彼女が父と''仲良し''してたなんて信じられるか?

SAKADO

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Ex-3 元義妹と仲直り

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「お兄ちゃん、今日はありがとね!」

「あぁ、妹のお願いを聞くのは兄の務めだからな」

  そう言って微笑むお兄ちゃんはとても素敵だ。
  やっぱり自慢のお兄ちゃんだね。

 …それなのにアタシはあの時、お兄ちゃんに酷いことを言ってしまった。
  完全に嫌われていてもおかしくないのに、優しく手を差し伸べてくれるお兄ちゃんに罪悪感を感じる。
  それでも、嬉しいと思う気持ちに嘘はないし、今度こそお兄ちゃんを一番に考えるべきだと胸に誓う。

「ホント…お兄ちゃんに甘えてばっかだね、あたし」

  そう自嘲気味に漏らすと、お兄ちゃんはそっと頭を撫でてくれた。
  もうずっと感じなかった温もりがとても心地よい。

「誰だって間違えることはあるだろ。
  だけどな?ちゃん反省して謝ることができたのならそれだけで前進だろ。だから俺は美智《みさと》のお願いを聞いたんだよ」

「そっか…」

  ずっと後悔してた…でもそれは無駄じゃない。
  ちゃんと反省すれば、見ている人はちゃんと気にしてくれるし、認めてくれるんだ。

「美智にあの時言われた言葉は凄く傷付いた。でもお前だって反省して、ちゃんと謝ることができたんだ。だから俺は、ちゃんと許すよ」

  そう言って抱き締めてくれるお兄ちゃんの温もりと優しさがとても心地よい。
  その背中に手を回して、ギュッと力を入れる。

「ありがとう…ごめんなさい…ごめんなさいぃ…ううぅぅぅ……」

  その胸に顔を埋めて、あたしはひとしきり泣いた。



「もう大丈夫…ありがと、お兄ちゃん」

「そうか、よしよし」

  しばらく泣いたあたしはお兄ちゃんの胸から顔を離したのだけれど、お兄ちゃんはニコニコとしながら頭を撫でてくれる。きもちいい…

「お兄ちゃん…あの、ね?」

「うん?」

  今更だとしても、どうしても伝えたい気持ちが今のあたしの胸にあった。
  受け止めて欲しいなんて贅沢は言わない、ただ聞いて欲しかった。

「あたし…ずっとお兄ちゃんのことが、大好きだよ」

  答えなど決まっているのに、心臓がドクドクと暴れる。
  大好きだから、伝えるだけでも勇気がいるんだ。

「そうか…ありがとう、美智。でも…」  

「分かってるよ、ただ聞いて欲しかっただけ…聞いてくれて、ありがとね」

  あれだけドキドキしていた割に、不思議とショックはなかった。
  まぁあたしがショックを受ける権利なんて無いから丁度いいんだけどね。

「それなら良かったよ」

  そう微笑んだお兄ちゃんは、やっぱり素敵な人なんだなぁ…と思った。
  これからもお兄ちゃんとは兄妹としていようと思ったし、お兄ちゃんもそう言ってくれた。

   やっぱりあたしは''お義兄ちゃん''の''義妹''なんだ!凄く嬉しい!

  晴政お義兄ちゃん大好き!
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