8 / 40
8
しおりを挟む
ポーレットがルミア嬢の事を調べて教えてくれました。
「3年前くらいにジュブワ男爵ってお嬢様を病気でなくされたじゃない。その時期に身寄りのないルミア嬢を引き取ったらしいのよ。」
元々はジュブワ男爵のお知り合いのお子様だとか。
「ティーシル様って舞踏会とかあまり行かないじゃない?でも、2人の出会いは、ルゥグホン侯爵とベルナルダン様の代わりに行かれた舞踏会なんですって。ティーシル様がルミア嬢と踊っているところを見たことがあるってみなさん噂していたわ。」
所在無さげに壁の花となっていたルミア嬢を可哀想に思ってダンスに誘ったのが始まりとか。
皆様よくご存知ね。
5年ほど前から他国に留学されているティーシル様に私がお会いするのは年に1度か2度でした。
当然、舞踏会だってお出にならなかった。
なのに、たまたま御名代で行かれた会で出会うなんて、他人事ながら運命かも。
それにしても、2人の親しげなご様子を見ると、ルミア嬢とは頻繁に会われていたのでしょうね。
親密な感じでした。
嫉妬と言う訳でもないのですが、なんだか寂しい感じがします。
まあ、仮にも婚約者だったわけだし。
仮じゃく、正式でしたけど。
結婚の儀式の打ち合わせなどでルゥグホン侯爵のお屋敷にお邪魔する事は頻繁にありました。
友達同士でもあるお父様たちがそれを口実にお集まりになっていただけかもしれませんが。
当然、書斎で領地の管理運営のお仕事をされているベルナルダンお兄様にお会いするのもたくさん機会がありました。
ティーシル様よりはるかに多く。
「兄と相談しろ。」
そうティーシル様が言ってた通り、ベルナルダンお兄様は事態を聞きつけてすぐにお手紙をくださいました。
ベルナルダンお兄様が悪いわけではないのに、お手紙の中で謝ってくださいました。
そして、私の体調などを気遣う文章。
今、すぐにでも慰めに行きたいが、これ以上、私に悪い噂が立たないようにしたいからしばらくは我慢する、と書いてありました。
いくら元婚約者の兄でも男の方ですものね。
火が無くても煙が立つかもしれません。
「大丈夫だよ。僕が側にいるから安心して。エミリ」
そう、いつも私が安心する魔法の言葉も手紙には添えてありました。
「3年前くらいにジュブワ男爵ってお嬢様を病気でなくされたじゃない。その時期に身寄りのないルミア嬢を引き取ったらしいのよ。」
元々はジュブワ男爵のお知り合いのお子様だとか。
「ティーシル様って舞踏会とかあまり行かないじゃない?でも、2人の出会いは、ルゥグホン侯爵とベルナルダン様の代わりに行かれた舞踏会なんですって。ティーシル様がルミア嬢と踊っているところを見たことがあるってみなさん噂していたわ。」
所在無さげに壁の花となっていたルミア嬢を可哀想に思ってダンスに誘ったのが始まりとか。
皆様よくご存知ね。
5年ほど前から他国に留学されているティーシル様に私がお会いするのは年に1度か2度でした。
当然、舞踏会だってお出にならなかった。
なのに、たまたま御名代で行かれた会で出会うなんて、他人事ながら運命かも。
それにしても、2人の親しげなご様子を見ると、ルミア嬢とは頻繁に会われていたのでしょうね。
親密な感じでした。
嫉妬と言う訳でもないのですが、なんだか寂しい感じがします。
まあ、仮にも婚約者だったわけだし。
仮じゃく、正式でしたけど。
結婚の儀式の打ち合わせなどでルゥグホン侯爵のお屋敷にお邪魔する事は頻繁にありました。
友達同士でもあるお父様たちがそれを口実にお集まりになっていただけかもしれませんが。
当然、書斎で領地の管理運営のお仕事をされているベルナルダンお兄様にお会いするのもたくさん機会がありました。
ティーシル様よりはるかに多く。
「兄と相談しろ。」
そうティーシル様が言ってた通り、ベルナルダンお兄様は事態を聞きつけてすぐにお手紙をくださいました。
ベルナルダンお兄様が悪いわけではないのに、お手紙の中で謝ってくださいました。
そして、私の体調などを気遣う文章。
今、すぐにでも慰めに行きたいが、これ以上、私に悪い噂が立たないようにしたいからしばらくは我慢する、と書いてありました。
いくら元婚約者の兄でも男の方ですものね。
火が無くても煙が立つかもしれません。
「大丈夫だよ。僕が側にいるから安心して。エミリ」
そう、いつも私が安心する魔法の言葉も手紙には添えてありました。
73
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の婚約解消理由
七宮 ゆえ
恋愛
私には、小さい頃から親に決められていた婚約者がいます。
婚約者は容姿端麗、文武両道、金枝玉葉という世のご令嬢方が黄色い悲鳴をあげること間違い無しなお方です。
そんな彼と私の関係は、婚約者としても友人としても比較的良好でありました。
しかしある日、彼から婚約を解消しようという提案を受けました。勿論私達の仲が不仲になったとか、そういう話ではありません。それにはやむを得ない事情があったのです。主に、国とか国とか国とか。
一体何があったのかというと、それは……
これは、そんな私たちの少しだけ複雑な婚約についてのお話。
*本編は8話+番外編を載せる予定です。
*小説家になろうに同時掲載しております。
*なろうの方でも、アルファポリスの方でも色んな方に続編を読みたいとのお言葉を貰ったので、続きを只今執筆しております。
こんな婚約者は貴女にあげる
如月圭
恋愛
アルカは十八才のローゼン伯爵家の長女として、この世に生を受ける。婚約者のステファン様は自分には興味がないらしい。妹のアメリアには、興味があるようだ。双子のはずなのにどうしてこんなに差があるのか、誰か教えて欲しい……。
初めての投稿なので温かい目で見てくださると幸いです。
【完結】婚約者を奪われましたが、彼が愛していたのは私でした
珊瑚
恋愛
全てが完璧なアイリーン。だが、転落して頭を強く打ってしまったことが原因で意識を失ってしまう。その間に婚約者は妹に奪われてしまっていたが彼の様子は少し変で……?
基本的には、0.6.12.18時の何れかに更新します。どうぞ宜しくお願いいたします。
幸せな結婚生活に妻が幼馴染と不倫関係、夫は許すことができるか悩み人生を閉じて妻は後悔と罪の意識に苦しむ
佐藤 美奈
恋愛
王太子ハリー・アレクサンディア・テオドール殿下と公爵令嬢オリビア・フランソワ・シルフォードはお互い惹かれ合うように恋に落ちて結婚した。
夫ハリー殿下と妻オリビア夫人と一人娘のカミ-ユは人生の幸福を満たしている家庭。
ささいな夫婦喧嘩からハリー殿下がただただ愛している妻オリビア夫人が不倫関係を結んでいる男性がいることを察する。
歳の差があり溺愛している年下の妻は最初に相手の名前を問いただしてもはぐらかそうとして教えてくれない。夫は胸に湧き上がるものすごい違和感を感じた。
ある日、子供と遊んでいると想像の域を遥かに超えた出来事を次々に教えられて今までの幸せな家族の日々が崩れていく。
自然な安らぎのある家庭があるのに禁断の恋愛をしているオリビア夫人をハリー殿下は許すことができるのか日々胸を痛めてぼんやり考える。
長い期間積み重ねた愛情を深めた夫婦は元の関係に戻れるのか頭を悩ませる。オリビア夫人は道ならぬ恋の相手と男女の関係にピリオドを打つことができるのか。
その結婚、承服致しかねます
チャイムン
恋愛
結婚が五か月後に迫ったアイラは、婚約者のグレイグ・ウォーラー伯爵令息から一方的に婚約解消を求められた。
理由はグレイグが「真実の愛をみつけた」から。
グレイグは彼の妹の侍女フィルとの結婚を望んでいた。
誰もがゲレイグとフィルの結婚に難色を示す。
アイラの未来は、フィルの気持ちは…
わたしは夫のことを、愛していないのかもしれない
鈴宮(すずみや)
恋愛
孤児院出身のアルマは、一年前、幼馴染のヴェルナーと夫婦になった。明るくて優しいヴェルナーは、日々アルマに愛を囁き、彼女のことをとても大事にしている。
しかしアルマは、ある日を境に、ヴェルナーから甘ったるい香りが漂うことに気づく。
その香りは、彼女が勤める診療所の、とある患者と同じもので――――?
私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
私の何がいけないんですか?
鈴宮(すずみや)
恋愛
王太子ヨナスの幼馴染兼女官であるエラは、結婚を焦り、夜会通いに明け暮れる十八歳。けれど、社交界デビューをして二年、ヨナス以外の誰も、エラをダンスへと誘ってくれない。
「私の何がいけないの?」
嘆く彼女に、ヨナスが「好きだ」と想いを告白。密かに彼を想っていたエラは舞い上がり、将来への期待に胸を膨らませる。
けれどその翌日、無情にもヨナスと公爵令嬢クラウディアの婚約が発表されてしまう。
傷心のエラ。そんな時、彼女は美しき青年ハンネスと出会う。ハンネスはエラをダンスへと誘い、優しく励ましてくれる。
(一体彼は何者なんだろう?)
素性も分からない、一度踊っただけの彼を想うエラ。そんなエラに、ヨナスが迫り――――?
※短期集中連載。10話程度、2~3万字で完結予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる