クールで一途な白雪さん

SAKADO

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六十八話 超絶急展開スワッピング(2/2)

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 服を脱いでベッドに転がった私たちは、避妊具を付けて行為に及ぶ。
 互いに触れ合ったことで緊張は解れ、余裕が出てきた。

 今も行為をしているであろう龍彦くんを思い浮かべると、私の中に苦しさと興奮が綯い交ぜになったモノが出てくる。
 思わず固唾を飲む私と、興奮して腰を振るシゲル。

 気持ちいいのだけれど、確実に足りない。私を絶頂させるには、まだまだ快感が届かない。
 目を閉じて龍彦くんを思い浮かべれば多少は補えるけれど、それでも絶頂たらしめることはなかった。シゲルには悪いけれど、やっぱり最愛の人とする行為には遠く及ばないものね。

 シゲルは二度三度と絶頂を味わったみたいだけれど、私は一度もしなかった。
 興奮した彼がキスを迫ってくるけど、断るのも良くないと、ディープではない触れるだけのキスならと断りを入れた。
 さすがにそれ以上は受け入れられなかった。

 まぁ、こんなことをしているクセに何を言っているのかっていう話だけどね。ただ興味はあったから。


 ひとしきり身体を重ねた後は、シゲルが部屋を後にした。この後は他でもないいとしの龍彦くんがやってくる。
 中途半端に刺激された私は、彼が早く来てくれないかとドキドキしていた。



 どうして今こんな状況になっていたのかという話なのだけれど、それは貝崎さんからの提案から始まったことである。

 この間に行われた、海へのちょっとした旅行。その二日目に私たちは、岩場の陰でそういう行為ことをしていた。
 どうやらその現場を貝崎さんたちが目の当たりにしていまったようで、色々と触発されてしまったらしい。

 そして貝崎さんは、龍彦くんのことが気になって、一度で良いからエッチがしてみたいと言い出した。もっと言うと、信頼できるカップルと互いの恋人を一度だけ入れ替えて行為をしたい、そういうことだった。

 当然だけど私もそれは断ったし、龍彦くんに尋ねるまでもなかった。しかし、貝崎さんの勢いはとどまることを知らず、怒濤の説得が始まったのだ。
 自分の相手が他の人と行為をするということは、互いの独占欲や嫉妬心を刺激して、より高い満足感が得られるのだとか。最初は眉唾物だったし、繰り返し断り続けていた。
 今のところ龍彦くんとの行為に不満はないし、もちろん彼だって同じだった。でも、色々と考えているうちにほんの少し、たったほんの少しだけ興味が湧いてしまった。

 本当の始まりは、それだったのかもしれない。


 結局、貝崎さんからの繰り返されるお願いと、私の中に湧いてしまった浅はかな興味が、今の状況を生み出してしまった。もちろん、金輪際同じことをするつもりはないけどね。というか、今回のコレがあまりにも浅はか過ぎたわね……

 どう考えても黒歴史よ、こんなの。あんまりにも展開が早すぎるわ。


 色々ぐるぐると考え頭を抱えていると、部屋のベルが鳴らされた。龍彦くんが来たみたい。
 入り口へと向かい念のためと、覗き穴から向こうを見てみると龍彦くんがいて、すぐに扉を開けて彼を招き入れた。

 そこからの事は、良く覚えていない。ただ欲望のままに彼をベッドに押し倒して、時間の許す限りその身体を貪った。やはり自分の恋人が一番であるということを、身も心も痛感した。
 そういう意味では、今回のことも少しは意味があったのかもしれない。もうやらないけどね。

 マジで私の恋人は最高かもしれない。シゲルには悪いけれど、比較すればするほど私は恵まれていることが良く分かる。っあーやべぇわマジ龍彦くん最高っ!
 私から理性は完全に無くなっていた。ただただ私と龍彦くんで、違う相手との行為を塗り替えようと、滾る情熱をぶつけ合っていた。
 相性が抜群の私たちの行為は、疲れ果てるまで続いた。


 ──────────


 別にタカネとの行為に不満があったわけじゃない。ただ、繭奈があまりに最高すぎたんだ。
 ついさっき身体を重ねていた相手とついつい比較してしまい、考えれば考えるほどに繭奈で満たされていく。

 自分の恋人が俺でない男に抱かれていたということは、俺の胸中に嫉妬心を抱かせた。もしかしたら繭奈もだろうが、そうなればもう止まらない。
 汗の一滴もでなくなるくらい、俺たちは激しく互いを求め合う。
 そこにいるのは二人の人間というよりも、欲に駆られた獣と言った方が正しいのかもしれない。

 貝崎からの提案を、繭奈経由で承諾したとはいえ、変なことしているという自覚は強くある。そう考えると、性というものに答えは無いのだろうと思う。まぁ、思い出したら悶絶するレベルの黒歴史であることは間違いないが。
 だって普通は恋人の入れ替えとかやらないし、それで興奮するというのも初めて知ったことだ。もちろん二度とやることはないと思うが、それにしたって意味が分からん。アホだよ、アホ。

 ただ少なくとも、今回の出来事を通じて俺たちの関係は、より強固なものになったという確信が、そこにはあったのだ。そうじゃないと、あまりにも無駄すぎるだろう。
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