70 / 260
死の大陸編 青年期
第67話. 出口
しおりを挟む朝の早い段階で飛び立ち、感覚的には半日位は経過しただろうか、ようやく光が差し込む空間に辿り着いた
「おっ!やっと出口かぁ!」
「リィーン、僕、疲れたよぉー」
「アース、やっと外に出れるよ」
「お腹空いたねぇー」
「あと少しの辛抱だよ」
「あっ、何か美味しそうな奴がいた」
全くアースと話しが噛み合わないのは、今に始まった事ではないので、この際、どうでもいいが、それより早くこの洞窟から地上に出たかったので、光が差し込むその先に向かった
長かった!
本当に長かった!
ようやく洞窟の出口らしき所まで近付いたところで速度を落とし、地面に着地する
そこからは徒歩に切り替え、ゆっくりと出口に向かう
とにかく早く、陽の光を浴びたい!
出口に近づくにつれ
「あれっ?まさか?」
この洞窟に入って来た時みたいに、こちら側も同じように、滝の裏に洞窟があるようになっていて、外側には滝の水が流れ落ちている
まさかここから出ると、そこは出発点だっはたなんてホラーはないよね
それこそ、いつのまにか無限ループの世界に足を踏み入れ、迷い込んでしまったんじゃないのかと疑ってしまう
そんな事を考えながら遂に出口迄、来てしまう
水よけでエアカッターを放ち、滝の落下を止めると水のトンネルが出来上がる
そしてこの洞窟と外の世界を繋ぐ水のトンネルを通り抜けると・・・・そこは当然ながら川だった。
こちら側はこちら側であちら側ではなかったので、安心した!
しかし、こちら側はあちら側と違って、洞窟の出入口から下にある川まで、ざっと高低差が300m位あり、流石に双頭の蛇もこちら側から出るとなると、相当の覚悟を決めた決死のダイブになったんじゃないかと思う
どう考えても飛べない限り、無理な高さだよな。
仮につい、うっかり飛び降りてしまっても戻れる高さじゃないので、片道キップの一方通行でしかない。
いや、ひょっとすると下から滝登りで泳いで来れるかも
いろんな疑問が頭をよぎるが、もう、考えないぞ
久しぶりに外の空気を吸えた喜びと、陽の光を浴びる事が出来た瞬間だった
これでようやく当初の目的地である、ブラックドラゴンがいる西の地に行く事が出来る
今現在の時間を知る為に空を見上げ、3つある太陽らしき惑星の位置を確認すると、既に夕方近くになっている時間帯だった
結局、この洞窟を抜けるのに丸2日かかった事になる
タイムリミットを考えると明日中に到着するしかないので、目的地に着かなかった場合は次の行動を考えなくてはならない状況になってしまう
そう考えるとあまり時間に余裕がないので、このまますぐに西に向かおうと思い、アースを一旦刻印に戻そうとした時、アースが僕の思考を読み取ったのか嬉しそうな表情を浮かべ、僕と目が合う
すでにバテバテになっていたアースは、喜んで早々と刻印に戻ってしまった
そこからは超速で飛行を開始する
暗くなるにつれ魔物がより活発化するので、なるべく早く休めそうな場所を探したかったが、どうやらそれも厳しそうだった
0
あなたにおすすめの小説
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~
中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」
唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。
人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。
目的は一つ。充実した人生を送ること。
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる