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死の大陸編 青年期
第147話 策士
しおりを挟むエミリーにガッチリ腕をホールドされた状態でエドガーの待つ場所に向かうと、すでにエドガー君は確信していたようで、テーブルに飲み物を準備して僕達を待っていた
「やぁエドガー、待たせたね」
「滅相もございません、リン様」
エミリー本人の意思が固く揺るがない決意があり、絶対に僕と同行したい事をエドガーに伝える
きちんとフリー演技の内容も報告してから、エミリーの同行についての最終確認を改めて聞くと
「私は最初からエミリーには自由にさせてあげたいですし、リン様が相手であれば私としても嬉しい限りです!それは此処にいるエルフみんなも同じ気持ちです」
「うん、分かった!」
「なのでリン様!」
「何⁉︎」
「夜の食事の準備もしておりますので、今日はゆっくりと皆んなで過ごさせてもらっては頂けないでしょうか⁉︎」
そう来ましたかぁ
分かってて既に先回りしてスタンバってたかぁー
エドガーよ!なかなかの策士だな!
しかも僕としては、ただエミリーを一緒に連れて行くだけなのに、半ば無理やり結婚させられてる雰囲気を感じるのは僕だけでしょうか⁉︎
ひょっとして今日の食事は披露宴みたいな事ではないよな
この世界の結婚という概念が全く分からないので今度、父さんに聴いてみようと思う
結婚するつもりがある訳ではないけど、一応知っておいて損はないでしょう
「精霊様の近くで食事致しますので、もう暫くリン様は部屋でゆっくりされていて下さい!準備が整いましたらお呼び致しますので」
「うん、分かった!」
エドガーに言われるがままにしてるが、なにかといろいろ仕組まれてるいる感じが満載な気がする
しかも、今いるこの部屋は絶対に王様が使用していた部屋だろ!
綺麗な装飾品とかは全然ないが、全体的な造りそのものが違うし!広いし!しかも何でベッドが2つある⁉︎
王様と妃様で2つかぁ
落ち着かない
アースもずっと寝てるし起きる時は、この後の食事の時だろう
確か、もともとここはタリバン王国だったよな
前に来た時は、緑が溢れていて何も探索出来なかったので、少しの時間だけ探索してみるか
この建物全体がエルフ達によって、いろいろと手を加えられてあるので、その時にいろんなアイテムや隠し部屋なんかを見つけているだろうから、食事の時にでも誰かに聞いてみよう
と言ってもあまり時間がないだろうから、エドガー君にあてがってもらったこの部屋を調べてみようと思う
今迄のパターンなら、王族の部屋なんかには隠し扉か階段なんかがあるんだよなぁ
僕が今座っている椅子なんて、ひょっとして玉座じゃないのか?
もしやこの下に階段があるのでは
なんてことを思いながら調べてみるが、玉座は床と一体化しており全く動かない
が、しかし、僕は玉座の背もたれに違和感を感じたので背もたれを調べてみると左右にわずかながら動くではないか
その背もたれを上に引っ張ると、スライドするように玉座から外す事ができたことで、座っていた座板を後ろにスライドさせる
はい、出てきましたね!
隠し階段が⁉︎
んっ⁉︎
梯子⁉︎
ただビックリした事に階段ではなく梯子だった!
上からも見下ろせるがこの下に部屋があるのでそのまま梯子を使って下へと降りる
避難する部屋にしては小さ過ぎる気もするが、ベッドにテーブル、机、椅子、本棚がある
机の上に本が置かれてあり、最初のページをめくると何かを書き記してあるが、その文字を僕は読めなかったので、読むのを諦め近くを見渡すと壁際にに良さげな剣が何本もあったのでそれらを眺め、いくつかちょっと拝借して刻印に収納する
本棚の中にある本もなかなか保存状態が良さそうだったので、いくつか手に取り見てみると何ページも重なりめくれてしまうが見れない事はなかった
すると、この部屋に近づいてくる反応があったのでこれ以上の探索を中断する
確かこの部屋は僕専用の部屋だとエドガーが言っていたので、このままの状態にしていても大丈夫だろうと思い、とりあえずそのままにして上の部屋に戻ると、ちょうどタイミングよく入口の扉を叩く音がした。
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