出発だぁー!
ちゃんと地形も元通りにしたので、洞窟の奥へとゆっくり歩き始める
アースに1つ尋ねてみた
刻印の中から出て、僕と一緒に歩いて行くかを!
即答で帰ってきた回答は・・・・・歩くと余計にお腹も空くし、朝から狩りに出たのでこのまま眠りたい!との事
なんじゃそりゃー!
起きてから少し狩りに出て、その後は食べただけなのに何故にそんなに眠たくなるのかが分からない⁉︎
今では食うちゃ寝!食うちゃ寝のダメダメニートの生活を大いに堪能しているアース君であった
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
蛇軍団の棲家を離れてからずっとアースは寝てしまっているので、誰も話し相手がいない僕は気配を遮断したまま1人寂しく歩き続けているが、いっこうに外に出れない
とにかく広い空間が長々と続いてる
途中いくつも横道があるんだが、僕はこのアンガス君が通って来たであろう通称、蛇の道のゴール地点を目指したかったので脇目も振らず、ただひたすら歩いている
まさかとは思うが、アンガス君が使用していたであろうこの道の出口が、まさかの出発点のあの滝の裏側1カ所だけだった場合……
イヤイヤイヤイヤ、そんな事は無いだろう
ただ、ここに来る迄に何ヶ所も明らかに下の層に続くような道を見つけているが、絶対にアンガス君が通れる規模の大きさではなかった
寄り道したい誘惑に何度も襲われたが、そこは必死に耐え、またの機会のお楽しみにしておこうと自分に言い聞かせながら歩いている
まずはこのメインの道を早くコンプリートしたい
……でなければただでさえ道草をくってるのに、本来の目的地であるブラックドラゴンの場所に辿り着かないじゃないか
ただ歩くだけというのも暇なので、今からトレーニングを兼ねて全力疾走をしながら魔法の訓練も始める
ただひたすら全力疾走するのだが、魔法を何も使用しなければ、当然、短時間で呼吸が苦しくなり、体力的にもきつくなって速度が落ちる
なので、魔法を駆使しながらずっと全力疾走を持続させる訓練だ!
早速、僕は思いっきり全力疾走を始め、緻密な魔力操作を行い、全力で走り続ける為の調整を行いながら走り続けている
全力で走りながら、常に身体に蓄積される疲労を回復させつつ、全身に行き渡る血液に酸素と魔素を取り入れ、同時に複数の魔力操作を行い、全身の身体強化を施し、更に持久力を鍛えながら今もなお、洞窟の中を爆走して走り続けている
その速度、体感的に時速60~70㎞位だ
単純に100mの世界のトップ陸上選手のタイムが9秒後半で時速36㎞位なので、その倍近くの速度で僕は走り続けている
うんざりする程走ってるが、まだゴールは見えてこない。
これも魔法と肉体強化の訓練だと思いながらも、ずっと時間を気にせず、ただひたすら全力疾走中なのだが、更に面白い事を思いつく
まずは試してみようと、自分自身に風を纏わせ空気抵抗を減らす要領で風を操作すると
・・・・すでに人間が走る速度でない領域だったものが、地上最速の動物であるチーターをも凌駕してしまったんではないだろうか
ちなみにチーターは地球上の陸上では最速の時速120㎞位になるらしい
するとアースから横やりが入る
「リィーン、お腹が空いたよぉ」
なにいぃーーー!!
…………いやいや君は今日1日ずっと刻印の中で寝てただけだよね!
僕なんてずっと全力疾走で今も走り続けているので、逆にお腹が空くのは僕の方なんですけどねぇ。
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