タイムスリップしたので、いじめをとめます

第五章(亜豆編)〜姉と妹〜

６−７亜豆真冬①

私の父は厳しい人だった。でもそれは私のためだと信じていた。でもそれは違っていた。全部自分のためだったのだ。

「真冬ー」私には兄がいる「どうしたのお兄ちゃん？」「父さんが呼んでる」「分かった」
「失礼します」「来たか、真冬」「どうしたのですか？」「お前、真也(兄)とはもう話すな」「えっ、なんでですか？」
「あいつがうちのおちこぼれだからだ。」「で、でも…」「なんだ真冬、刃向かうのか？」「い、いえ」「俺は、お前のことを考えて言ってるんだからな」「はい…」
それから兄とは疎遠になっていった。





私が無視をしていたから。







何年かたち私には妹が生まれた。でも…
同時に母さんが居なくなってしまった。


それから父さんは更に変わった。
「おい！真冬こんなこともできないのか？」「ごめんなさい」



そんななか、ストレスの溜まった私は荒れてしまった。

でも、お兄ちゃんはそんな私にも手を差し伸べてくれた。

「そのままでいいのか？」「…」「お前がそれでいいならもう俺は何もしない。けど、1％でもやり直そうという気持ちがあるなら戻ってこい真冬」
「もう一度なんてできるかな？」「大丈夫。お兄ちゃんがついてる」
「でも、私お兄ちゃんのこと…」「そんなの、気にすんなよ。人間は何度でも間違える。大事なのは次どうするかだ！それに、妹がどんなに間違えてもそれを正すのが兄ちゃんだからな」


「ありがとう！それと今までごめん兄ちゃん」「大丈夫だ。」