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死の大陸編 青年期
第245話. 孵化
しおりを挟む卵らしき物体をずっと刻印の中に放り込んでいた物が今になって訴えかけてきた
何故?
やっぱり何かの卵だったのだろうか
「リィン、なんか出てきそうだよ!」
「何でしょう、何だかとても温かい感じがします!」
この物体は卵だったようで、表面の殻にパリパリと亀裂が入る音がしてヒビが入りだし、やがてその表面だけが剥がれ落ちる!
すると表面の殻は、実はその下にある卵を覆っていた外殻のようなもので、それが剥がれ落ちると、そこには眩いばかりに光り輝く白い卵が現れる
元々、この卵の状態が本来の姿だったんだろうが、長い年月によって卵の外側に埃などが付着していた物が、長年の年月で硬くなったのか、それとも卵そのものが身を守る為の自己防衛的措置で厚くなったのかは分からないが、間違いなくあの時点で見つけた時には、生命反応なんて全く感じ取れなかった
しかし、今、目の前にある卵はかなりの熱量を帯びており、光輝く明るさが次第に強くなっている
皆んなが、その卵を注目して観ているが、あまりにも眩しく直視できないでいるその時
卵の表面に亀裂が走る音だけが聴こえる!
パキ!
パキパキパキ!!
パキパキパキパキパキパキ!!!!
卵全体にヒビが入り、やがて眩いばかりの光が落ち着くと、その卵の中から生き物の頭が観え隠れしたかと思うと翼らしき両翼を広げて殻をブチ破り、自ら出て来た!
その卵から生まれてきたのは白く輝く
ドラゴン!
「おおおおおぉぉぉぉぉーーー」
いきなりダークドラゴンが叫び出し、ビックリした様子で卵から出てきたドラゴンを凝視するので、てっきり僕は、いきなりチビドラゴンに威嚇でも始めたのかと思ってしまった
ダークドラゴンはそのままフリーズして、ピクリとも動かなくなってしまい、アースは首をかしげている
「あれっ⁉︎あれあれっ⁉︎」
「アース君よ、それはあれあれ詐欺ではないのか!何か知ってる事でもあるのかい?それはそうと、さっきから僕に直接語りかけて来たのは君だよね」
ピキィーー
んっ?なんか鳴いたけど、返事したのか
『まだ卵から孵ったばかりで声帯がうまくまだ機能していないみたいだ』
ピギー!ピィー!
ピィー、いい、いい、い、い
『いいかな!よし、大丈夫!』
「凄いね、君。その小さな身体から、とんでもなく魔力が満ち溢れているね」
『魔力が満ち溢れているのは、殆どリンのおかげだ!』
「えっ?どゆこと?」
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