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死の大陸編 青年期
第138話. エミリーの飛行訓練
しおりを挟む鍛錬場に着いた僕はすぐ飛行の事についてエミリーに教え始める
「ねぇ、エミリーは僕がどうやって飛んでるんだと思う?」
「はい、リン様、魔法です」
「そうだね、魔法を使ってるのは間違いないけど何の魔法?」
「はい、リン様、それは風魔法です」
「そう、エミリーも僕と一緒で風属性の魔法は得意なので、感覚さえ掴めればすぐに自分のものに出来ると思うから頑張ってやってみよう」
「リン様と一緒・・・・はいっ、頑張ります!」
「まず僕がゆっくりと飛ぶから、それをよく観ていて」
「はい、リン様」
僕はエミリーの前でゆっくりと上昇して地面から2メートル位の高さで停止する
次にそのままゆっくり下降して着地するところを説明しながら、この工程を何度か繰り返す
その後、エミリーを呼んで一緒に飛びながら感覚を掴んでもらうための説明をすると急にハイテンションになるエミリー!
背後からエミリーの腰に手を回し一緒に上昇して、それから下降していく工程を何度も繰り返す
「エミリー、上昇するよ⁉︎」
「はい、リン様・・・・あっ・・・あっ・・・・あぁーん」
「ちょっとエミリー、その声は何?」
「すみません、リン様、あまりにも嬉しくて」
「どゆこと?」
「リン様、もう一度お願いします」
「う、うん、分かった・・・行くよ」
「はい!・・・・あぁーー・・・あぁーー・・・あぁーーん」
「エミリー、大丈夫?何か掴めてる?」
「はい、リン様!!ちゃんと捕まえられてます」
何かがおかしい、でもエミリーは終始ご機嫌で何度も繰り返しお願いしてくる
実際に飲み込みも早く既に自分なりに何かを掴んでいるのだろう
多分・・・
「リン様、最後にまたお願いします」
「えぇ、さっきからずっと最後が続いてるんだけど」
「リン様、お願いします、本当に最後の最後で何かが掴めそうなんです」
「仕方ない」
「ありがとうございます、リン様、それとお願いがありまして」
「ん、何?」
「はい、リン様、最後の一回は私の背後からでなく、正面からでお願い出来ないでしょうか?」
「ん、正面から、何故?」
「えぇーと、正面だとリン様の魔力の流れを感じやすいかと思いまして・・・・是非お願いします、リン様!!」
前も後ろもたいして変わりないんじゃないかと思いもしたが、エミリーの鬼気迫る思いが伝わってくるので、何かが掴めそうだと言われてしまうと、断る事も出来ないので最後の一回という事で了承する
「これでいいかい?」
「・・・・・・・・」
「んっ?エミリー」
「・・・・・・・・」
「んっ、エミリー、大丈夫かい?」
「あっ、すみません、リン様、イメージしていました」
「そうだね、イメージは大切だね」
「はい、そうなんです、イメージは大切なんです!!なので、このままでいいです」
イヤイヤイヤイヤ、このままだったら日が暮れてしまうよ
「エミリー、イメージは大切だけどこのままは無理だからね!何だかエドガーが呆れた顔で暇そうに見てるから、もう終わらせるよ」
エミリーがエドガーの方を向くと、慌ててエドガーが剣で素振りを始める
「始めるよ、エミリー?」
「分かりました、リン様」
心なしか急にエミリーのテンションが下がったようにも聞こえたが、気にせず最後の一回に入る
「エミリー、そんなに強く抱きしめなくても大丈夫だよ」
「・・・・・・・・」
「エミリー、そんなに顔を押しつけて来なくても魔力の流れは感じれるよ」
「・・・・・・・・・」
「じゃあ、下降するよ」
「嫌です、リン様」
「えっ?」
「そ、そのぉ、今以上の高さを経験しておきたいです」
「あぁ、そっか、確かに気圧や景色も変わるからね・・・・・じゃあこのまま上昇するからね」
「はい、リン様!ずっと上昇し続けて下さい」
イヤイヤイヤイヤ、それ無理だからね、大気圏に突入しちゃうよ
でもそれはそれで、どうなるか試したい気もするけど、今は無理でしょう
かなりの高さまで上昇したので、高度を保ちながらエミリーに話しかける
「大丈夫かい、エミリー?かなり上昇してきたけど、この高さなら滅多に魔物も飛んでいないから、比較的安全に飛行できる高さだから見てごらんよ」
そっとエミリーは顔を上げ、周りを見渡す
「リン様、素敵です、見渡す限り森ばかりです」
うぅーん、見渡す限りの森が素敵かどうかは僕には分からないが、ようやくこれで下降できそうだ!
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