76 / 163
第3章エピローグ 別れと再会の物語
★キャラクターシート ②
しおりを挟む
注:三章エピローグまでのネタバレを多分に含みます!
三章完結時点での登場人物の解説です。あくまでまとめなので、特にお読みいただかなくとも本編の理解に支障はありません。
また、キャラクターシート①に書いてある情報は基本的に省いてあります。
・イドラ
主人公。不死殺し。
聖堂にて、空間を膨張させる『空間斬裂』の能力を自らのギフトに見出した。
ヴェートラルの一件が終わってからは、ソニアのことでなにかとごたつき、デーグラムの町に留まっていた。しかしレツェリが送り出した一通の手紙から、またしても旅が幕を開けることとなる。
不死の力の源泉を失い、ゆっくりと尋常な人間へと戻ろうとするソニアの身を強く案じている。ソニアが健やかに過ごすことこそが、いつしかイドラにとっての願いになっていた。
●ギフト:マイナスナイフ
ATK:-65535/DEF:0/INT:0/RES:0/RARITY:1
未だ青き負数の短剣。
異常なマイナスのATKの値により、どんな傷をも治し、イモータルを傷つけることができる。
レアリティ1のギフトは空間に作用する能力を持つ。マイナスナイフの場合は、『空間に刃を触れさせる』ことこそが能力である。しかし先述通りATKの数値が異常なせいで、空間を斬った結果、決まった形を持たない空間というあやふやな入れ物が膨張してしまう。
これにより、広がった空間に押されることで疑似的な瞬間移動が可能。
空間斬裂の際は、対象とする空間を『壁』として認識している。
・ソニア
レツェリによる『不死宿し』の人体実験の被害者。そのひとり。
三章エピローグ時点では白砂のコアを胎内から取り除き、徐々に不死の力を失いつつある。
しかしその髪は、今のところ白いまま。
毎夜の発作はなくなり、暴走状態になることもできなくなった。
また、甘さ以外感じられなかった味覚も徐々に戻ってきた様子。食事を楽しむ姿を、イドラは穏やかな目で見つめている。
マイナスナイフを楔とした肉体的な依存も、自身に宿る不死の罪を肯定する精神的な依存も、今となっては消え失せた。それでも、イドラのそばに居続けることが彼女の願いだ。
●ギフト:ワダツミ
エピローグにてとてつもない酷使をされた日本刀のギフト。
氾濫の起動コードで桃の水をたくさん出せる。
仕様書に一億リットル出すことを想定した文はない。
元々はウラシマが帯刀していた。
・レツェリ
葬送協会の司教。……だったが、エピローグからは哀れ囚人に。ただし自業自得。
見た目は二十代といったところで、声も若々しいが、自身のギフトで肉体の老化を大きく抑えている。実年齢は三章時点で128歳。
そのことを隠すため、司教の時はずっと面紗をしていた。が、囚人になってからはそんなものは望むべくもなく、司教の証であった真っ白いローブも剥がされ、代わりにベルチャーナの渡した黒い外套と手枷、そして赤い左眼を封じる金属製の厚い眼帯がトレードマークに。
その願いは不死を手にすること。齢百を超え、長い年月の中で、その願望は一切損なわれることはなかった。
不死のアプローチとしては、空より人間が賜るギフトや、魔物の有する魔法器官に目を付けていたこともあったが、ここ数年のトレンドはもっぱらイモータルである。不死殺したるイドラのマイナスナイフによって生じた『白砂』、イモータルの死骸とも言えるそれを得てレツェリの研究は大きく躍進する。
白砂を加工し、体内に埋め込むことでイモータルを人間に宿らせる『不死宿し』計画。それに選ばれたのは偶然集落の外側に出ていたソニアと、タイミングよく不祥事を起こしたオルファだった。
無限の時間があれば、人間はあらゆる悲劇に耐えることができる——そんな思想を持つ。
悲劇にも様々な事象があるが、すべての人間が生誕の祝福を受けた瞬間から決定づけられる、不可避たる死の終焉こそがもっとも明確なそれである。
そして、明確な悲劇に対しなんの対処もしないすべての他者が、彼の赤い左眼と黒い右眼には、「死を受け入れている」ようにしか見えなかった。
レツェリはまっとうな人間の感性から外れていた。しかし、そんな彼から見れば、狂っているのは自分以外の他者すべてだっただろう。
だが、人間が不死身を手にすることによるあらゆる問題。それさえも、無限の時間があればいずれは解決する。そう信じているからこそ、彼は不死を手にする方途が明らかとなった時、それを独占するつもりはまるでない。
年齢を揶揄されるとわりかし簡単にピキる。
●ギフト:万物停滞
ATK:0/DEF:0/INT:100/RES:20/RARITY:1
赤色の義眼。鈍く光っており、普通の眼でないのは一目瞭然。
このギフトを手にした際レツェリは自身の左眼球を摘出し、それ以来118年間ずっと、この赫赤の眼球は左の眼窩を埋めている。
100年に一度のレアリティ1。空間に作用する能力を持つ。
指定した空間の時間をごくわずかな一瞬だけ遅らせる。
『箱』のイメージで空間を区切り、その立方体の範囲を指定して発動する。そうすると、遷延された空間の内と外では流れる時間にギャップが生じ、箱の境界面にある動体はすべて切断される。
空間を視る。その一点において、イドラとレツェリは同じ目を有している。
しかし、イドラが空間を『壁』——つまり面で捉えるのに対し、レツェリは立体的な『箱』で捉える。発動プロセスが三次元的であるがゆえに、その複雑さからこのレツェリの空間断裂の能力は、イドラの空間斬裂に比べて若干のタイムラグを有する。
言って見れば、マイナスナイフは天敵である。
ほかの弱点として、遠い場所や、目の届かないところに能力は発動できない。レツェリのイメージする仮想の箱を視界内に配置できないためだ。これは液体や煙で遮られても同様である。
またある種当然ではあるが、眼球の埋まる自身の肉体は、『箱』をイメージするまでもなくこれ以上ないくらい精密にその形を把握することができる。そのため自身においてのみ、その肉体の老化時間を抑えることができる。だがあくまで抑制に過ぎず、彼の望む不死、永遠の時間的猶予を得るには程遠い。
●ギフト:アイスロータス
ATK:3/DEF:2/INT:64/RES/17/RARITY:17
かつてヴェートラルに聖封印を施した英雄、ハブリが持っていたとされるギフト。
凍結の起動コードで氷を発射したり、物を氷漬けにできる。
葬送協会にて保管され、レツェリは秘密裏にそれを度々持ち出しては使っていた。
祝福された天恵——そうレツェリが分類したギフトで、本来ギフトはそれを受け取った本人しか使えないはずであるが、アイスロータスの能力は万人に使用可能である。
レツェリが立場を失ったため、現在はミロウの手で改めて聖堂に保管され直した。彼女であれば、悪用するようなことは決してないだろう。
・ベルチャーナ
司教代理の仕事があるためデーグラムの聖堂を離れられないミロウに代わり、エンツェンド監獄から『箱船』への案内をさせるレツェリの監視役として協会から派遣された、イドラたちにとって馴染みのエクソシスト。
戦闘向きとは言えないギフトに選ばれながらも、その身体能力と聖水の扱いによって協会随一の優秀さを手にした。
かつては北方のテートレスという町に住んでいたが、9歳の時に襲ってきたイモータルによって家族を惨殺された。それ以来、葬送協会の修道院に入り、イモータルへの復讐を誓う。
しかし望み通りエクソシストになっても、不死の怪物にできることは、葬送と言って地中海中に埋めるだけ。本当にこれが弔いになるのかと疑問を感じていたところで、完全にイモータルを殺しきる不死殺しの話を聞き、密かに嫉妬を覚えていた。
同時に憧れがあり、妬みと羨望がごちゃまぜになった気持ちを上辺だけの溌剌さで隠し、偲ぶように抱えてきたベルチャーナだったが、箱船を目指す旅の中でふとイドラにその一端を漏らす。
その日を契機に気持ちは隠しきれないほどに膨らみ、しかしイドラの目が一番に見据えるのは、いつも——
●ギフト:ヒーリングリング
ATK:0/DEF:0/INT:0/RES:100/RARITY:5
ベルチャーナの胸元を飾る、銀色のリング。
傷を癒す力を持つ。
・ミロウ
家族への危害を脅され、レツェリの傀儡となっていたエクソシストの筆頭。しかし、幼いソニアや元同胞のシスターにさえその魔の手を伸ばしていたと知り、父より継いだ正義を胸に反旗を翻す。
聖堂の廊下でレツェリに挑むも、左腕をその赤い眼球の力に切断された。
聖堂の一件以降は、ひとまず司教代行として混乱する協会をまとめている。なにかと忙しく、忙殺される日々のようだ。そのため箱船を求めるイドラの旅には同行できず、代わりにベルチャーナを送り出した。
片腕といっしょに出番まで失ってしまった。
●ギフト:輝糸
ATK:20/DEF:10/INT:0/RES:10/RARITY:5
微かに光る、ごく細い糸のギフト。計10本。
複数本をより合わせることでまとめ、力と意識を集約させる「輝糸・捩」という必殺技を隠し持つ。切断力が大きく増し、十本も使えば硬い壁さえ砕いてみせる。
・ウラシマ
髪の長い、落ち着きに満ちた美麗な女性。
三年前、シスター・オルファによって殺害された。イドラに『雲の上に行け』と遺言を残す。その死体は忽然と消失した。
イドラたちが転移した現実世界において、方舟と呼ばれる組織の病床に彼女と同じ顔をした人物が安らかに眠り続けている。
・オルファ
かつてイドラの住むメドイン村にイモータルを誘導し、さらにウラシマを殺した、穏やかな村に不幸を招いたシスター。
ちょうどよいタイミングで協会を追放になった彼女は、不死を研究する実験体を欲しがっていたレツェリに目を付けられ、秘密裏に人体実験を受けていた。
胎内にイモータルの砂で形成した核を埋め込む『不死宿し』を受けてからは、正気を容易く喪失した。
聖堂の一件が終わり、ソニアと同じように不死の核を取り除かれはしたが、あまりに蝕まれすぎた心は元に戻ることなく、廃人同然の日々を協会の保護で過ごしている。
イドラにとって、大切な恩人を殺した相手ではあるが、同時に同じメドイン村で過ごしてきた人物でもある。そのため、どうあれいつの日か、再び正常な意識を取り戻せるようにと願っている。
●ギフト:ホーリー鎖鎌ちゃん(正式名称:シルバースネーク)
ATK:20/DEF:10/INT:0/RES:0/RARITY:25
本人の意向によりふざけた名前を付けられている。
別段、特筆すべき事項はない。
・ケッテ
エンツェンド監獄の主任看守部長を務める男性。38歳。独身。ギフト不明。
囚人を信用しておらず、その峻険なエメラルドグリーンのまなざしを罪人たちに突き立てる。
一罰百戒。罰は過剰なほどに強く行うことで、他の囚人への見せしめとすることが肝要である。そうすることが、結果として全体の規律につながるはずだ——そんな信念を胸に抱き、彼は日夜過酷な寒さに晒された監獄で、自らを歯車として働き続ける。すべてはよりよい社会、そして健全な監獄のため。
特に再登場の予定はない。
三章完結時点での登場人物の解説です。あくまでまとめなので、特にお読みいただかなくとも本編の理解に支障はありません。
また、キャラクターシート①に書いてある情報は基本的に省いてあります。
・イドラ
主人公。不死殺し。
聖堂にて、空間を膨張させる『空間斬裂』の能力を自らのギフトに見出した。
ヴェートラルの一件が終わってからは、ソニアのことでなにかとごたつき、デーグラムの町に留まっていた。しかしレツェリが送り出した一通の手紙から、またしても旅が幕を開けることとなる。
不死の力の源泉を失い、ゆっくりと尋常な人間へと戻ろうとするソニアの身を強く案じている。ソニアが健やかに過ごすことこそが、いつしかイドラにとっての願いになっていた。
●ギフト:マイナスナイフ
ATK:-65535/DEF:0/INT:0/RES:0/RARITY:1
未だ青き負数の短剣。
異常なマイナスのATKの値により、どんな傷をも治し、イモータルを傷つけることができる。
レアリティ1のギフトは空間に作用する能力を持つ。マイナスナイフの場合は、『空間に刃を触れさせる』ことこそが能力である。しかし先述通りATKの数値が異常なせいで、空間を斬った結果、決まった形を持たない空間というあやふやな入れ物が膨張してしまう。
これにより、広がった空間に押されることで疑似的な瞬間移動が可能。
空間斬裂の際は、対象とする空間を『壁』として認識している。
・ソニア
レツェリによる『不死宿し』の人体実験の被害者。そのひとり。
三章エピローグ時点では白砂のコアを胎内から取り除き、徐々に不死の力を失いつつある。
しかしその髪は、今のところ白いまま。
毎夜の発作はなくなり、暴走状態になることもできなくなった。
また、甘さ以外感じられなかった味覚も徐々に戻ってきた様子。食事を楽しむ姿を、イドラは穏やかな目で見つめている。
マイナスナイフを楔とした肉体的な依存も、自身に宿る不死の罪を肯定する精神的な依存も、今となっては消え失せた。それでも、イドラのそばに居続けることが彼女の願いだ。
●ギフト:ワダツミ
エピローグにてとてつもない酷使をされた日本刀のギフト。
氾濫の起動コードで桃の水をたくさん出せる。
仕様書に一億リットル出すことを想定した文はない。
元々はウラシマが帯刀していた。
・レツェリ
葬送協会の司教。……だったが、エピローグからは哀れ囚人に。ただし自業自得。
見た目は二十代といったところで、声も若々しいが、自身のギフトで肉体の老化を大きく抑えている。実年齢は三章時点で128歳。
そのことを隠すため、司教の時はずっと面紗をしていた。が、囚人になってからはそんなものは望むべくもなく、司教の証であった真っ白いローブも剥がされ、代わりにベルチャーナの渡した黒い外套と手枷、そして赤い左眼を封じる金属製の厚い眼帯がトレードマークに。
その願いは不死を手にすること。齢百を超え、長い年月の中で、その願望は一切損なわれることはなかった。
不死のアプローチとしては、空より人間が賜るギフトや、魔物の有する魔法器官に目を付けていたこともあったが、ここ数年のトレンドはもっぱらイモータルである。不死殺したるイドラのマイナスナイフによって生じた『白砂』、イモータルの死骸とも言えるそれを得てレツェリの研究は大きく躍進する。
白砂を加工し、体内に埋め込むことでイモータルを人間に宿らせる『不死宿し』計画。それに選ばれたのは偶然集落の外側に出ていたソニアと、タイミングよく不祥事を起こしたオルファだった。
無限の時間があれば、人間はあらゆる悲劇に耐えることができる——そんな思想を持つ。
悲劇にも様々な事象があるが、すべての人間が生誕の祝福を受けた瞬間から決定づけられる、不可避たる死の終焉こそがもっとも明確なそれである。
そして、明確な悲劇に対しなんの対処もしないすべての他者が、彼の赤い左眼と黒い右眼には、「死を受け入れている」ようにしか見えなかった。
レツェリはまっとうな人間の感性から外れていた。しかし、そんな彼から見れば、狂っているのは自分以外の他者すべてだっただろう。
だが、人間が不死身を手にすることによるあらゆる問題。それさえも、無限の時間があればいずれは解決する。そう信じているからこそ、彼は不死を手にする方途が明らかとなった時、それを独占するつもりはまるでない。
年齢を揶揄されるとわりかし簡単にピキる。
●ギフト:万物停滞
ATK:0/DEF:0/INT:100/RES:20/RARITY:1
赤色の義眼。鈍く光っており、普通の眼でないのは一目瞭然。
このギフトを手にした際レツェリは自身の左眼球を摘出し、それ以来118年間ずっと、この赫赤の眼球は左の眼窩を埋めている。
100年に一度のレアリティ1。空間に作用する能力を持つ。
指定した空間の時間をごくわずかな一瞬だけ遅らせる。
『箱』のイメージで空間を区切り、その立方体の範囲を指定して発動する。そうすると、遷延された空間の内と外では流れる時間にギャップが生じ、箱の境界面にある動体はすべて切断される。
空間を視る。その一点において、イドラとレツェリは同じ目を有している。
しかし、イドラが空間を『壁』——つまり面で捉えるのに対し、レツェリは立体的な『箱』で捉える。発動プロセスが三次元的であるがゆえに、その複雑さからこのレツェリの空間断裂の能力は、イドラの空間斬裂に比べて若干のタイムラグを有する。
言って見れば、マイナスナイフは天敵である。
ほかの弱点として、遠い場所や、目の届かないところに能力は発動できない。レツェリのイメージする仮想の箱を視界内に配置できないためだ。これは液体や煙で遮られても同様である。
またある種当然ではあるが、眼球の埋まる自身の肉体は、『箱』をイメージするまでもなくこれ以上ないくらい精密にその形を把握することができる。そのため自身においてのみ、その肉体の老化時間を抑えることができる。だがあくまで抑制に過ぎず、彼の望む不死、永遠の時間的猶予を得るには程遠い。
●ギフト:アイスロータス
ATK:3/DEF:2/INT:64/RES/17/RARITY:17
かつてヴェートラルに聖封印を施した英雄、ハブリが持っていたとされるギフト。
凍結の起動コードで氷を発射したり、物を氷漬けにできる。
葬送協会にて保管され、レツェリは秘密裏にそれを度々持ち出しては使っていた。
祝福された天恵——そうレツェリが分類したギフトで、本来ギフトはそれを受け取った本人しか使えないはずであるが、アイスロータスの能力は万人に使用可能である。
レツェリが立場を失ったため、現在はミロウの手で改めて聖堂に保管され直した。彼女であれば、悪用するようなことは決してないだろう。
・ベルチャーナ
司教代理の仕事があるためデーグラムの聖堂を離れられないミロウに代わり、エンツェンド監獄から『箱船』への案内をさせるレツェリの監視役として協会から派遣された、イドラたちにとって馴染みのエクソシスト。
戦闘向きとは言えないギフトに選ばれながらも、その身体能力と聖水の扱いによって協会随一の優秀さを手にした。
かつては北方のテートレスという町に住んでいたが、9歳の時に襲ってきたイモータルによって家族を惨殺された。それ以来、葬送協会の修道院に入り、イモータルへの復讐を誓う。
しかし望み通りエクソシストになっても、不死の怪物にできることは、葬送と言って地中海中に埋めるだけ。本当にこれが弔いになるのかと疑問を感じていたところで、完全にイモータルを殺しきる不死殺しの話を聞き、密かに嫉妬を覚えていた。
同時に憧れがあり、妬みと羨望がごちゃまぜになった気持ちを上辺だけの溌剌さで隠し、偲ぶように抱えてきたベルチャーナだったが、箱船を目指す旅の中でふとイドラにその一端を漏らす。
その日を契機に気持ちは隠しきれないほどに膨らみ、しかしイドラの目が一番に見据えるのは、いつも——
●ギフト:ヒーリングリング
ATK:0/DEF:0/INT:0/RES:100/RARITY:5
ベルチャーナの胸元を飾る、銀色のリング。
傷を癒す力を持つ。
・ミロウ
家族への危害を脅され、レツェリの傀儡となっていたエクソシストの筆頭。しかし、幼いソニアや元同胞のシスターにさえその魔の手を伸ばしていたと知り、父より継いだ正義を胸に反旗を翻す。
聖堂の廊下でレツェリに挑むも、左腕をその赤い眼球の力に切断された。
聖堂の一件以降は、ひとまず司教代行として混乱する協会をまとめている。なにかと忙しく、忙殺される日々のようだ。そのため箱船を求めるイドラの旅には同行できず、代わりにベルチャーナを送り出した。
片腕といっしょに出番まで失ってしまった。
●ギフト:輝糸
ATK:20/DEF:10/INT:0/RES:10/RARITY:5
微かに光る、ごく細い糸のギフト。計10本。
複数本をより合わせることでまとめ、力と意識を集約させる「輝糸・捩」という必殺技を隠し持つ。切断力が大きく増し、十本も使えば硬い壁さえ砕いてみせる。
・ウラシマ
髪の長い、落ち着きに満ちた美麗な女性。
三年前、シスター・オルファによって殺害された。イドラに『雲の上に行け』と遺言を残す。その死体は忽然と消失した。
イドラたちが転移した現実世界において、方舟と呼ばれる組織の病床に彼女と同じ顔をした人物が安らかに眠り続けている。
・オルファ
かつてイドラの住むメドイン村にイモータルを誘導し、さらにウラシマを殺した、穏やかな村に不幸を招いたシスター。
ちょうどよいタイミングで協会を追放になった彼女は、不死を研究する実験体を欲しがっていたレツェリに目を付けられ、秘密裏に人体実験を受けていた。
胎内にイモータルの砂で形成した核を埋め込む『不死宿し』を受けてからは、正気を容易く喪失した。
聖堂の一件が終わり、ソニアと同じように不死の核を取り除かれはしたが、あまりに蝕まれすぎた心は元に戻ることなく、廃人同然の日々を協会の保護で過ごしている。
イドラにとって、大切な恩人を殺した相手ではあるが、同時に同じメドイン村で過ごしてきた人物でもある。そのため、どうあれいつの日か、再び正常な意識を取り戻せるようにと願っている。
●ギフト:ホーリー鎖鎌ちゃん(正式名称:シルバースネーク)
ATK:20/DEF:10/INT:0/RES:0/RARITY:25
本人の意向によりふざけた名前を付けられている。
別段、特筆すべき事項はない。
・ケッテ
エンツェンド監獄の主任看守部長を務める男性。38歳。独身。ギフト不明。
囚人を信用しておらず、その峻険なエメラルドグリーンのまなざしを罪人たちに突き立てる。
一罰百戒。罰は過剰なほどに強く行うことで、他の囚人への見せしめとすることが肝要である。そうすることが、結果として全体の規律につながるはずだ——そんな信念を胸に抱き、彼は日夜過酷な寒さに晒された監獄で、自らを歯車として働き続ける。すべてはよりよい社会、そして健全な監獄のため。
特に再登場の予定はない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる