こっち向いて、先輩。

鷹月晶

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第1章

episode2-20

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「カップルっていうより子供扱いでしょ、あれは、」

「えー、そうかなぁ。可愛い彼女とかによしよしーってしたくならない?」

「俺彼女いたことないからわかんない。」

「え!?…もしかして、一ノ瀬くんゲイなの?」

「いや、そーゆーわけじゃないけど。」


別にあんまり興味無い、と俺が言うと

勿体ないー!と雪先輩は声を上げた。


「なんで、絶対モテるでしょ、」

「モテるモテない以前に、俺まともに学校行ってることの方が珍しいから、」

「でも最近は毎日きてるじゃん?」


雪毎日会ってるもん、と言う雪先輩の言葉に

俺は思わず黙った。
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