月の国

ホムラ

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③魔女の国

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「魔女王、面会の者がきています。」

 秘書のエーデルは、魔女王の顔色を見ながら伝えた。

 広い部屋で女王は、書類に目を通していた。

「先ほどもいったが、今、忙しい。
 こんなに忙しい時に限って、ガーディアンは、のんきに出かけおって」

ぶつぶつ文句を言う女王。

「それが、月の王女、ラーラ姫が、お一人でお見えになっています。
 ガーディアン様を訪ねてこられたみたいです。
 あまりにも突然のことで、きっとガーディアン様もご存じないと思われます。
 こう言ってはなんですが、ラーラ姫は、お痩せになってしまい、とても、むげに出来ません」

女王は、書類に書き込みしながら、

「分かった。今いくから、お茶の用意をして、待たせておけ」

変だなと女王は思った。

一年前、ラーラ姫の母親が亡くなったとき、魔女の森の墓で、彼女と会ったのが最後だ。

今までこんなことは、なかった。
彼女だけで、訪ねてくることはありえないことだ。
月の姫君だ。一人で来るなんてどうかしている。
水晶で何があったのか、確認してから行くべきか。
でも、まぁ、彼女から話を聞くのも悪くないかもしれない。

書類の山を机に置いて、女王は立ち上がった。
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