クールで一途な白雪さん

SAKADO

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六十二話 三人で?

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 夜景うみを見た俺たち三人は部屋に戻って、外で滲ませた汗を流す為に部屋にある風呂に入ることにした。
 俺としては繭奈と二人で良かったのだが……

「なぁんでアタシまでぇ!」

「そう言いながら着いてくる冬夏にも驚くわね」

 俺と繭奈と一緒に浴室に入っている冬夏が、一糸纏わぬ姿で顔を赤くしている。なんだかんだで着いてくる彼女にもうなにも言えない。
 嫌なら断れば良かったのに。

「しょーがないじゃん、アタシだってエッチなこと興味あるんだもん!それにあれから、龍彦の身体見てないしぃ……」

「繭奈じゃなくて?」

「ふっ、冬夏も見る目があるじゃない」

 正直者な冬夏だが、そこで俺の名前が出てくるのはなぜだろうかと首を傾げる。身近な異性だからということだろうか?
 俺としてはてっきり、普段からクールな雰囲気である繭奈の新鮮な姿を見たいからだと思ってたのに。

「それで、せっかく入ってきたんだしもっと龍彦くんに見てもらったら?私なんてもう隠すゼロよ!」

「それはちげーっしょ」

 当然だが冬夏は自分の身体を手で隠している。
 そんな彼女に張り合うよう腰に手を当てた繭奈がその身体を見せつけてくるが、俺との関係を考えると比べるもんじゃないと思いツッコミを入れる。
 そもそも仲良くなってひと月 経ってないんだが?それなのに冬夏も無防備が過ぎるだろう。

「うっさいなぁもう……ほら、見ろ!」

「うわおっとこらしっ!」

 繭奈に張り合われたことで冬夏が自棄ヤケになってしまい、隠していた手を退けてその肢体を俺の眼前に晒した。勢いがカッコいいですね。
 メリハリのある身体が視界に入る。っていうか冬夏、お前剃ってたのか……

「どうだ龍彦、アタシだって負けてないっしょ!」

「冬夏がクッソエロいのは分かった。もう無理するな」

 目をグルグルとさせながら感想を求める冬夏の肩に手を置いて言った。頭から湯気も出ているし、その内倒れるぞアンタ。
 しかし、彼女はまだまだ止まりそうにない。

「うっさい!反応してるクセ!」

「仕方ねぇだろ、正常な証だ」

「龍彦くんも立派な男の子なのよ。素晴らしいじゃない♪」

 頬を朱に染めた繭奈が抱きついて、俺の身体にキスをしてくる。その豊満な果実が形を変えて、柔らかさで脳を痺れさせる。
 ここまでされてなにもしないというのは、明らかに繭奈に失礼だ。冬夏には悪いが、そろそろ我慢をやめようと思う。

「あわわわ、なっなんてエッチな……!」

 普段は堂々としている冬夏も、目の前でおっぱじめられたらしおらしくなってしまう。そういうギャップって良いよね。
 彼女は両の手で顔を覆うも、その指の隙間から俺たちが抱き合ってキスをしている姿を見ている。

 空いた手で繭奈の身体を触れながら、舌を絡め合うソレを見ている冬夏が、顔を覆っている手を退けて、ギュッと目を瞑って薄目を開けてこちらに小さく歩みを進める。
 そうして傍にやってきた彼女は、俺の手首を掴んで言った。

「あっアタシを無視するなよぉ……ばかぁ……」

 眉尻を下げて、力無く冬夏がそう言った。まるで駄々をこねるように、残ったエネルギーを漏らすように。
 そんな姿を見せられたら、黙っていられないのが男の性ってもんだろう。

 いつもよりもほんの少し、張り切ってしまう夜を過ごしたのであった。



 目を覚ますと、外が明るくなり始めていた。俺の両手には繭奈と冬夏がいて、昨日の夜は事をしたのだと思い出す。
 彼女らを起こさないように気を付けて立ち上がり、窓際へと歩く。外を見ると、太陽が水平線に僅かに触れるくらいの時間で、朝食の時間にはまだまだ早い。

 昨晩は繭奈と身体を重ねるときに、冬夏も交えて事を致していたわけだが、実は冬夏とはペッティングをしたのみだ。まぁソレで済ませるには少し激しくはあったものの、彼女の初めては貰っていない。
 いやさすがに無理でしょ、付き合ってないんだぜ?繭奈は特になにも言わなかったが、さすがの冬夏も震えていたし、そう簡単に一線を越えるのは憚られたのだ。

 もしやるとしたら、冬夏がそれを願う時だろう。俺から始めることはないな。

「んゅっ……ぁれ、龍彦?」

 外を眺めて昨日の事を思い出していると、冬夏が目を覚ましたようでムクリと起き上がる。うんうんと唸っている彼女の方へ行き、元の場所に腰を下ろす。

「おはよう冬夏」

「ふわぁ龍彦ぉ♪……おぁよぉ♪」

 俺を見つけるなりにへらと笑う冬夏が俺に抱きつく。まだ起きるにはまだ早い時間なのだし、もう少し寝ても良いだろう。
 彼女に抱き締められたまま、身体を横にする。繭奈はまだ起きていないみたいで、ちょっと寂しい。
 空いた手で繭奈の手を握って、冬夏と一緒にもう少しだけ睡魔に身を委ねることした。


 朝になって、二人の女の子に拘束されるとも知らずに。
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