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Prologue
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プロローグ
人工的な機構のアーチ型天井。青を基調としたガラスに囲まれ、格子と放物線の交差した鉄鋼の線がそれを支えるように走っている。
西日本国際空港。
そのロビーにあるプラスチック製のベンチの感触を背に、北野秋人は呆けた顔をしていた。
眉毛にかからない程度の黒い髪の下、力なくたれた目に、半開きになった口。座り方が完全に脱力していて、このまま放ておくといつかベンチからずり落ちてくるのではないかと思われるくらいだった。
実はこの男、暇だったのだ。
黒の地に殴りつけたような筆跡で「BEAVE IS NOT RECKLESS!」と大きく赤く書かれたTシャツを着た少年は、(十円の菓子に万札を出す、これが人生成功の秘訣)などとわけのわからんことを頭の中でたれながしていた。
遠い親戚がやってくる、と。そう聞いたのはつい先日のことで、向かいに来て欲しいと言われたのはつい今日の朝のことである。
何が何でも、急すぎる。
だからこそ、着替える時間はあっても、意識を覚醒状態にまで持ち込むのは無理だった。
まったく、人さまを起こすなら、レッドブルーを一本、それか3時間ほどのチャージタイムがほしいものだ。そもそも、人間にとって睡眠欲は食欲、性欲を凌ぐ崇高なものだし。
そんなことをぼんやりと思っていた。
だからこそ、
気付かなかったのかもしれない。
親戚である女の子が目の前に立っていたことを。
「Hello, what’s up?」(やあ、どうしちゃったの?)
まず目に付いたのは真っ白な髪だった。銀色ではなく、力を全く感じさせないそう履くとでも言えるような色合いだった。
「you look weak-headed」(頭が弱そうに見えるよ)
その次に気づいたのは、翡翠のような瞳だった。だけど、これもまた力を感じさせない細い目だった。だが、心なしこちらが観察されている気分がするような深い視線ではある。
そして、くすっと笑って彼女は続けた。
「久しぶりになるらしいけど、改めて自己紹介を交わしましょう」
すでに、淡い緑色のワンピースの少女に目が奪われていた。
「シャルル、だよ。しばらくお世話になります」
そう言い切ると、絹のような手を伸ばしてきた。
ワンピースから覗くシャルルの青白い不健康な肌に目を奪われていた秋人は、ハッとなって、言い返した。
「……あ、北野秋人です。こちらこそ」
心で愚痴っていた眠気は既にどこかに飛んで行っていた。
空港ロビーから電子音だけが響いていて。
シャルルの手は死体のように冷たかった。
壱
「にしても、よくあんな人ごみの中で俺を見つけたな。関心だわ」
タクシーの後部座席で、二人並んで座りながら秋人はシャルルに話しかけた。
――少しばかり、ドキドキしながら。
「間違わないよ。君の写真はあらかじめ見せてもらっていたんだ、私が人の骨格を見誤ることはない」
と、白髪の少女は秋人の目を緑色の瞳で見つめながら答える。
「それに、君、かなり浮いていたよ? 空港にあるまじき様相で座っていたもの」
「ああ、暇だったんだ、仕方ないだろ?」
やばいやばい、ワンピースの隙間から肌が見えてやがる。
「なんていうか、溺れかけたマンボーみたいな?」
「そこまでひどかったのか」
「壮絶で杜撰(ずさん)だったわ」
「そこまでひどかったのか!?」
大げさにアクションをして、さりげなく距離を開ける。見ているのが恥ずかしくなったのだ。
少しばかり、残念でもあった。許されるなら、もう少しだけ、真っ白な少女の肌着を見ていたかったものだった。
薄いワンピースに合わせて、肌着も淡い水色だった。
「ところで、なんで日本に来たんだ?」
「ああ、実は仕事があってね」
と、小さな唇を動かして、シャルルは続けた。
「手伝ってもらおうかなって思っているけどいいかな?」
「まあ、内容にもよるけど」
本心は、よほどのことがない限り喜んで手伝いたかったのだが。
「なに、難しいことではない。マニュアルもなければ、契約書もいらない、ただの肉体作業だよ」
そして、初めてシャルルの翡翠の瞳が秋人の黒の瞳からそらされた。
「か弱い女の子にはちょっときついからね」
少しだけ、声音が下がった。
「ああ、荷物を運ぶ、とかか?」
「正解」
そして、シャルルの手にはいつしか持ち出されたクロスボウがあった。
「は?」
無骨だが、機能美が溢れる金属の黒。
弧状の双翼、台座の上にはプラスチック製の、これまた黒色の矢。赤色のガラスがはめ込まれた照準。そして先頭に付けられた刃。
矢尻の先は、車掌。秋人から見たら、シャルルは右前にボウガンを構えたことになる。
真後ろじゃないので、邪魔な透明プラスチックカバーはない。
唖然としたままの秋人見たシャルルの翠の瞳が、深緑に変わっていた。
「私を運ぶのを、手伝ってくれないか?」
シャルルは優しく微笑んだ。
ところで、運転手さん。
シャルルが発した鈴のような声に反応したのは、古式のリボルバーハンドガンを向けられていることに気づいた後だった。
運転手が手に持った小銃が向けられるべき相手ではない自分に向けられいて。
殺される、などと考える暇さえなく。条件反射のごとく、膝が脱力し、座っているのに腰を抜かして後ずさった。
「あ……、ああ――――!」
秋人の口から漏れたのは、そんな情けない声だった。
ヅダンッ!!
鼓膜を割らんばかりの破裂音が車内に響き渡り、脳がすべての意味における思考をていしさせた。
明確な死がそこにあったのを確認し、秋人の脳は作動を停止した。気絶だった。
だが、彼は死んでいない。なぜなら、先ほどの破裂音がシャルルが打ち出したボウガンがリボルバー銃を射抜き、銃内部で火薬が爆発した音なのだから。
シャルルは素早くボウガン全部に付けられたナイフを突き出し、車掌を仕留めようとした。だが、それをバックミラーで感知した車掌はハンドルを急速に右側に切り、刃の先を逃れる。
投げ出されたシャルルはそのまま頭をドアのガラスにぶつける。
「ぐっ!」
シャルルではなく、シャルルの隣に座っていた秋人が無理した体制になってしまい、音を上げる。
それに構わず、もう一度、こめかみから血を流したまま、シャルルは刃を前方に突き出す。
それを呆然としたまま、見る秋人。
「チッ!」
舌打ちをしたのは、車掌で、仮にでも車道で走っているタクシーをむやみには車と衝突させたくなかったのだろう。そのまま手を回し、ハンドルを一気に左に切り、民家の壁にぶつかろうと試みる。
それを理解した秋人は来るべき衝撃に対し、身を固める。
だが、シャルルはそんなことをつゆ知らず――――、
ガッシャンッ!
嫌な音がして、体を前に投げ出される。秋人は構えたため、どこかにぶつかることを手で防ぎ、シャルルはそのまま助手席のシートに全力でぶつかる。
血が滲んだ白髪が飛び上がる。
内側からガラスを覆うようにしてエアバッグが出来上がる。故に、車掌にはほとんどダメージはない。
振り返りざまに懐に手を入れて、何かを取り出す車掌。
それは多分、小銃だったのだろう。
もう一丁あったのだろう。
だが、それはいつまでたっても出されることはなかった。
「Check…」
ボウガンのトリガーの下にあった小さなレバーを引いたシャルルは笑っていた。
矢ではない、刃物だった。
ボウガン先頭にはナイフが付いてなかった。
飛び出した小さなナイフが車掌の脳漿を散らせたのを、開いたままの瞳孔で秋人は見続けたのだった。
空っぽの思考で、息を殺して――。
――――秋人はその日初めて、女の子を背負った。それも血だらけ、女の子を。
彼女が医療ミスで死亡したと知ったのは次の日。悔しすぎると握った拳から血が出ると知った。
人工的な機構のアーチ型天井。青を基調としたガラスに囲まれ、格子と放物線の交差した鉄鋼の線がそれを支えるように走っている。
西日本国際空港。
そのロビーにあるプラスチック製のベンチの感触を背に、北野秋人は呆けた顔をしていた。
眉毛にかからない程度の黒い髪の下、力なくたれた目に、半開きになった口。座り方が完全に脱力していて、このまま放ておくといつかベンチからずり落ちてくるのではないかと思われるくらいだった。
実はこの男、暇だったのだ。
黒の地に殴りつけたような筆跡で「BEAVE IS NOT RECKLESS!」と大きく赤く書かれたTシャツを着た少年は、(十円の菓子に万札を出す、これが人生成功の秘訣)などとわけのわからんことを頭の中でたれながしていた。
遠い親戚がやってくる、と。そう聞いたのはつい先日のことで、向かいに来て欲しいと言われたのはつい今日の朝のことである。
何が何でも、急すぎる。
だからこそ、着替える時間はあっても、意識を覚醒状態にまで持ち込むのは無理だった。
まったく、人さまを起こすなら、レッドブルーを一本、それか3時間ほどのチャージタイムがほしいものだ。そもそも、人間にとって睡眠欲は食欲、性欲を凌ぐ崇高なものだし。
そんなことをぼんやりと思っていた。
だからこそ、
気付かなかったのかもしれない。
親戚である女の子が目の前に立っていたことを。
「Hello, what’s up?」(やあ、どうしちゃったの?)
まず目に付いたのは真っ白な髪だった。銀色ではなく、力を全く感じさせないそう履くとでも言えるような色合いだった。
「you look weak-headed」(頭が弱そうに見えるよ)
その次に気づいたのは、翡翠のような瞳だった。だけど、これもまた力を感じさせない細い目だった。だが、心なしこちらが観察されている気分がするような深い視線ではある。
そして、くすっと笑って彼女は続けた。
「久しぶりになるらしいけど、改めて自己紹介を交わしましょう」
すでに、淡い緑色のワンピースの少女に目が奪われていた。
「シャルル、だよ。しばらくお世話になります」
そう言い切ると、絹のような手を伸ばしてきた。
ワンピースから覗くシャルルの青白い不健康な肌に目を奪われていた秋人は、ハッとなって、言い返した。
「……あ、北野秋人です。こちらこそ」
心で愚痴っていた眠気は既にどこかに飛んで行っていた。
空港ロビーから電子音だけが響いていて。
シャルルの手は死体のように冷たかった。
壱
「にしても、よくあんな人ごみの中で俺を見つけたな。関心だわ」
タクシーの後部座席で、二人並んで座りながら秋人はシャルルに話しかけた。
――少しばかり、ドキドキしながら。
「間違わないよ。君の写真はあらかじめ見せてもらっていたんだ、私が人の骨格を見誤ることはない」
と、白髪の少女は秋人の目を緑色の瞳で見つめながら答える。
「それに、君、かなり浮いていたよ? 空港にあるまじき様相で座っていたもの」
「ああ、暇だったんだ、仕方ないだろ?」
やばいやばい、ワンピースの隙間から肌が見えてやがる。
「なんていうか、溺れかけたマンボーみたいな?」
「そこまでひどかったのか」
「壮絶で杜撰(ずさん)だったわ」
「そこまでひどかったのか!?」
大げさにアクションをして、さりげなく距離を開ける。見ているのが恥ずかしくなったのだ。
少しばかり、残念でもあった。許されるなら、もう少しだけ、真っ白な少女の肌着を見ていたかったものだった。
薄いワンピースに合わせて、肌着も淡い水色だった。
「ところで、なんで日本に来たんだ?」
「ああ、実は仕事があってね」
と、小さな唇を動かして、シャルルは続けた。
「手伝ってもらおうかなって思っているけどいいかな?」
「まあ、内容にもよるけど」
本心は、よほどのことがない限り喜んで手伝いたかったのだが。
「なに、難しいことではない。マニュアルもなければ、契約書もいらない、ただの肉体作業だよ」
そして、初めてシャルルの翡翠の瞳が秋人の黒の瞳からそらされた。
「か弱い女の子にはちょっときついからね」
少しだけ、声音が下がった。
「ああ、荷物を運ぶ、とかか?」
「正解」
そして、シャルルの手にはいつしか持ち出されたクロスボウがあった。
「は?」
無骨だが、機能美が溢れる金属の黒。
弧状の双翼、台座の上にはプラスチック製の、これまた黒色の矢。赤色のガラスがはめ込まれた照準。そして先頭に付けられた刃。
矢尻の先は、車掌。秋人から見たら、シャルルは右前にボウガンを構えたことになる。
真後ろじゃないので、邪魔な透明プラスチックカバーはない。
唖然としたままの秋人見たシャルルの翠の瞳が、深緑に変わっていた。
「私を運ぶのを、手伝ってくれないか?」
シャルルは優しく微笑んだ。
ところで、運転手さん。
シャルルが発した鈴のような声に反応したのは、古式のリボルバーハンドガンを向けられていることに気づいた後だった。
運転手が手に持った小銃が向けられるべき相手ではない自分に向けられいて。
殺される、などと考える暇さえなく。条件反射のごとく、膝が脱力し、座っているのに腰を抜かして後ずさった。
「あ……、ああ――――!」
秋人の口から漏れたのは、そんな情けない声だった。
ヅダンッ!!
鼓膜を割らんばかりの破裂音が車内に響き渡り、脳がすべての意味における思考をていしさせた。
明確な死がそこにあったのを確認し、秋人の脳は作動を停止した。気絶だった。
だが、彼は死んでいない。なぜなら、先ほどの破裂音がシャルルが打ち出したボウガンがリボルバー銃を射抜き、銃内部で火薬が爆発した音なのだから。
シャルルは素早くボウガン全部に付けられたナイフを突き出し、車掌を仕留めようとした。だが、それをバックミラーで感知した車掌はハンドルを急速に右側に切り、刃の先を逃れる。
投げ出されたシャルルはそのまま頭をドアのガラスにぶつける。
「ぐっ!」
シャルルではなく、シャルルの隣に座っていた秋人が無理した体制になってしまい、音を上げる。
それに構わず、もう一度、こめかみから血を流したまま、シャルルは刃を前方に突き出す。
それを呆然としたまま、見る秋人。
「チッ!」
舌打ちをしたのは、車掌で、仮にでも車道で走っているタクシーをむやみには車と衝突させたくなかったのだろう。そのまま手を回し、ハンドルを一気に左に切り、民家の壁にぶつかろうと試みる。
それを理解した秋人は来るべき衝撃に対し、身を固める。
だが、シャルルはそんなことをつゆ知らず――――、
ガッシャンッ!
嫌な音がして、体を前に投げ出される。秋人は構えたため、どこかにぶつかることを手で防ぎ、シャルルはそのまま助手席のシートに全力でぶつかる。
血が滲んだ白髪が飛び上がる。
内側からガラスを覆うようにしてエアバッグが出来上がる。故に、車掌にはほとんどダメージはない。
振り返りざまに懐に手を入れて、何かを取り出す車掌。
それは多分、小銃だったのだろう。
もう一丁あったのだろう。
だが、それはいつまでたっても出されることはなかった。
「Check…」
ボウガンのトリガーの下にあった小さなレバーを引いたシャルルは笑っていた。
矢ではない、刃物だった。
ボウガン先頭にはナイフが付いてなかった。
飛び出した小さなナイフが車掌の脳漿を散らせたのを、開いたままの瞳孔で秋人は見続けたのだった。
空っぽの思考で、息を殺して――。
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