641 / 744
5:大森林観測村VSガムラン町
641:女神像建立計画、女神像作成
しおりを挟む
「くすくすくす♪ 早速やっていますのね。それで、どういう女神像が建つんですの?」
五百乃大角を、それはそれは大事そうに。
両手で掲げるその様は、とても悪党には見えない。
神官女性より余程、信徒らしいぜ。
絵で板を前にして、あーでもないこーでもないと議論していた、おれたち。
その前に現れたのは、ロットリンデと根菜と棒だった。
「いま、相談中だぜ」
おれは座布団を一枚出して、シュッと投げる。
それは誰も座ってない辺りに、ストンと落ちた。
「ぅぎゃぁ、超面白そうっ♪」
「あたしも、やるっ♪」
わいわいわいわいわわわわわわわいわい!!!
切り株の上を、座布団が飛び交った!
ぼすんっ――「痛……くはねぇがぁ」
流れ弾に当たると、イラッとするぜ!
「お前らぁ、離れた所でやらんかぁ! 迅雷、危ねぇから子供らに付いてろ!」
「「「「「「「「「「「ははーいっ♪」」」」」」」」」」」
「はハーいっ♪」
うむ、頼むが――
「(それで、日の本がらみの話は、どうなった?)」
膝を突き合わせていなくても、この近さなら念話も一行表示も通じる。
ふぉん♪
『>>はい。彼女〝ロットリンデ・ナァク・ルシランツェル〟は、前世である日本の記憶を持っていますが、この惑星ヒースへ突如として現れた訳ではなく、赤子として生を受け成長し現在へ至ったようです』
そーいうことか、なるほどだぜ。
「ではその内容を教えなさい、小猿……いいえ、シガミーィ」
悪逆令嬢さまが、おれの名を呼びやがる。
どういう風の吹きまわしだぜ?
隣にはリオレイニアも居るから、前世の話は――
今は出来ないが。
じっと顔を、見つめてやる。
するとフンと鼻を鳴らした、ご令嬢がそっと手を差し出した。
その手には、青い顔の根菜さま。
「今度は、ちゃんと返してくれるんだな」
おれは腐りかけみたいな根菜を、受け取る。
「フン、どうやら貴方の家族のようですので、奪うわけには参りませんでしょう。そんなことより、そのゲーム画面みたいなの、私にもお見せなさい!」
おれを押しのけ、絵で板に食い入る――同郷らしい女。
「ふにゃっ!」
尻に弾き飛ばされる、おれ。
ふぅ、フカフ村長のことを……ニゲル並みに尊敬するぜ。
ふぉん♪
『シガミー>おい、大丈夫か。どうした根菜?』
背中に菱形を、くっつけた根菜が――ぴくりともしねぇ。
ふぉん♪
『イオノ>>に、二百年分の〝あらすじ〟を、根掘り葉掘り聞かれたわらよ』
荒筋……200年分?
ふぉん♪
『>>ニゲル青年と近い年代の日本からの、転生を果たしたと思われます』
ふぉん♪
『イオノ>>けど私がいた日本では年号はなくて、ニゲルがいた日本は甲仁なんていう聞いたことのない年号を使ってて、ロットリンデちゃんの居た日本だと昭和97年だったっていうしさ、このあたくしさまをここまで悩ませるなんて』
『(×_×)』――目を回してやがるぜ。
ニゲルの地元じゃ遺跡獣てな、魔物が出たんだったか?
ふぉん♪
『シガミー>>ロットリンデの地元にも、魔物みたいなのは居たのか?』
ふぉん♪
『>>科学的根拠のないフォークロア、うわさ話を除けば、シガミーの居た日本よりも、穏やかな時代だったと思われます』
「(穏やかで魔物も鬼も居ねぇなら、良いことずくめだろうが)」
何を悩む、必要がある?
ふぉん♪
『イオノ>そーなんだけどさー、なんかねー。〝月〟に住んでたって言ってたのらわ』
はぁ? 月だとぉ?
また神々お得意の、笑い話か。
だから空に浮かぶ、あんな小せぇ球に人が乗れるわきゃぁねぇだろが。
小せぇ球に乗れるのは、お前さまくらいのもんだぜ。
ふぉん♪
『シガミー>>この来世に居る日の本生まれのおれたちが、全員死んだ後、輪廻転生したというのは伝えたのか?』
ふぉん♪
『>>はい。イオノファラーも交え、そこら辺についてのすり合わせは済みまし』
「ちょっ、小猿っ!? なっ、ななななんななななななっ、何ですのっ、このむくつけき大猿のような――まるで、騎士像じゃ有りませんのっ!!!」
何だぜ、この立て込んでるときに――また小猿に戻っちまったし!
皆にも見やすく、絵で板を大きくして見せていたのだが――
その中に映し出された、『女神像案C』に物言いがあるらしいぜ。
「お前さまは……大申が、大好きだろぅ?」
こちとら気を、利かせてだなぁ。
「すっ、好きではありませんでしてよぉー!?」
うるせぇ。
「はぁ? 森の主も、お前さまに一目置いて〝騎士像〟とやらを、大申の姿にしたんじゃぁねぇか?」
何を言ってやがる?
大申てぇのわぁ、大猿とは全く別の山神だぞ。
恐れ敬われることの、何が気に入らねぇんだぁ?
「シガミー、淑女に対して〝お猿呼ばわり〟は良くありませんね」
リオが傍らに立っていた。顔は笑ってねぇ。
「だよね」「ないよね」
「「「「「「「「「うん、駄目だね」」」」」」」」」
満場一致で、駄目だと言われた。
「流石に今のは、擁護出来ないわねん――迅雷!」
「シガミー、オ覚悟ヲ」
ヴッ――ヴォヴォォォォゥゥン♪
相棒が取り出したのは――
「あらこれ何て言ったかしら、大衆演劇のお道具……たしかハリセンとか、言いましたわね♪」
受け取ったソレを、すぱんすぱしんと試し打ち。
にたぁり――――止めろ、その顔!
やっぱり騎士像に、そっくりじゃぁねぇかぁぁぁぁ――――!
§
ふぉふぉん♪
『めがみねんど・斧原イオノちゃん【非公式女神粘土】/
美の女神イオノファラー専用依代にして、イオノフ教ご祭神。
攻撃力0。防御力∞。ご利益0。
条件効果1/おめざ、朝食、間食、昼食、おやつ、夕食、間食、夜食のうち三回の満足が得られない場合、不機嫌になる。
条件効果2/上記条件を満たせない日が連日に渡る場合、MSPー1。
条件効果3/MSPが10以下になった場合、アカウント保護のため、
該当ワールド<惑星ヒース>を凍結します』
記録して置いた〝女神御神体〟の、鑑定結果がこれだ。
流石に此奴を人目に晒すのは憚られるから、これが見えているのは――
おれと迅雷と御神体と星神さまの、四人だけだ。
わいわいわいわいわっわわわい♪
がやがやがやがやがっやがやや♪
どんどん増える、人だかり。
「みなさま、よろしければこちらをどうぞ♪」
茅野姫が、さっきリオと一緒に作ってた菓子を、運んできた。
何だか甘い香りがして来ると思ったら――それを焼いてたからか。
その量は、ここに居る全員が、おかわり出来るほどで――
女将さんや、その母上の商会長も、配るのを手伝ってくれてる。
「焼き上がったのですね。お手伝い致します」
リオが、すっ飛んでいく。
§
「本当に、こんなんで良いのかぁ?」
汎用エディタの中に映し出されているのは――『女神像案D』
女神御神体と同じ、丸い根菜か茸にしか見えない、いつもの――
「女神粘土の私っ――吸血鬼ロットリンデ!?」
根菜……いや、ロットリンデを形作ってやった。
ヴォゥォゥワワワワワワワンッ――――――――ヴュヴゥン♪
切り株の大きさ一杯に大きな、ロットリンデ像を――仮置きした。
「んなっ!? こんなに大きな像ではなくて、私はこう、この着ぐるみさんたちのような、〝女神ダヨーさん〟サイズの像が欲しいですわ!」
顔を赤くする、ロットリンデ。
言ってることは良くわからんが……気に入らんらしい。
「うふふ♪ ロットリンデちゃんの形の、ギルド支部屋舎……良いでぇすねぇ♪」
女将さんの母上、コッヘル商会商会長が頬に手を当て、ウットリとした目で見上げている。
「プークスッ♪ 本当に、良いですねぇ♪」
まて星神さま。下卑た顔で計算魔法具を、パチパチ叩くな。
「商会長が言うなら、この大きさで作ってよ……作って欲しいのじゃぁ♪」
「僕たちが」「「「村長ズです♪」」」
フカフ村村長とロコロ村村長どもが、諦めたような顔で、そう言ってきた。
「お待ちなさいな、小ざ――――ガクン!」
何かを言いかけたロットリンデを後ろから、羽交い締めにするコッヘル商会商会長。
確か名は、ティーナ・コッヘル。
元宮廷魔導師でありながら、未だ魔術を使っていない。
それでも大森林観測村最強であるらしい、彼女の目が――笑ってなかった。
おれは目の前にそびえ立つ、巨大な半透明。
ねがみめんど・ロットリンデ像を――
切り株サイズの、超巨大女神像を――
『作成』した。
五百乃大角を、それはそれは大事そうに。
両手で掲げるその様は、とても悪党には見えない。
神官女性より余程、信徒らしいぜ。
絵で板を前にして、あーでもないこーでもないと議論していた、おれたち。
その前に現れたのは、ロットリンデと根菜と棒だった。
「いま、相談中だぜ」
おれは座布団を一枚出して、シュッと投げる。
それは誰も座ってない辺りに、ストンと落ちた。
「ぅぎゃぁ、超面白そうっ♪」
「あたしも、やるっ♪」
わいわいわいわいわわわわわわわいわい!!!
切り株の上を、座布団が飛び交った!
ぼすんっ――「痛……くはねぇがぁ」
流れ弾に当たると、イラッとするぜ!
「お前らぁ、離れた所でやらんかぁ! 迅雷、危ねぇから子供らに付いてろ!」
「「「「「「「「「「「ははーいっ♪」」」」」」」」」」」
「はハーいっ♪」
うむ、頼むが――
「(それで、日の本がらみの話は、どうなった?)」
膝を突き合わせていなくても、この近さなら念話も一行表示も通じる。
ふぉん♪
『>>はい。彼女〝ロットリンデ・ナァク・ルシランツェル〟は、前世である日本の記憶を持っていますが、この惑星ヒースへ突如として現れた訳ではなく、赤子として生を受け成長し現在へ至ったようです』
そーいうことか、なるほどだぜ。
「ではその内容を教えなさい、小猿……いいえ、シガミーィ」
悪逆令嬢さまが、おれの名を呼びやがる。
どういう風の吹きまわしだぜ?
隣にはリオレイニアも居るから、前世の話は――
今は出来ないが。
じっと顔を、見つめてやる。
するとフンと鼻を鳴らした、ご令嬢がそっと手を差し出した。
その手には、青い顔の根菜さま。
「今度は、ちゃんと返してくれるんだな」
おれは腐りかけみたいな根菜を、受け取る。
「フン、どうやら貴方の家族のようですので、奪うわけには参りませんでしょう。そんなことより、そのゲーム画面みたいなの、私にもお見せなさい!」
おれを押しのけ、絵で板に食い入る――同郷らしい女。
「ふにゃっ!」
尻に弾き飛ばされる、おれ。
ふぅ、フカフ村長のことを……ニゲル並みに尊敬するぜ。
ふぉん♪
『シガミー>おい、大丈夫か。どうした根菜?』
背中に菱形を、くっつけた根菜が――ぴくりともしねぇ。
ふぉん♪
『イオノ>>に、二百年分の〝あらすじ〟を、根掘り葉掘り聞かれたわらよ』
荒筋……200年分?
ふぉん♪
『>>ニゲル青年と近い年代の日本からの、転生を果たしたと思われます』
ふぉん♪
『イオノ>>けど私がいた日本では年号はなくて、ニゲルがいた日本は甲仁なんていう聞いたことのない年号を使ってて、ロットリンデちゃんの居た日本だと昭和97年だったっていうしさ、このあたくしさまをここまで悩ませるなんて』
『(×_×)』――目を回してやがるぜ。
ニゲルの地元じゃ遺跡獣てな、魔物が出たんだったか?
ふぉん♪
『シガミー>>ロットリンデの地元にも、魔物みたいなのは居たのか?』
ふぉん♪
『>>科学的根拠のないフォークロア、うわさ話を除けば、シガミーの居た日本よりも、穏やかな時代だったと思われます』
「(穏やかで魔物も鬼も居ねぇなら、良いことずくめだろうが)」
何を悩む、必要がある?
ふぉん♪
『イオノ>そーなんだけどさー、なんかねー。〝月〟に住んでたって言ってたのらわ』
はぁ? 月だとぉ?
また神々お得意の、笑い話か。
だから空に浮かぶ、あんな小せぇ球に人が乗れるわきゃぁねぇだろが。
小せぇ球に乗れるのは、お前さまくらいのもんだぜ。
ふぉん♪
『シガミー>>この来世に居る日の本生まれのおれたちが、全員死んだ後、輪廻転生したというのは伝えたのか?』
ふぉん♪
『>>はい。イオノファラーも交え、そこら辺についてのすり合わせは済みまし』
「ちょっ、小猿っ!? なっ、ななななんななななななっ、何ですのっ、このむくつけき大猿のような――まるで、騎士像じゃ有りませんのっ!!!」
何だぜ、この立て込んでるときに――また小猿に戻っちまったし!
皆にも見やすく、絵で板を大きくして見せていたのだが――
その中に映し出された、『女神像案C』に物言いがあるらしいぜ。
「お前さまは……大申が、大好きだろぅ?」
こちとら気を、利かせてだなぁ。
「すっ、好きではありませんでしてよぉー!?」
うるせぇ。
「はぁ? 森の主も、お前さまに一目置いて〝騎士像〟とやらを、大申の姿にしたんじゃぁねぇか?」
何を言ってやがる?
大申てぇのわぁ、大猿とは全く別の山神だぞ。
恐れ敬われることの、何が気に入らねぇんだぁ?
「シガミー、淑女に対して〝お猿呼ばわり〟は良くありませんね」
リオが傍らに立っていた。顔は笑ってねぇ。
「だよね」「ないよね」
「「「「「「「「「うん、駄目だね」」」」」」」」」
満場一致で、駄目だと言われた。
「流石に今のは、擁護出来ないわねん――迅雷!」
「シガミー、オ覚悟ヲ」
ヴッ――ヴォヴォォォォゥゥン♪
相棒が取り出したのは――
「あらこれ何て言ったかしら、大衆演劇のお道具……たしかハリセンとか、言いましたわね♪」
受け取ったソレを、すぱんすぱしんと試し打ち。
にたぁり――――止めろ、その顔!
やっぱり騎士像に、そっくりじゃぁねぇかぁぁぁぁ――――!
§
ふぉふぉん♪
『めがみねんど・斧原イオノちゃん【非公式女神粘土】/
美の女神イオノファラー専用依代にして、イオノフ教ご祭神。
攻撃力0。防御力∞。ご利益0。
条件効果1/おめざ、朝食、間食、昼食、おやつ、夕食、間食、夜食のうち三回の満足が得られない場合、不機嫌になる。
条件効果2/上記条件を満たせない日が連日に渡る場合、MSPー1。
条件効果3/MSPが10以下になった場合、アカウント保護のため、
該当ワールド<惑星ヒース>を凍結します』
記録して置いた〝女神御神体〟の、鑑定結果がこれだ。
流石に此奴を人目に晒すのは憚られるから、これが見えているのは――
おれと迅雷と御神体と星神さまの、四人だけだ。
わいわいわいわいわっわわわい♪
がやがやがやがやがっやがやや♪
どんどん増える、人だかり。
「みなさま、よろしければこちらをどうぞ♪」
茅野姫が、さっきリオと一緒に作ってた菓子を、運んできた。
何だか甘い香りがして来ると思ったら――それを焼いてたからか。
その量は、ここに居る全員が、おかわり出来るほどで――
女将さんや、その母上の商会長も、配るのを手伝ってくれてる。
「焼き上がったのですね。お手伝い致します」
リオが、すっ飛んでいく。
§
「本当に、こんなんで良いのかぁ?」
汎用エディタの中に映し出されているのは――『女神像案D』
女神御神体と同じ、丸い根菜か茸にしか見えない、いつもの――
「女神粘土の私っ――吸血鬼ロットリンデ!?」
根菜……いや、ロットリンデを形作ってやった。
ヴォゥォゥワワワワワワワンッ――――――――ヴュヴゥン♪
切り株の大きさ一杯に大きな、ロットリンデ像を――仮置きした。
「んなっ!? こんなに大きな像ではなくて、私はこう、この着ぐるみさんたちのような、〝女神ダヨーさん〟サイズの像が欲しいですわ!」
顔を赤くする、ロットリンデ。
言ってることは良くわからんが……気に入らんらしい。
「うふふ♪ ロットリンデちゃんの形の、ギルド支部屋舎……良いでぇすねぇ♪」
女将さんの母上、コッヘル商会商会長が頬に手を当て、ウットリとした目で見上げている。
「プークスッ♪ 本当に、良いですねぇ♪」
まて星神さま。下卑た顔で計算魔法具を、パチパチ叩くな。
「商会長が言うなら、この大きさで作ってよ……作って欲しいのじゃぁ♪」
「僕たちが」「「「村長ズです♪」」」
フカフ村村長とロコロ村村長どもが、諦めたような顔で、そう言ってきた。
「お待ちなさいな、小ざ――――ガクン!」
何かを言いかけたロットリンデを後ろから、羽交い締めにするコッヘル商会商会長。
確か名は、ティーナ・コッヘル。
元宮廷魔導師でありながら、未だ魔術を使っていない。
それでも大森林観測村最強であるらしい、彼女の目が――笑ってなかった。
おれは目の前にそびえ立つ、巨大な半透明。
ねがみめんど・ロットリンデ像を――
切り株サイズの、超巨大女神像を――
『作成』した。
0
あなたにおすすめの小説
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
50歳元艦長、スキル【酒保】と指揮能力で異世界を生き抜く。残り物の狂犬と天然エルフを拾ったら、現代物資と戦術で最強部隊ができあがりました
月神世一
ファンタジー
「命を捨てて勝つな。生きて勝て」
50歳の元イージス艦長が、ブラックコーヒーと海軍カレー、そして『指揮能力』で異世界を席巻する!
海上自衛隊の艦長だった坂上真一(50歳)は、ある日突然、剣と魔法の異世界へ転移してしまう。
再就職先を求めて人材ギルドへ向かうも、受付嬢に言われた言葉は――
「50歳ですか? シルバー求人はやってないんですよね」
途方に暮れる坂上の前にいたのは、誰からも見放された二人の問題児。
子供の泣き声を聞くと殺戮マシーンと化す「狂犬」龍魔呂。
規格外の魔力を持つが、方向音痴で市場を破壊する「天然」エルフのルナ。
「やれやれ。手のかかる部下を持ったもんだ」
坂上は彼らを拾い、ユニークスキル【酒保(PX)】を発動する。
呼び出すのは、自衛隊の補給物資。
高品質な食料、衛生用品、そして戦場の士気を高めるコーヒーと甘味。
魔法は使えない。だが、現代の戦術と無限の補給があれば負けはない。
これは、熟練の指揮官が「残り物」たちを最強の部隊へと育て上げ、美味しいご飯を食べるだけの、大人の冒険譚。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
『悪魔クロとやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は秘密の力で人間の頂点を狙う』
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる