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彼は優しくない~初恋をこじらせてすぎています~
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仕事を理由に外国に行ってしまった、元彼が帰ってきた。
彼のお母さんと私の伯父が再婚し、内輪だけの結婚式で、小学生の私は彼に一目で恋におちた。
何かと理由をつけて伯父の家に行き、彼に纏わり付いた。
やっと告白できたのは出会って8年が過ぎた、私が18歳の高校生、彼が24歳の社会人。
彼の優しさに包まれての初めてのお付き合い。
毎日が彼でいっぱいだった。
それがたった一通のメールだけで…。
「仕事で日本を離れる。いつ帰れるかわからない。待たなくていい。」
希望の大学に合格した次の日の出来事。
2人きりでお祝いしようって言ってくれたじゃない…。
長すぎた初恋を忘れることは勉強より難しい。
こんな私でも良いって言ってくれる人もいた。
でも、告白は受け入れることができず、恋愛偏差値を上げることができない大学生活を淡々と送った。
社会人になって半年たった現在、彼氏ができた。
一ヶ月前にやっと一歩だけ踏み出すことができたのは優しいできたてホヤホヤの彼氏のおかげ。
インターフォンの音と同時に部屋に現れた元彼に驚きすぎて声がでない。
「義父さんからお前に彼氏ができたって聞いて慌てて日本に帰ってきたよ」
そう言うのが早いか、気がつけば彼の懐かしい香りに包まれていた。
すぐに引き戻される過去の恋心。
「……待つなって、言ってたじゃない」
なんでもない事のように語る懐かしい愛しい声。
「あの時は、高校生のお前に手も出せず、離れるのが一番と思っていた。彼氏を作らないお前に安心していた5年間だった。でも、親の庇護がなくなった社会人なら、もう我慢しない。どうせ俺を忘れる為の道具なら別れろ。優しいだけで付き合って一ヶ月もたつのにキス止まりの関係だろ?お前の唇に触れたのはムカツクが、ファーストキスは俺だったし、お前を最初に抱くのは俺だ。最初に拘るつもりはないけど、俺以外の誰にも触れさせたくない…。」
言うが早いか、ベットに倒された。
自分だって付き合っていた半年、キスしかしなかったくせに。
待ってたわけじゃない。
初めてを守ってきたわけじゃない。
ずるいよ。
学生時代から途切れなかった彼女たちとのお付き合い。赴任先の海外でもきっと…。
初めての私じゃすぐに飽きるんじゃないかな。
「女を抱くという行為だけをするなら、そうかもしれない。でも、これから行うことは、好きな…今この瞬間一番愛おしいと思う女に触れて、俺のものにできる行為なんだ。興奮すると思わない?」
距離をあけて見下ろしていたはずなのに、いつの間にかすぐ触れるほどの距離にいる彼を瞬きもせずにまっすぐ見つめる。
初めての行為の前にこんなに胸が張り裂けそうな幸せを味わえる私は、間違いなく世界中で一番の幸福者。
私の頬に唇をよせ、大事そうに涙を吸う…。
そんな一コマにもあなたへの愛で胸が一杯になる。
ーーーーーーーーーーーーーー
お読みいただきましてありがとうございます。
以前、自サイトで公開していたお話です。
多少の修正を加え、現在はこちらだけでの公開です。
彼のお母さんと私の伯父が再婚し、内輪だけの結婚式で、小学生の私は彼に一目で恋におちた。
何かと理由をつけて伯父の家に行き、彼に纏わり付いた。
やっと告白できたのは出会って8年が過ぎた、私が18歳の高校生、彼が24歳の社会人。
彼の優しさに包まれての初めてのお付き合い。
毎日が彼でいっぱいだった。
それがたった一通のメールだけで…。
「仕事で日本を離れる。いつ帰れるかわからない。待たなくていい。」
希望の大学に合格した次の日の出来事。
2人きりでお祝いしようって言ってくれたじゃない…。
長すぎた初恋を忘れることは勉強より難しい。
こんな私でも良いって言ってくれる人もいた。
でも、告白は受け入れることができず、恋愛偏差値を上げることができない大学生活を淡々と送った。
社会人になって半年たった現在、彼氏ができた。
一ヶ月前にやっと一歩だけ踏み出すことができたのは優しいできたてホヤホヤの彼氏のおかげ。
インターフォンの音と同時に部屋に現れた元彼に驚きすぎて声がでない。
「義父さんからお前に彼氏ができたって聞いて慌てて日本に帰ってきたよ」
そう言うのが早いか、気がつけば彼の懐かしい香りに包まれていた。
すぐに引き戻される過去の恋心。
「……待つなって、言ってたじゃない」
なんでもない事のように語る懐かしい愛しい声。
「あの時は、高校生のお前に手も出せず、離れるのが一番と思っていた。彼氏を作らないお前に安心していた5年間だった。でも、親の庇護がなくなった社会人なら、もう我慢しない。どうせ俺を忘れる為の道具なら別れろ。優しいだけで付き合って一ヶ月もたつのにキス止まりの関係だろ?お前の唇に触れたのはムカツクが、ファーストキスは俺だったし、お前を最初に抱くのは俺だ。最初に拘るつもりはないけど、俺以外の誰にも触れさせたくない…。」
言うが早いか、ベットに倒された。
自分だって付き合っていた半年、キスしかしなかったくせに。
待ってたわけじゃない。
初めてを守ってきたわけじゃない。
ずるいよ。
学生時代から途切れなかった彼女たちとのお付き合い。赴任先の海外でもきっと…。
初めての私じゃすぐに飽きるんじゃないかな。
「女を抱くという行為だけをするなら、そうかもしれない。でも、これから行うことは、好きな…今この瞬間一番愛おしいと思う女に触れて、俺のものにできる行為なんだ。興奮すると思わない?」
距離をあけて見下ろしていたはずなのに、いつの間にかすぐ触れるほどの距離にいる彼を瞬きもせずにまっすぐ見つめる。
初めての行為の前にこんなに胸が張り裂けそうな幸せを味わえる私は、間違いなく世界中で一番の幸福者。
私の頬に唇をよせ、大事そうに涙を吸う…。
そんな一コマにもあなたへの愛で胸が一杯になる。
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お読みいただきましてありがとうございます。
以前、自サイトで公開していたお話です。
多少の修正を加え、現在はこちらだけでの公開です。
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