月の国

ホムラ

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101 ぶっ飛び

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「コーラル、お前なぁ。保護対象だぞ。保護対象。分かってんの?」

カメムシおじさんは、ちょっと本気で怒っています。

素っ裸で寝ている男に怒っています。

今の今まで、女の子が隣で寝ていました。

魔法でムラキモモコちゃんを眠らせて、自分の部屋に連れ込みました。

ムラキさんを素っ裸にしました。

酔っぱらって、この男は、ムラキさんの体をさわりまくりました。

「あ!やっぱりあった。水晶、でも小さいなぁ」

とかいって彼女が身につけているペンダントの水晶を触ったりしました。

「これ、発動してるなぁ。この子どうやって発動させたんだろう?
 呪文なんて知らないだろうに」

そんなことを言いながら、自分も素っ裸になりました。

コーラルは、最近酔っぱらいすぎると素っ裸で寝るのです。

そして、寝ました。

この部屋に念のためにつけておいた防犯カメラには、このおバカ男の記録が残っておりました。

カメムシおじさんは、会長室で、人間の女の子がコーラルの部屋から出てきて、一階に降りて、自分のマンションに戻って行くところを防犯カメラで確認して、すっ飛んできたのです。

「ん?あれ?カメムシおじさん?どうしたの?」

眠そうな目をこすりながら、起き上がり、子供のような顔で、コーラルはカメムシおじさんに聞きました。

「コーラル、お前、もう酒呑むな。
 今日から、禁酒しろ。
 俺は、お前が怖いよ」

カメムシおじさんは、呆れ果てて、怒る気にもなりませんでした。
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