月の国

ホムラ

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㉜鬼門の魔女王

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「推薦状を書くのはいいが、本人に言わないでいいのかい?」

鬼門の魔女王は、南の魔女王に訪ねた。

「本人には、全て決まってから話します。
 本来は、大学なんて行かなくても生きていける子なのよ。
 きっと大学に行かないって始まるもの」

「セダムは、大学を卒業したら、うちに就職してもらいたいくらいだよ。
 あの年齢で、あんなに優秀な男も珍しいからね」

「そうなのよ。昔から、決して目立たないけど、誰よりも責任感があって、何でもやってしまうのよね。」

二人は、薬草のお茶をのんだ。

「これは、もしかして、目に良いっていうお茶?おいしいわね」

「そうだよ。最近、目が疲れるって言ってたろう?
 これを飲んだら、疲れがとれるのさ。
 お茶の葉を帰りに持っていきな。」

鬼門の魔女王のラリマーは、薬草に詳しく、薬やお茶を作る魔女でもある。
魔女王国で、一番の薬草辞典のような人が、ラリマーである。

そして、賭け事の魔女王でもある。

魔女王国唯一最大の天空カジノを経営している。
宇宙中のありとあらゆる人種がカジノをしにくる。
鬼門の魔女王国は、天空にあり、移動式である。

あと、魔女王国に入る時に、鬼門の王国のゲートを通過しなければ、誰も入れない。

巨大な空港のようなものもあり、そこに船を止めることも出来るのだ。
検査があり、どこの国に行くのかを伝え、魔法のワープ装置に乗り、目的地に送られることになる。

今、南の魔女王は、推薦状を書いてもらいに天空までやってきたのだ。

「まぁ、セダムが一緒なら、ラーラ姫も安全だろうよ」

「コーラルが、違う任務についているし、他にどうしても頼るとなると、セダム以外に適任がいないの」

「でも、セダムは、同じ薬草部ってだけなんだろう?
 他に何の説明もしないで、ラーラ姫のことを見てくれるだろうか?」

「コーラルが、ラーラ姫に困ったことがあったら、セダムを頼るように伝えたみたいだしね。
 セダムは、昔から、勘もするどいから、困った人を放っておけないのよ。
 だから、大丈夫。ラーラ姫を放っておかないと思うわ」

「やっぱり、卒業したら、うちに来て貰おうかね。
 南の王国にいたら、宝の持ち腐れだからね」

「きこりになるって言うかもしれないけど、それは、本人が決めることよ」

「きこりは、年をうんと取ってからやるように説得しておくれ。
 セダムは、、卒業したら、私の下で働いて貰いたい。
 私の宰相にと考えているんだ」

そう、鬼門の魔女王には宰相はいない。

「そうなの?そんなことになってるの?知らなかった。。。」
南の魔女王は、本気で驚きを隠せなかった。
母は、さすがにそこまでは、考えていなかったのである。
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