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3:ダンジョンクローラーになろう
316:惑星ヒース神(シガミー)、追憶の結び目と稲荷式痩身術と三途の川(録画)
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「どうして紐が、切れなかったのかしら?」
冒険者カードを見つめ、凜とした声。
「直接切られればぁ、たとえ落ちた首でもぉ元にぃ戻るぅはーずーだーしーぃ。紐にぃ体おぉ通した状態でぇ死ーんーだーらぁー、紐がぁ肩代わりに事切れて――生きかえる、はーずーだぁーしぃぃー?」
家宝の紐を指でつまんで確かめる、舌っ足らずな声。
「ふーん、蘇生薬とわぁ違うのん?」
どこか調子っぱずれの抜けた声。
聞き方によっては、かわいらしく聞こえなくもない。
そんな美の女神のしゃべり口調は、暇があればいつもお茶会をしているからか――
「蘇生薬わねぇ、ひと呼吸する必要があるのよぉぉん。けどこの紐わぁ死んだらぁ、その場でぇ生きかえる……はずなんだけどぉ?」
200歳超えという年齢からは信じられないほどの、かわいらしい口調――
伯爵夫人と美の女神、ふたりのしゃべり方は、よく似ていた。
「類推に寄レば結びツける対象がガ内に有ル場合、死亡という発動条件を満たさないよウです」
女神の眷属、神々の技術により造られし――空飛ぶ棒、迅雷。
その口調は堅く、声質には――金属的な響きが混じる。
「そうわのぉー、へーぇ。なんかぁ小腹がぁ、空いてきたわねぇー?」
令嬢と夫人と棒から、見つめられた美の女神(映像)が――
「くぅきゅりゅるぅー♪」と腹の虫を鳴らした。
「オヤツにはスこし早いでスが、先ほドのコッヘル夫人かラのお見舞イを……お出ししマすか?」
「そーねっ、そうしてくれる!? お姫ちゃんもぉールリーロちゃんもぉー、ご遠慮なぁくーどぉーおぉーぞぉぉーぅ♡ いーっぱいあるから♪」
ごとん、がちゃん、ことことこととととこと――からっらん、ことん♪
ちいさな机は皿を並べるための棚で――複雑怪奇に埋め尽くされた。
§
「イオノファラーさまが、ガムラン町に降臨なさって半年。体重にして約こぉんキロ――もぐもぐもぐ、無関係では無いと思いますわ――ごくごくごく、ぷはぁ♪」
摘まむほどではない脇腹を、指先で押す――ご令嬢。
その顔に、ほんのり赤みがさしている。
「そぉうねぇ――そぉんなぁリカルルちゃぁんにぃー、朗報ですぅ――♪」
もぐもぐもぐもぎゅ――――パチリと指を鳴らす――ご婦人。
ひろげた指先に――ぼぉぼぉぼぉぼぉぼぉぉう♪
仄暗い炎を、立ち上らせた。
真似をするように――――ぼぉうぼぉうぼぉうぼぉぉうぼぼぅ♪
「この熱くない炎の高等魔術――狐火が、どうかしたんですのぉ?」
「コレねぇ、燃料にぃわぁーねぇ――命を使っているのぉーですわぁぁん♪」
ひゅごぼぉわ――♪
それほど強くないエール酒を呑み、口からほそい気炎を吐く母狐。
「ソレって――寿命ってことですのっ!?」
ぼっしゅるっ――あわてて狐火を消す娘狐。
「寿命であぁるぅ魂わぁー、あ・く・ま・で・炎を留めるためのぉー芯につかうだけでぇーねぇー、燃やすための油にわぁ、なんとぉ――――余計なぁ、お腹まわりのぉーお肉な――――」
焱
「あの、お母さま……」
ぼぉうぼぉうぼぼぉうぼぉうわぁっ♪
「なぁに、リカルルちゃぁん?」
「この稲荷式痩身術の詳細は――レーニアには……内密に、お願いできますかしら?」
ふたたび指先に揺らめくのは、青白い灯り。
「どーしてぇ?」
「あのその、レーニアはああ見えて最近、二の腕まわりを気にしているらしくて――私だけこんなイカサマ……奥の手を使えるだなんて知られたら――」
その顔は青白く、照り返されている。
「えぇー、リオレーニアちゃんがぁ? あの娘ぉわぁ、もぉーっとお肉おぉーつけたぁほぉがぁ、絶対にぃー綺麗なのにぃー――クツクツクツクツ、ココォォォンッ♪」
指先の蒼炎を縦横に回転させる、妖狐ルリーロ。
「あれ以上、綺麗になられても困りますわっ――また第二、第三の魔王が湧きそうで……ぱくり、もぐもぐもぐ♪」
ふたたび料理に手を伸ばす、妖狐見習いリカルル。
「ひとのぉー身ぃわぁ、たぁいへぇんねぇー……もぎゅもぎゅもぎゅもぐ……ごくごく……ぷはぁ♪」
御神体であるその体は、アーティファクト製だ。
食べた直後は頭だか体だか、わからないほどに膨れる――その腹。
ちいさな手でペチリと叩けば――即座に引っこむ謎仕様。
新たな大皿に手をのばす、美の女神。
ソレをじっと見つめる、巫女服の伯爵夫人。
「リカルルちゃあん、巫女の情けでぇすぅ。奥の手のことわぁ、リオレーニアちゃんにわぁ、黙っておいてあげまぁすぅ」
月光をたたえる瞳が、御神体からそらされた。
§
「再現できマせんので、推測の域を出マせんが――」
そんな前置きで、はじまった棒の話。
「自我でアるシガミーが喪失さレた状況にもかかわラず、シガミーの中ニ別の何カ……精神性ノ発露、魂ヲ肩代わりするモのが存在しタという仮定が成り立ちマす」
「ソレ知ってるー! ログイン直前にならった所だからぁー、たしか〝VRエンジン概論〟とかいうやつぅー♪」
ご機嫌な御神体の食をすすめる手は、まだ止まらない。
「びあーる煙?」
「人外論?」
首を傾げる狐母娘の食の手は、すでに止まっている。
「いつ誰がドコで、どう思ったか――そのパーソナルなぁー過去だけおぉー踏襲して未来を予測するぅ――つまるところ自我を構成する内的要因わぁー、外的要因と同義ってぇーやつでしょぉぉう? ウッケケケケケケケッケッ♪」
「ココォォォン、ケタケタケッタケタケタッ――――♪」
つられて、笑いだす妖狐。
「うふふうふふっ、ウケケケッケケケケケッ――――♪」
似たもの同士の女神と夫人。
その笑い方だけは、まるで似ても似付かない。
「飲ミ過ぎでス、イオノファラー」
§
「ここわぁどこだぜぇ?」
辺りには、立ちこめる霧。
見わたすことが出来ているのかすらハッキリしない。
背景である地がおぼろげで目をこらせば霧のように霧散する。
図である自分の体がおぼろげでギュッと拳を握っても感触がない。
「なんだったかなぁおれぁ何をしようとしてたんだったか?」
霧はおれでおれも霧だ。
「おれってのわぁなんのことかなぁ?」
そもそも霧ってなんだろうなあ。
ただよっていると遠くから光が差し込んでくる。
「んぁあ白んできたなぁ、夜明けかぁ」
夜明けってのもどういうもんだったかなぁ。
わからんなぁ。
§
「シガミーヲ蘇生さセる際にハ、神々が使ウ生命ノ理ヲ使用しマした」
「それって、ラプトル王女殿下の……ゴーレムのアレかしら?」
リカルルの表情が、酷くゆがむ。
「じゃぁ、今回紐が切れなかったのわぁ、迅雷が用意した命綱がぁ先に効いてたからぁ? ウケケッ♪」
「ミノタウロース戦ノとキは、そウです。ただしプロジェクションBOT爆発時にハ、私が強制介入すルより前ニ、外部からの侵入の痕跡がありました」
「ソレもぉ、聞いてないんだけど――視覚化ぁできるーぅ?」
「少々オ待ちくだサい」
ヴュザザザザァァァァァッ――ジ・ジ・ジ・ジ・ジッ、ピュゥゥン♪
しぼんでいくイオノファラーの映し身。
入れ替わるように、テーブルのよこに現れたのは――
切り取られた、どこかの景色。
「あら、これは何ですの迅雷?」
「お花畑ぇのようなぁ――きれいなぁところぉーねぇー♪」
「もぐもぐ……誰か居るわねぇん?」
花畑の中央。ソコにたたずむのは――
白髪の老人のようでもあり――
眉目麗しい若い女のようでもあり――
槍や刀や酒瓶のようでもあり――
「なんだっ、おまえさまわぁ――!?」
突然、聞こえた可憐な声。
ただし、その口調は粗野かつ横柄で。
「「「シガミーの声っ!?」」」
怒鳴りつけられた、白髪の老人の姿をした若い女が――
手にした串焼きを振って光剣に変え、自分の姿を大きな四つ足の獣へと変えた。
「わしゃぁ、なんでもないただの、神じゃて」
四つ足の獣は前足で頭を掻いて、大あくびをした。
「シガミーノ死後、〝精神世界〟へ侵入シた何者かヲ――目に見エる形ニ置キ換えマした」
冒険者カードを見つめ、凜とした声。
「直接切られればぁ、たとえ落ちた首でもぉ元にぃ戻るぅはーずーだーしーぃ。紐にぃ体おぉ通した状態でぇ死ーんーだーらぁー、紐がぁ肩代わりに事切れて――生きかえる、はーずーだぁーしぃぃー?」
家宝の紐を指でつまんで確かめる、舌っ足らずな声。
「ふーん、蘇生薬とわぁ違うのん?」
どこか調子っぱずれの抜けた声。
聞き方によっては、かわいらしく聞こえなくもない。
そんな美の女神のしゃべり口調は、暇があればいつもお茶会をしているからか――
「蘇生薬わねぇ、ひと呼吸する必要があるのよぉぉん。けどこの紐わぁ死んだらぁ、その場でぇ生きかえる……はずなんだけどぉ?」
200歳超えという年齢からは信じられないほどの、かわいらしい口調――
伯爵夫人と美の女神、ふたりのしゃべり方は、よく似ていた。
「類推に寄レば結びツける対象がガ内に有ル場合、死亡という発動条件を満たさないよウです」
女神の眷属、神々の技術により造られし――空飛ぶ棒、迅雷。
その口調は堅く、声質には――金属的な響きが混じる。
「そうわのぉー、へーぇ。なんかぁ小腹がぁ、空いてきたわねぇー?」
令嬢と夫人と棒から、見つめられた美の女神(映像)が――
「くぅきゅりゅるぅー♪」と腹の虫を鳴らした。
「オヤツにはスこし早いでスが、先ほドのコッヘル夫人かラのお見舞イを……お出ししマすか?」
「そーねっ、そうしてくれる!? お姫ちゃんもぉールリーロちゃんもぉー、ご遠慮なぁくーどぉーおぉーぞぉぉーぅ♡ いーっぱいあるから♪」
ごとん、がちゃん、ことことこととととこと――からっらん、ことん♪
ちいさな机は皿を並べるための棚で――複雑怪奇に埋め尽くされた。
§
「イオノファラーさまが、ガムラン町に降臨なさって半年。体重にして約こぉんキロ――もぐもぐもぐ、無関係では無いと思いますわ――ごくごくごく、ぷはぁ♪」
摘まむほどではない脇腹を、指先で押す――ご令嬢。
その顔に、ほんのり赤みがさしている。
「そぉうねぇ――そぉんなぁリカルルちゃぁんにぃー、朗報ですぅ――♪」
もぐもぐもぐもぎゅ――――パチリと指を鳴らす――ご婦人。
ひろげた指先に――ぼぉぼぉぼぉぼぉぼぉぉう♪
仄暗い炎を、立ち上らせた。
真似をするように――――ぼぉうぼぉうぼぉうぼぉぉうぼぼぅ♪
「この熱くない炎の高等魔術――狐火が、どうかしたんですのぉ?」
「コレねぇ、燃料にぃわぁーねぇ――命を使っているのぉーですわぁぁん♪」
ひゅごぼぉわ――♪
それほど強くないエール酒を呑み、口からほそい気炎を吐く母狐。
「ソレって――寿命ってことですのっ!?」
ぼっしゅるっ――あわてて狐火を消す娘狐。
「寿命であぁるぅ魂わぁー、あ・く・ま・で・炎を留めるためのぉー芯につかうだけでぇーねぇー、燃やすための油にわぁ、なんとぉ――――余計なぁ、お腹まわりのぉーお肉な――――」
焱
「あの、お母さま……」
ぼぉうぼぉうぼぼぉうぼぉうわぁっ♪
「なぁに、リカルルちゃぁん?」
「この稲荷式痩身術の詳細は――レーニアには……内密に、お願いできますかしら?」
ふたたび指先に揺らめくのは、青白い灯り。
「どーしてぇ?」
「あのその、レーニアはああ見えて最近、二の腕まわりを気にしているらしくて――私だけこんなイカサマ……奥の手を使えるだなんて知られたら――」
その顔は青白く、照り返されている。
「えぇー、リオレーニアちゃんがぁ? あの娘ぉわぁ、もぉーっとお肉おぉーつけたぁほぉがぁ、絶対にぃー綺麗なのにぃー――クツクツクツクツ、ココォォォンッ♪」
指先の蒼炎を縦横に回転させる、妖狐ルリーロ。
「あれ以上、綺麗になられても困りますわっ――また第二、第三の魔王が湧きそうで……ぱくり、もぐもぐもぐ♪」
ふたたび料理に手を伸ばす、妖狐見習いリカルル。
「ひとのぉー身ぃわぁ、たぁいへぇんねぇー……もぎゅもぎゅもぎゅもぐ……ごくごく……ぷはぁ♪」
御神体であるその体は、アーティファクト製だ。
食べた直後は頭だか体だか、わからないほどに膨れる――その腹。
ちいさな手でペチリと叩けば――即座に引っこむ謎仕様。
新たな大皿に手をのばす、美の女神。
ソレをじっと見つめる、巫女服の伯爵夫人。
「リカルルちゃあん、巫女の情けでぇすぅ。奥の手のことわぁ、リオレーニアちゃんにわぁ、黙っておいてあげまぁすぅ」
月光をたたえる瞳が、御神体からそらされた。
§
「再現できマせんので、推測の域を出マせんが――」
そんな前置きで、はじまった棒の話。
「自我でアるシガミーが喪失さレた状況にもかかわラず、シガミーの中ニ別の何カ……精神性ノ発露、魂ヲ肩代わりするモのが存在しタという仮定が成り立ちマす」
「ソレ知ってるー! ログイン直前にならった所だからぁー、たしか〝VRエンジン概論〟とかいうやつぅー♪」
ご機嫌な御神体の食をすすめる手は、まだ止まらない。
「びあーる煙?」
「人外論?」
首を傾げる狐母娘の食の手は、すでに止まっている。
「いつ誰がドコで、どう思ったか――そのパーソナルなぁー過去だけおぉー踏襲して未来を予測するぅ――つまるところ自我を構成する内的要因わぁー、外的要因と同義ってぇーやつでしょぉぉう? ウッケケケケケケケッケッ♪」
「ココォォォン、ケタケタケッタケタケタッ――――♪」
つられて、笑いだす妖狐。
「うふふうふふっ、ウケケケッケケケケケッ――――♪」
似たもの同士の女神と夫人。
その笑い方だけは、まるで似ても似付かない。
「飲ミ過ぎでス、イオノファラー」
§
「ここわぁどこだぜぇ?」
辺りには、立ちこめる霧。
見わたすことが出来ているのかすらハッキリしない。
背景である地がおぼろげで目をこらせば霧のように霧散する。
図である自分の体がおぼろげでギュッと拳を握っても感触がない。
「なんだったかなぁおれぁ何をしようとしてたんだったか?」
霧はおれでおれも霧だ。
「おれってのわぁなんのことかなぁ?」
そもそも霧ってなんだろうなあ。
ただよっていると遠くから光が差し込んでくる。
「んぁあ白んできたなぁ、夜明けかぁ」
夜明けってのもどういうもんだったかなぁ。
わからんなぁ。
§
「シガミーヲ蘇生さセる際にハ、神々が使ウ生命ノ理ヲ使用しマした」
「それって、ラプトル王女殿下の……ゴーレムのアレかしら?」
リカルルの表情が、酷くゆがむ。
「じゃぁ、今回紐が切れなかったのわぁ、迅雷が用意した命綱がぁ先に効いてたからぁ? ウケケッ♪」
「ミノタウロース戦ノとキは、そウです。ただしプロジェクションBOT爆発時にハ、私が強制介入すルより前ニ、外部からの侵入の痕跡がありました」
「ソレもぉ、聞いてないんだけど――視覚化ぁできるーぅ?」
「少々オ待ちくだサい」
ヴュザザザザァァァァァッ――ジ・ジ・ジ・ジ・ジッ、ピュゥゥン♪
しぼんでいくイオノファラーの映し身。
入れ替わるように、テーブルのよこに現れたのは――
切り取られた、どこかの景色。
「あら、これは何ですの迅雷?」
「お花畑ぇのようなぁ――きれいなぁところぉーねぇー♪」
「もぐもぐ……誰か居るわねぇん?」
花畑の中央。ソコにたたずむのは――
白髪の老人のようでもあり――
眉目麗しい若い女のようでもあり――
槍や刀や酒瓶のようでもあり――
「なんだっ、おまえさまわぁ――!?」
突然、聞こえた可憐な声。
ただし、その口調は粗野かつ横柄で。
「「「シガミーの声っ!?」」」
怒鳴りつけられた、白髪の老人の姿をした若い女が――
手にした串焼きを振って光剣に変え、自分の姿を大きな四つ足の獣へと変えた。
「わしゃぁ、なんでもないただの、神じゃて」
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