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五十話 水着!
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水着を買いにショッピングモールにやってきた俺と繭奈。茂と貝崎の二人とまさかの出会いをしてしまい、俺たちが付き合っていることがバレてしまった。
この際だからと思い、彼らの予定も俺たちと同じだったことから、吹っ切れてダブルデートすることになった。
四人でアパレルショップへとやってきて、繭奈と二人で水着を選び、彼女に着て欲しい物を手渡した。
それを受け取った彼女は、嬉しそうに微笑みながら試着室に入った。試着を終えるまでワクワクしながら待っている俺だったが、その隣の試着室に貝崎が入っていった。
「いやぁ……良いもんだよな、龍彦」
「全くもってその通りだな、茂」
自分の恋人が水着を試着して出てくるその瞬間を、ワクワクしながら待っている俺たちはそう言い合った。彼らもなかなか楽しそうに水着を選んでいたのは、さきほどチラリと見えたので知っている。
しばらく待っていると、試着室のカーテンから顔だけを出した繭奈がこちらを見た。こっちに来いということだろう。
そちらに近付くと、中から伸びてきた手を引かれた事によってバランスを崩し、咄嗟に試着室の壁に手を当てて身体を支えた。丁度顔だけがカーテンの内側に入るような感じ。
繭奈はその時一歩後ろに引いており、その姿がしっかりと見ることができた。フロント部分にリボンの装飾が付いた水色と白色のビキニがとても可愛い。シンプルだが、やはりこういうのが一番映えるんだよな。
本当は、黒や青といったような落ち着きのある色も良いのだけれど、薄桃や水色といった明るい色も、ギャップがあって良きじゃないかと思ったのだ。実際めちゃめちゃ似合っている。
そんな姿を見て、俺はゴクリと喉を鳴らした。
「──可愛いよ、繭奈。すっごく似合ってる」
「っ……ありがとう、これにするわね♪」
一瞬見惚れてしまったものの、俺の心の底からの言葉を繭奈に伝えた。それを聞いた彼女は頬を赤くし即決した。
服の上どころか、ちゃんと肌の上に着てますね。まぁ買うのなら良いのか。
顔を引っ込めて繭奈を待っていると、隣の貝崎も水着を着ていた。黄色の可愛らしいワンピースタイプの水着。
「あっ、ねぇねぇ蔵真くん!これどうかな?」
試着して茂と話をしている貝崎が俺に気付き、声をかけてきた。茂もこちらを見て おっと声を上げている。
「俺はかわいいと思う!どうだ龍彦、タカネだって負けてねぇだろ!」
「別に競ってねぇだろ……でも、貝崎さんも凄い似合ってるじゃん。かわっ、いや素敵だよ」
謎に勝ち負けの話をしている茂だが、彼の選んだ水着は充分に貝崎の魅力を引き立てている。よく似合っていて、思わず可愛いと言いそうになった。
人の恋人を口説く趣味はないのだ。
「そこは素直に可愛いって言ってよ」
「そうだぞー、いくらお前の彼女が可愛いからって──」
「ちっげーよ!人の彼女を口説くみたいなマネしたくなかっただけだ!まぁでも、可愛いのは間違いないな」
俺の答えに満足したようで、二人とも嬉しそうに口角を上げた。貝崎はどうやらその水着にしたようで、買おうと意気込んでいる。
色々考えた上での試着ということであれば、そりゃ決まるまで後一歩ということだろう。元々買うつもりだったようで決断が早い。
あれから俺と茂の水着をそれぞれの相手に選んでもらい、無事購入を済ませた俺たちは四人でショッピングモールの中を歩いていた。
「せっかくだし、色々話も聞きてぇからカフェでも行かねぇか?」
そう言い出したのは茂だ。このまま真っ直ぐ進めば確かにカフェがあるし、そこでゆっくり飲み物片手に喋るのも良いかもな。
繭奈も貝崎も楽しそうに話していたし、俺も全然嫌ではないので二つ返事で了承した。
カフェに入り、店員に案内された席に座る。もちろん隣は繭奈で、向かいには茂が座っている。
席に着いてすぐに飲み物の注文を済ませ、雑談が始まった。
この際だからと思い、彼らの予定も俺たちと同じだったことから、吹っ切れてダブルデートすることになった。
四人でアパレルショップへとやってきて、繭奈と二人で水着を選び、彼女に着て欲しい物を手渡した。
それを受け取った彼女は、嬉しそうに微笑みながら試着室に入った。試着を終えるまでワクワクしながら待っている俺だったが、その隣の試着室に貝崎が入っていった。
「いやぁ……良いもんだよな、龍彦」
「全くもってその通りだな、茂」
自分の恋人が水着を試着して出てくるその瞬間を、ワクワクしながら待っている俺たちはそう言い合った。彼らもなかなか楽しそうに水着を選んでいたのは、さきほどチラリと見えたので知っている。
しばらく待っていると、試着室のカーテンから顔だけを出した繭奈がこちらを見た。こっちに来いということだろう。
そちらに近付くと、中から伸びてきた手を引かれた事によってバランスを崩し、咄嗟に試着室の壁に手を当てて身体を支えた。丁度顔だけがカーテンの内側に入るような感じ。
繭奈はその時一歩後ろに引いており、その姿がしっかりと見ることができた。フロント部分にリボンの装飾が付いた水色と白色のビキニがとても可愛い。シンプルだが、やはりこういうのが一番映えるんだよな。
本当は、黒や青といったような落ち着きのある色も良いのだけれど、薄桃や水色といった明るい色も、ギャップがあって良きじゃないかと思ったのだ。実際めちゃめちゃ似合っている。
そんな姿を見て、俺はゴクリと喉を鳴らした。
「──可愛いよ、繭奈。すっごく似合ってる」
「っ……ありがとう、これにするわね♪」
一瞬見惚れてしまったものの、俺の心の底からの言葉を繭奈に伝えた。それを聞いた彼女は頬を赤くし即決した。
服の上どころか、ちゃんと肌の上に着てますね。まぁ買うのなら良いのか。
顔を引っ込めて繭奈を待っていると、隣の貝崎も水着を着ていた。黄色の可愛らしいワンピースタイプの水着。
「あっ、ねぇねぇ蔵真くん!これどうかな?」
試着して茂と話をしている貝崎が俺に気付き、声をかけてきた。茂もこちらを見て おっと声を上げている。
「俺はかわいいと思う!どうだ龍彦、タカネだって負けてねぇだろ!」
「別に競ってねぇだろ……でも、貝崎さんも凄い似合ってるじゃん。かわっ、いや素敵だよ」
謎に勝ち負けの話をしている茂だが、彼の選んだ水着は充分に貝崎の魅力を引き立てている。よく似合っていて、思わず可愛いと言いそうになった。
人の恋人を口説く趣味はないのだ。
「そこは素直に可愛いって言ってよ」
「そうだぞー、いくらお前の彼女が可愛いからって──」
「ちっげーよ!人の彼女を口説くみたいなマネしたくなかっただけだ!まぁでも、可愛いのは間違いないな」
俺の答えに満足したようで、二人とも嬉しそうに口角を上げた。貝崎はどうやらその水着にしたようで、買おうと意気込んでいる。
色々考えた上での試着ということであれば、そりゃ決まるまで後一歩ということだろう。元々買うつもりだったようで決断が早い。
あれから俺と茂の水着をそれぞれの相手に選んでもらい、無事購入を済ませた俺たちは四人でショッピングモールの中を歩いていた。
「せっかくだし、色々話も聞きてぇからカフェでも行かねぇか?」
そう言い出したのは茂だ。このまま真っ直ぐ進めば確かにカフェがあるし、そこでゆっくり飲み物片手に喋るのも良いかもな。
繭奈も貝崎も楽しそうに話していたし、俺も全然嫌ではないので二つ返事で了承した。
カフェに入り、店員に案内された席に座る。もちろん隣は繭奈で、向かいには茂が座っている。
席に着いてすぐに飲み物の注文を済ませ、雑談が始まった。
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