滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

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5:大森林観測村VSガムラン町

664:厨房ダンジョンLV2(裏)、七の型と魔法自販機の仕組み

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 ヴッ――ぐるるん、ッジャッリィィィィィンッ♪
 錫杖しゃくじょうを取り出し、対魔王結界たいまおうけっかいはなったときとおなじように――

 ふぉん♪
『ヒント>蟻地獄/ありじごく、巨大な大顎を持つ肉食動物。捕獲した獲物に消化液を注入し、吐き戻した液は強い毒性を有する。ウスバカゲロウの幼虫でウスバカゲロウ科に分類されるが、カゲロウ目とは別物。』
 臼馬鹿下郎うすばかげろう!? そのひでぇ名には、同情どうじょうするが。
 ビステッカが居る以上いじょうほうってはおけん!

「ふんぬぉりりりゃやぁぁぁぁぁぁ――――しちかまえ、とろきからすき――すぼしあみぼし。――
やりから東方七宿せいりゅうまで。」
 全身全霊ぜんしんぜんれいをもってはなつ、おれの最大さいだい威力いりょく)――
 かつ最小さいしょう半径はんけい)の大技おおわざが、炸裂さくれつする。

「きゃぁぁぁぁっ――――――ニャァ♪」
 背中せなかに張り付いた、虎型ひ号ビステッカがうるせぇ。
 だまって見とけやぁ!

 もぞもぞとからだを起こす、蟻地獄ありじごくとやら。
 やべぇ以外いがいうごきがはえぇ――逃げられるっ!?

 ギャッリイィィィィィイィィィィィィィィィィィィンッ――――!!!!!!!!
 もう錫杖しゃくじょうはきっかり東方七宿までひつようなぶんだけねじっちまったっぜっ――!?

 ギャッリイィィィィィイィィィィィィィィィィィィンッ――――!!!!!!!!
 散る火花ひばな

 蟻地獄ありじごくもぐっていたゆかから、姿すがたあらわしたのわぁ――
 逃げようとしたわけじゃなくてぇ、七の型おれのいちげきを――
 生意気なまいきにも真下ましたから、受け止める為・・・・・・だったらしいぜ。

 コガッガッガッゴッガァァァァァァンッ!
 ふぉん♪
『>錫杖をつかんで、回転を止めようとしているようです』

 ギギギャッリィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!
 まだ止まるわけにはいかん――止まったら、大顎はさみ餌食えじきだぜ!
 ずざぁっ、ガチリ!
 あし錫杖しゃくじょうはさみ込み、回転かいてんつづける!

 ギャギャギャギャギギィィン!
 良しはじいた!
 すとん――大顎おおあごの真んなかに、やっとあしとどいたぜ!
 蟻地獄を踏みしめでぇいりゃあああああ――ぽぎゅぎゅりっ!
 最後しまい錫杖しゃくじょうを、押さえ込む――――ざりざりざりりぃーーーーーーーーっ!

 夏毛なつげあしが止まれば、地面ゆかまるごと抜ける。
 引きしぼったぶんだけ、よりふかくなるはずだから、気を付けてくれやぁ迅雷ジンライィ!
 ふぉん♪
『>了解しました』

 そして、おれのからだしちかたを撃ったら――
 まえみたいにたおれちまうわけだが。
 こっちの虎型とらがたあやつれるか?

 ふぉん♪
『>>接触している今の姿勢なら、可能です』
「(言うまでもねぇが、ビステッカは死なすなよ)」
「(おまかせくださ)」

 ギュギャッチリ――おれのあしが、完全かんぜんに止まる。
 ふかく突き刺さった錫杖しゃくじょうを、かかえた虎型とらがたごうの手。
 おれは――いんむすぶ。
 これに真言マントラはのらねえが、あるのとないので威力いりょくがなんでか変わる――

「――めっせよ!――ニャァ♪」
 ゴガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッドッズズズズズズズムン!

 ふわぁり――気がとおくなる。
 精魂せいこんをつかい果たしたからだ――

 地面じめん着地ちゃくちしたはずが、また空中ちゅうほうり出されてる。
 ちがうか、んう?
 わかった……むしからだごと、地のそこ抜けやがった・・・・・・なぁ――?

 ふにゃり――――目を閉じる寸前すんぜん
 瓦礫がれきと化した、あた一面いちめん
 くだけた蟻地獄ありじごくや、吹き飛ぶいわ

 割れた地のそこから、〝おにぎりの尻尾・・・・・・・〟が大量たいりょうに湧き――――
 そらへとのぼっていくのが見えた。
 あまりの不気味ぶきみさに――ふにゃり。

 ガチガチガチガチガチガチィン♪
 にぶおときらめく気配けはいに、わずかに目がひらく。
 巨大きょだいな、黄金おうごん円盤まるいた
 4シガミーはあるだろコレ?
 すげぇ、おたからじゃね?
 けど、なんだか見覚みおぼええがあるような、ないような?

 〝見たことのない金貨・・・・・・・・・〟が歯車はぐるまかなを、ぐるぐると回転かいてんしながら――
 瓦礫に・・・、埋もれていくのが見えた。

 金貨きんか一周ひとまわりするたびに、べつ歯車はぐるまに空いたあなに――
 やはり巨大きょだいな、〝見たことのない銀貨・・・・・・・・・〟が――
 ゴト、ゴト、ゴトリとはめ込まれていく。

 ぐるぐるぐるぐる、チャリィィン♪
 ゴト、ゴト、ゴトリ。
 ぐるぐるぐるぐる、チャリンチャリィィン♪

 こりゃぁ、村長そんちょうさまも知らない――
 魔法自販機まほうじはんきの、仕組み・・・な……んじゃ……ね?
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