539 / 744
4:龍撃の学院
539:トリュフ橋近くの町、超高高度プラットフォーム技術について
しおりを挟む
「それでどう対処するか、相談に来たってわけか?」
どうしたもんだぜ?
「いや、それがさぁ――」
ニゲルが何か言い淀んでやがるから――
「水でも飲んで、落ち着くか」
ひとまずは応接室へ。
「リカルルさま、ずるいっ!」
生意気な子供筆頭のレイダが、お貴族さまに文句を言ってやがるぜ。
そのリカルルはといえばガシリと、お猫さまを抱きかかえ――
「みゃに゛ゃーん♪」
ででで、ででででっ♪
頬ずりする顔を、うしろ足で蹴られてやがる。
どこ行ったと思ってたら、まだとっ捕まってやがったのか。
「うふうふうふふ、痛たた。くすくすくす、痛いですわよ♪」
蹴られてるのに、すげぇ嬉しそうだぜ。
「リカルルさま、ずるい! 私も!」
やや生意気な子供ビビビーが、レイダとは反対側から手を伸ばしている。
「仕方有りませんわねぇ♪ 順番ですわよぉ?」
長椅子中央に陣取る彼女は、まるで我が家のように寛いでいた。
家宝の甲冑は仕舞われ、普段町で着ているような派手目なドレス姿に着替えている。
早着替えの変身ベルトは、ちゃんと使えているようだ。
「侍女長。猫の魔物は初めて見ましたけどっ、かわいらしぃですねぇー♪」
「本当ですね、うふふふ♪」
荒れ果てた応接室の片付けをしながら、給仕服姿の二人が口元を綻ばせている。
「うぬぅ、小さき者に会うのは150年ぶりだ」
「かわのい、かわのい♪」
火龍少年ゲイルと第四師団長が、お猫さまを撫でる列に並ぶ。
「あまり構うと、引っかかれますよ」
と言いつつもフッカ母は、満更でもない様子だった。
「ソレなんだけどニャァ――♪」
ややガサガサした声に振り向くと――
転移扉を抜けてきたのか、顧問技師ミャッドが戸口に立っていた。
ソレって何だぜ。突然出てくるなよ、驚くだろーが!
ふぉん♪
『>先ほどのニゲルとの会話、央都で発見された〝巨木の果実〟のことと思われます』
「辺境伯名代……元魔導騎士団総大将さまが、抱えてどこかへ飛んで行ったニャァ♪」
口元に手を当てる顧問技師。
その顔が青ざめている気もするけど、緑色の毛皮に阻まれて本当の顔色はわからん。
「はぁ――!? そーいうことか。それならついさっき、この上を飛んで行きやがったぜ? うるせぇのうるさくねぇのってよ!」
片耳を押さえ、罅の入る天井を指さしてやる。
「あら、そうでしたの? ならこの先の大渓谷最奥の火山にでも捨てに行ったんでしょうね」
ふうぃ。さっき飛んでったのはそういうことか。
危険な木の実を、火山に捨てに行ったと。
おれはガムラン町最寄りの、火山の主だった少年を見た。
その目は、小さき者の揺れる尾に注がれている。
ふぅん……なるほど?
「火山なぁ……」
さすがの巨木の種だって、火に焼べられりゃ――
ふぉん♪
『>シガミー。央都の神木の果実は、卵と勘違いしたイオノファラーが茹でたことで、発火したのをお忘れですか?』
やっぱ駄目か。
「はっははは――早く、奥方さまを呼び出せやぁー!」
丸茸をつかんで、怒鳴った。
「ぎゃっ――ルリーロちゃん? 別に良いけど……あれ? スマホどこやったっけ?」
「おれが持ってらぁ――ほらよ」
ヴッ――薄桜色の薄板を取り出して、ムギュリと押しつけた。
ピポポン――♪
「あらら? 『現在電波が届かない所――』になっちゃってる?」
ふぉん♪
『>女神像ネットワークを利用した通信チャンネルは、音速で移動する対象との通話を維持出来ません』
ふぉん♪
『イオノ>ぅふーん? じゃぁ超高速移動体通信用に基地局ドローンでも上空に飛ばしてよん』
ふぉん♪
『>ドローンでは追跡不可能です。どのみち相対速度が音速を超えた時点で、回線経路が切断されます』
ふぉん♪
『イオノ>なら、あたくしさまが音速で追いかけないと無理ってことね?』
ふぉん♪
『>現状では。2222年現在、成層圏で使用されている、超高高度通信技術を導入出来るなら、マッハ14までスマホによる通話が可能になりますが』
ふぉん♪
『イオノ>ばかね。一介の非常勤講師に、そんな軍事技術が開示されてるわけ無いでしょ』
「お手上げわよ。早すぎて捕まらないわっ、ウケッケケケケケッ♪」
すぽんと薄板を仕舞う、丸茸御神体。
「ちっ、神々の技術も大したこたぁねぇなぁ!」
貰っといた薄板を取られちまったが、まあ良いか。
迅雷が居るおれには、やっぱり必要ねぇ。
ふぉん♪
「何言ってんのさっ、女神像わぁー万能の神器じゃ有りまっせぇぇーん! ファンタジー世界で超高高度プラットフォーム技術がぁ必要になる方が、お・か・し・い・でしょーがぁ!」
「知らんし、わからん。じゃあ、しかたがねぇ――」
おれはとんと長椅子に近寄り――
お猫さまの外套の頭巾を、つかみ上げた。
「ふにゃぁー?」
前回と同じく、もの凄く気の抜けた面をしてやがる。
「お猫さまよぅ、例のアダマンタイト製の装備。〝どんな炎系にも勝てる奴〟ってのを一つ、作ってくれや!」
ーーー
超高高度プラットフォーム技術/成層圏環境で運用される空中プラットフォームを支える技術群。HAPSとも呼ばれ、高高度における通信インフラだけでなく、成層圏を自律航行する航空機体のための母艦としても運用されている。地球低軌道を視野に入れた発射台としても期待されていたが、謎の発光現象により実現には至っていない。
どうしたもんだぜ?
「いや、それがさぁ――」
ニゲルが何か言い淀んでやがるから――
「水でも飲んで、落ち着くか」
ひとまずは応接室へ。
「リカルルさま、ずるいっ!」
生意気な子供筆頭のレイダが、お貴族さまに文句を言ってやがるぜ。
そのリカルルはといえばガシリと、お猫さまを抱きかかえ――
「みゃに゛ゃーん♪」
ででで、ででででっ♪
頬ずりする顔を、うしろ足で蹴られてやがる。
どこ行ったと思ってたら、まだとっ捕まってやがったのか。
「うふうふうふふ、痛たた。くすくすくす、痛いですわよ♪」
蹴られてるのに、すげぇ嬉しそうだぜ。
「リカルルさま、ずるい! 私も!」
やや生意気な子供ビビビーが、レイダとは反対側から手を伸ばしている。
「仕方有りませんわねぇ♪ 順番ですわよぉ?」
長椅子中央に陣取る彼女は、まるで我が家のように寛いでいた。
家宝の甲冑は仕舞われ、普段町で着ているような派手目なドレス姿に着替えている。
早着替えの変身ベルトは、ちゃんと使えているようだ。
「侍女長。猫の魔物は初めて見ましたけどっ、かわいらしぃですねぇー♪」
「本当ですね、うふふふ♪」
荒れ果てた応接室の片付けをしながら、給仕服姿の二人が口元を綻ばせている。
「うぬぅ、小さき者に会うのは150年ぶりだ」
「かわのい、かわのい♪」
火龍少年ゲイルと第四師団長が、お猫さまを撫でる列に並ぶ。
「あまり構うと、引っかかれますよ」
と言いつつもフッカ母は、満更でもない様子だった。
「ソレなんだけどニャァ――♪」
ややガサガサした声に振り向くと――
転移扉を抜けてきたのか、顧問技師ミャッドが戸口に立っていた。
ソレって何だぜ。突然出てくるなよ、驚くだろーが!
ふぉん♪
『>先ほどのニゲルとの会話、央都で発見された〝巨木の果実〟のことと思われます』
「辺境伯名代……元魔導騎士団総大将さまが、抱えてどこかへ飛んで行ったニャァ♪」
口元に手を当てる顧問技師。
その顔が青ざめている気もするけど、緑色の毛皮に阻まれて本当の顔色はわからん。
「はぁ――!? そーいうことか。それならついさっき、この上を飛んで行きやがったぜ? うるせぇのうるさくねぇのってよ!」
片耳を押さえ、罅の入る天井を指さしてやる。
「あら、そうでしたの? ならこの先の大渓谷最奥の火山にでも捨てに行ったんでしょうね」
ふうぃ。さっき飛んでったのはそういうことか。
危険な木の実を、火山に捨てに行ったと。
おれはガムラン町最寄りの、火山の主だった少年を見た。
その目は、小さき者の揺れる尾に注がれている。
ふぅん……なるほど?
「火山なぁ……」
さすがの巨木の種だって、火に焼べられりゃ――
ふぉん♪
『>シガミー。央都の神木の果実は、卵と勘違いしたイオノファラーが茹でたことで、発火したのをお忘れですか?』
やっぱ駄目か。
「はっははは――早く、奥方さまを呼び出せやぁー!」
丸茸をつかんで、怒鳴った。
「ぎゃっ――ルリーロちゃん? 別に良いけど……あれ? スマホどこやったっけ?」
「おれが持ってらぁ――ほらよ」
ヴッ――薄桜色の薄板を取り出して、ムギュリと押しつけた。
ピポポン――♪
「あらら? 『現在電波が届かない所――』になっちゃってる?」
ふぉん♪
『>女神像ネットワークを利用した通信チャンネルは、音速で移動する対象との通話を維持出来ません』
ふぉん♪
『イオノ>ぅふーん? じゃぁ超高速移動体通信用に基地局ドローンでも上空に飛ばしてよん』
ふぉん♪
『>ドローンでは追跡不可能です。どのみち相対速度が音速を超えた時点で、回線経路が切断されます』
ふぉん♪
『イオノ>なら、あたくしさまが音速で追いかけないと無理ってことね?』
ふぉん♪
『>現状では。2222年現在、成層圏で使用されている、超高高度通信技術を導入出来るなら、マッハ14までスマホによる通話が可能になりますが』
ふぉん♪
『イオノ>ばかね。一介の非常勤講師に、そんな軍事技術が開示されてるわけ無いでしょ』
「お手上げわよ。早すぎて捕まらないわっ、ウケッケケケケケッ♪」
すぽんと薄板を仕舞う、丸茸御神体。
「ちっ、神々の技術も大したこたぁねぇなぁ!」
貰っといた薄板を取られちまったが、まあ良いか。
迅雷が居るおれには、やっぱり必要ねぇ。
ふぉん♪
「何言ってんのさっ、女神像わぁー万能の神器じゃ有りまっせぇぇーん! ファンタジー世界で超高高度プラットフォーム技術がぁ必要になる方が、お・か・し・い・でしょーがぁ!」
「知らんし、わからん。じゃあ、しかたがねぇ――」
おれはとんと長椅子に近寄り――
お猫さまの外套の頭巾を、つかみ上げた。
「ふにゃぁー?」
前回と同じく、もの凄く気の抜けた面をしてやがる。
「お猫さまよぅ、例のアダマンタイト製の装備。〝どんな炎系にも勝てる奴〟ってのを一つ、作ってくれや!」
ーーー
超高高度プラットフォーム技術/成層圏環境で運用される空中プラットフォームを支える技術群。HAPSとも呼ばれ、高高度における通信インフラだけでなく、成層圏を自律航行する航空機体のための母艦としても運用されている。地球低軌道を視野に入れた発射台としても期待されていたが、謎の発光現象により実現には至っていない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
『悪魔クロとやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は秘密の力で人間の頂点を狙う』
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
50歳元艦長、スキル【酒保】と指揮能力で異世界を生き抜く。残り物の狂犬と天然エルフを拾ったら、現代物資と戦術で最強部隊ができあがりました
月神世一
ファンタジー
「命を捨てて勝つな。生きて勝て」
50歳の元イージス艦長が、ブラックコーヒーと海軍カレー、そして『指揮能力』で異世界を席巻する!
海上自衛隊の艦長だった坂上真一(50歳)は、ある日突然、剣と魔法の異世界へ転移してしまう。
再就職先を求めて人材ギルドへ向かうも、受付嬢に言われた言葉は――
「50歳ですか? シルバー求人はやってないんですよね」
途方に暮れる坂上の前にいたのは、誰からも見放された二人の問題児。
子供の泣き声を聞くと殺戮マシーンと化す「狂犬」龍魔呂。
規格外の魔力を持つが、方向音痴で市場を破壊する「天然」エルフのルナ。
「やれやれ。手のかかる部下を持ったもんだ」
坂上は彼らを拾い、ユニークスキル【酒保(PX)】を発動する。
呼び出すのは、自衛隊の補給物資。
高品質な食料、衛生用品、そして戦場の士気を高めるコーヒーと甘味。
魔法は使えない。だが、現代の戦術と無限の補給があれば負けはない。
これは、熟練の指揮官が「残り物」たちを最強の部隊へと育て上げ、美味しいご飯を食べるだけの、大人の冒険譚。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる