59 / 744
1:輪廻転生、おいでませガムラン町
59:シガミー(元破戒僧)御一行様、起業のすすめ
しおりを挟む
あさからリオとレイダと一緒に作った寿司が、ぜんぶで100個はあったはず……本当にここの連中は、よく食うな。
じゃあ、そろそろお開きにするか。
木箱にたちあがる。
「きょうは来てくれて、ありがたかったぜ。おれぁ下っ腹……じゃなかった、五百乃大角の下っ端だからな。神さんにうまいもんを食わせて……供えてやりてえと思ってる」
え、なんの話だろ? イオノファラー様のご加護でここにたどりついたってのは、まえに聞いたけど。
わからねぇが、パーティー結成の決意表明じゃねーのか?
「ひとことで言うと〝なんかうまいもんはねえか〟ってはなしだ。女将んとこの料理よりうまけりゃ文句はねえ」
「なんだって、聞き捨てならないよシガミー?」
わはははは。
女将が受けてるな。
「ああ、だから、そんなうまいもんを見つけたら、おれかリオレイニアにおしえてくれ――お頼みもうすでござる!」
わはははは。わかったぜー!
ござる?
わかったでござる?
ござるでござる?
つい大和言葉がでちまった。
けどやりきったぜ、上出来だ。
ふう、木箱にすわる――――カラン♪
おれの首には朱色の紐を通された、木の板……じゃなくて〝銀の板〟がさがってる。
レベルは7から、ひといき飛びに20になった。
なんでも魔王を倒した姫さんを、さらに倒した褒美って事らしい。
しかも討伐せずに、手なずけた事に対する棒茄子てぇのがおまけでついて、こんなLV20になっちまった。
木の板が割れて、中からコレが出てきたときは驚ぇたが、そういうもんらしい。
リオレイニアが見せてくれた金の板は、たしかにもう一回り小さかったから、銀板が割れると次に出てくんのは金の板だ。
そこまでいきゃぁ、なんの気兼ねもなく、リオレイニアを仲間と呼べる。
ヴッ♪
「(シガミー、リカルルが来ました。神力台に仮面を置いています)」
きたか、挨拶くらいしとかねえとな。
「よう、姫さん」
「さっそく、使わせていただいてるわよ」
神力台の、ご利用には金がかからねえ。
かってに充電して、かまわねえ仕組みだ。
おれと姫さんの対峙。
すぐそばで、みまもるリオとレイダ。
ふたりの為にも、かっこ悪いところは見せらんねえ。
チチチッ――――ピーッ♪
ほどなく終わる、賄屋礼巣充電。
「じゃあシガミー。リオレイニアのことは、たのんだからね?」
かぱり。仮面をつける姫さん。
これは、もう一戦やろうってわけじゃねえ。
甲冑も着てねえし、きょうは帯剣すらしてねえ。
つまり、照れ隠しみてぇなもんだ。
「おう、まかせとけ。ぜったいしあわせにしてやるつもりだ!」
――――ビクリ!?
肩をふるわせ、シガミー邸へ逃げてったリオを――レイダが追いかける。
なにやってんだ、あいつらは?
「(わかりかねますが、おそらくは生活魔法の師として、弟子の成長が嬉しかったのではないでしょうか)」
そっか、期待に添えるよう、がんばらねえとな!
「じゃあ、がんばって稼がないとね……具体的には、一日1パケタ半はくだらないわよ?」
「はぁ? なんで!?」
おれの生活費の十倍だ。
「私のもとで働いていたときの給金が25パケタ。定期的に魔物を狩ったときの報酬がざっと230パケタ。それとお父様からのボーナスが50パケタくらい。合計で年間480パケタ――日割りにすれば1パケタと6ヘククになりますもの♪」
計算はええな――あの仮面の機能と思われます。
「(まずいぜ迅雷! そこはまるで考えてなかったぜ!?)」
やべえ。姫さんは――やる気だったみてえだ。
「(そうですね、リオレイニアは99%要求はしないでしょうが、彼女の人生の一端を預かる身としては、リカルル以上の待遇で迎えるべきですし、彼女にはソレだけの価値があります)」
「(同感だぜ。五百乃大角も、リオを気に入って「ぜったい逃がすな」って厳命してたしな)」
けど、一日1・6パケタ。それにおれと迅雷が生きていけるだけのぶんを足すと、とんでもねえ金額になる。
「それでね、シガミー? どうしてもっていうのなら、このわたぁくしがぁ『シガミー御一行様』の一員になって、もろもろ工面して差しあげてもよろし――――」
「いいエ、その必要はアりません。私、迅雷に2,3の当てがゴざいますので」
「ほんとか迅雷!?」
「はイ、シガミー。避雷針の保全業務に対して月ニ8パケタの収入を確約さレております。それを元手に商会を立ちアげようと思いマす」
「え、ちょっと? わ、私が入って差しあ――――ぐひぇ!」
あわてる姫さんの首根っこをつかんだのは、腕を倍の太さにした鬼娘。
姫さんとならんで、看板受付嬢と名高い。麗人、オルコトリアだ。
「アンタが抜けられるわけないでしょーが! 『聖剣切りの閃光』だって、三ヶ月にいちどの魔物境界線の保全業務があるんですからね?」
リオレイニアが抜けた穴には、オルコトリアがしぶしぶ志願してくれた。
どうも、以前から姫さんの横暴……もといわがまま……じゃなくて傍若無人な振る舞いに手を焼いていたメンバーから誘いがあったらしい。
ひょいひょい、がしり。
「――むぎゅへ!」
持ち運びやすく持ちかえられる、領主の娘。
手なずけるってのは、ああいうのを言うもんだよなあ。
おれは銀の板を、懐にしまい込む。
「――じゃ、じゃあ、その商会の店舗は私のもち物件から、ご用意させていただきますわぁ~! リ、リオレイニアのこれまでの献身に対するせめてもの謝礼です。こ、これなら文句ないでしょぉうぅ!?」
リオレイニアとの接点を、なにかしら保ちたいという、往生際の悪さ。
これは日の本では、みたことのないものだ。
「はい、リカルルさま――――ですが、私はリカルル様のことも心配……もとい大心配ですので、これまで通り、お屋敷住まいをお許しいただけたらと思っていたのですが――――?」
「あらん、そうでしたの? 私はてっきり――――」
はい、話はそこまで。アンタは、まだ仕事のこってるでしょ。
「じゃ、あたしがさみしいからシガミーは時々、女将さんのとこに食べに来なさいね」
じゃそういうことでと、鬼娘がズシンズシンと、去っていく。
「あれ、レーニア……じゃなかったリオレイニア。こほん……いま大心配っておっしゃいま――――ズシンズシンズシシン!
力強い足取りは、かなり早くて、姫さんの声は、スグに聞こえなくなった。
じゃあ、そろそろお開きにするか。
木箱にたちあがる。
「きょうは来てくれて、ありがたかったぜ。おれぁ下っ腹……じゃなかった、五百乃大角の下っ端だからな。神さんにうまいもんを食わせて……供えてやりてえと思ってる」
え、なんの話だろ? イオノファラー様のご加護でここにたどりついたってのは、まえに聞いたけど。
わからねぇが、パーティー結成の決意表明じゃねーのか?
「ひとことで言うと〝なんかうまいもんはねえか〟ってはなしだ。女将んとこの料理よりうまけりゃ文句はねえ」
「なんだって、聞き捨てならないよシガミー?」
わはははは。
女将が受けてるな。
「ああ、だから、そんなうまいもんを見つけたら、おれかリオレイニアにおしえてくれ――お頼みもうすでござる!」
わはははは。わかったぜー!
ござる?
わかったでござる?
ござるでござる?
つい大和言葉がでちまった。
けどやりきったぜ、上出来だ。
ふう、木箱にすわる――――カラン♪
おれの首には朱色の紐を通された、木の板……じゃなくて〝銀の板〟がさがってる。
レベルは7から、ひといき飛びに20になった。
なんでも魔王を倒した姫さんを、さらに倒した褒美って事らしい。
しかも討伐せずに、手なずけた事に対する棒茄子てぇのがおまけでついて、こんなLV20になっちまった。
木の板が割れて、中からコレが出てきたときは驚ぇたが、そういうもんらしい。
リオレイニアが見せてくれた金の板は、たしかにもう一回り小さかったから、銀板が割れると次に出てくんのは金の板だ。
そこまでいきゃぁ、なんの気兼ねもなく、リオレイニアを仲間と呼べる。
ヴッ♪
「(シガミー、リカルルが来ました。神力台に仮面を置いています)」
きたか、挨拶くらいしとかねえとな。
「よう、姫さん」
「さっそく、使わせていただいてるわよ」
神力台の、ご利用には金がかからねえ。
かってに充電して、かまわねえ仕組みだ。
おれと姫さんの対峙。
すぐそばで、みまもるリオとレイダ。
ふたりの為にも、かっこ悪いところは見せらんねえ。
チチチッ――――ピーッ♪
ほどなく終わる、賄屋礼巣充電。
「じゃあシガミー。リオレイニアのことは、たのんだからね?」
かぱり。仮面をつける姫さん。
これは、もう一戦やろうってわけじゃねえ。
甲冑も着てねえし、きょうは帯剣すらしてねえ。
つまり、照れ隠しみてぇなもんだ。
「おう、まかせとけ。ぜったいしあわせにしてやるつもりだ!」
――――ビクリ!?
肩をふるわせ、シガミー邸へ逃げてったリオを――レイダが追いかける。
なにやってんだ、あいつらは?
「(わかりかねますが、おそらくは生活魔法の師として、弟子の成長が嬉しかったのではないでしょうか)」
そっか、期待に添えるよう、がんばらねえとな!
「じゃあ、がんばって稼がないとね……具体的には、一日1パケタ半はくだらないわよ?」
「はぁ? なんで!?」
おれの生活費の十倍だ。
「私のもとで働いていたときの給金が25パケタ。定期的に魔物を狩ったときの報酬がざっと230パケタ。それとお父様からのボーナスが50パケタくらい。合計で年間480パケタ――日割りにすれば1パケタと6ヘククになりますもの♪」
計算はええな――あの仮面の機能と思われます。
「(まずいぜ迅雷! そこはまるで考えてなかったぜ!?)」
やべえ。姫さんは――やる気だったみてえだ。
「(そうですね、リオレイニアは99%要求はしないでしょうが、彼女の人生の一端を預かる身としては、リカルル以上の待遇で迎えるべきですし、彼女にはソレだけの価値があります)」
「(同感だぜ。五百乃大角も、リオを気に入って「ぜったい逃がすな」って厳命してたしな)」
けど、一日1・6パケタ。それにおれと迅雷が生きていけるだけのぶんを足すと、とんでもねえ金額になる。
「それでね、シガミー? どうしてもっていうのなら、このわたぁくしがぁ『シガミー御一行様』の一員になって、もろもろ工面して差しあげてもよろし――――」
「いいエ、その必要はアりません。私、迅雷に2,3の当てがゴざいますので」
「ほんとか迅雷!?」
「はイ、シガミー。避雷針の保全業務に対して月ニ8パケタの収入を確約さレております。それを元手に商会を立ちアげようと思いマす」
「え、ちょっと? わ、私が入って差しあ――――ぐひぇ!」
あわてる姫さんの首根っこをつかんだのは、腕を倍の太さにした鬼娘。
姫さんとならんで、看板受付嬢と名高い。麗人、オルコトリアだ。
「アンタが抜けられるわけないでしょーが! 『聖剣切りの閃光』だって、三ヶ月にいちどの魔物境界線の保全業務があるんですからね?」
リオレイニアが抜けた穴には、オルコトリアがしぶしぶ志願してくれた。
どうも、以前から姫さんの横暴……もといわがまま……じゃなくて傍若無人な振る舞いに手を焼いていたメンバーから誘いがあったらしい。
ひょいひょい、がしり。
「――むぎゅへ!」
持ち運びやすく持ちかえられる、領主の娘。
手なずけるってのは、ああいうのを言うもんだよなあ。
おれは銀の板を、懐にしまい込む。
「――じゃ、じゃあ、その商会の店舗は私のもち物件から、ご用意させていただきますわぁ~! リ、リオレイニアのこれまでの献身に対するせめてもの謝礼です。こ、これなら文句ないでしょぉうぅ!?」
リオレイニアとの接点を、なにかしら保ちたいという、往生際の悪さ。
これは日の本では、みたことのないものだ。
「はい、リカルルさま――――ですが、私はリカルル様のことも心配……もとい大心配ですので、これまで通り、お屋敷住まいをお許しいただけたらと思っていたのですが――――?」
「あらん、そうでしたの? 私はてっきり――――」
はい、話はそこまで。アンタは、まだ仕事のこってるでしょ。
「じゃ、あたしがさみしいからシガミーは時々、女将さんのとこに食べに来なさいね」
じゃそういうことでと、鬼娘がズシンズシンと、去っていく。
「あれ、レーニア……じゃなかったリオレイニア。こほん……いま大心配っておっしゃいま――――ズシンズシンズシシン!
力強い足取りは、かなり早くて、姫さんの声は、スグに聞こえなくなった。
1
あなたにおすすめの小説
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
『悪魔クロとやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は秘密の力で人間の頂点を狙う』
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
50歳元艦長、スキル【酒保】と指揮能力で異世界を生き抜く。残り物の狂犬と天然エルフを拾ったら、現代物資と戦術で最強部隊ができあがりました
月神世一
ファンタジー
「命を捨てて勝つな。生きて勝て」
50歳の元イージス艦長が、ブラックコーヒーと海軍カレー、そして『指揮能力』で異世界を席巻する!
海上自衛隊の艦長だった坂上真一(50歳)は、ある日突然、剣と魔法の異世界へ転移してしまう。
再就職先を求めて人材ギルドへ向かうも、受付嬢に言われた言葉は――
「50歳ですか? シルバー求人はやってないんですよね」
途方に暮れる坂上の前にいたのは、誰からも見放された二人の問題児。
子供の泣き声を聞くと殺戮マシーンと化す「狂犬」龍魔呂。
規格外の魔力を持つが、方向音痴で市場を破壊する「天然」エルフのルナ。
「やれやれ。手のかかる部下を持ったもんだ」
坂上は彼らを拾い、ユニークスキル【酒保(PX)】を発動する。
呼び出すのは、自衛隊の補給物資。
高品質な食料、衛生用品、そして戦場の士気を高めるコーヒーと甘味。
魔法は使えない。だが、現代の戦術と無限の補給があれば負けはない。
これは、熟練の指揮官が「残り物」たちを最強の部隊へと育て上げ、美味しいご飯を食べるだけの、大人の冒険譚。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
卒業パーティーのその後は
あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。 だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。
そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる