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序章
第五話 『危険な出会い』
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広場を離れたアレンは、そのまま町の外周へ向かっていた。
相変わらず街はうねり、道は複雑だったが、迷う心配はなかった。
ユーティリティ機能の存在に気がついたからだ。
「ミニマップがあるとしっくりくるな……大いに助かる」
ヘルプと同じように、便利機能の並んだメニューウィンドウを開くことができた。そこには時計や電卓といったツールの項目があり、そのひとつに地図もあったのだ。使ってみると、周囲一体の地形を表示した平面図がウィンドウとして現れ、それはサイズを変更して視界に固定しておくこともできた。
そのため、アレンはHPバーに被ってしまわないようにしつつ、視界の左上に固定しておいた。普段プレイするFPS——オバストと同じ配置。こうなれば慣れたものだ。
なお、ユーティリティの項目には『通話』なるものもあったが、これはグレーアウト表示されていて使うことはできなかった。おそらくギルド関連なのだろうとアレンは推測した。
マップを頼りに街を抜ける。
地図によればどうやら南北に門があり、その外には平野が広がっているようだった。
アレンは南から外へ出た。予想と反し平野は既に、多くの転移者であふれかえっていた。
(ギルド単位で場所を確保して、狩り場の奪い合いになるんじゃないか、これ)
涼やかな風に草木が揺れる穏やかな風景は、多くの人間でごった返し、とてもではないが、独りきりのアレンが入り込む余地はなかった。
ギルドに入れなかったことを、アレンはさしたる痛手だとは思っていなかった。半ば強がりではあったけれど。
ギルドフラッグを外の転移者に強奪されるとギルドメンバーはSPの50%を強制的に奪われたりと、ギルドに所属することにも相応のリスクは存在する。もちろんメンバー同士で協力できるほか、一日10SPが固定で得られるボーナスがあるなど、大きなメリットがあるのは確かだが。
——仲間なんて、もういなくてもいい。
チームの誰かが、アレンのプレイ動画をあたかもチートを使用しているかのように加工してアップした。プレイ視点を見られるのは味方だけなのだから、その疑いが強かった。
そのため、アレンは仲間を作ることを恐れていた。裏切られるのはもうたくさんだった。
だが、このままモンスターを倒せず、SPを得られなければ無一文のままだ。
頼る相手もおらず、使える金もない。その状況がどれほど危険か考えが及ばないほど、アレンも抜けているわけではない。
「粘ってみるか……」
インベントリの中には、一挺の銃があった。
『キングスレイヤー』。
黄金色のリボルバー銃。中折れ式。装弾数六。ボーナスウェポン。
配られたカードはそれだけではない。ユニークスキルの方もあるにはあるが、こちらはSPを消費する以上、今の無一文状態では使えまい。
ならとりあえず、キングスレイヤーの使用感だけでも確かめておかなければ。ヘルプで『ボーナスウェポン』『ユニークスキル』のニ項目を参照したアレンはそう結論付け、平野の空いたスペースで、ひたすらモンスターが出現するのを待つことにした。
*
結論から言えば、結果は芳しくなかった。
三時間ほどが経過し、平野を斜陽がオレンジの色に染め上げ始めた頃。
「に……二匹。三時間粘って、たったの二匹って……! どんなクソゲーだよ!」
アレンはキングスレイヤーを手に、呆然と佇んでいた。
ユーティリティの時計機能で時間を確認する。午後五時過ぎ。
戦果はわずか二匹で、しかも獲得できたSPはたったの2。一匹1SP。やたら目立つ虹色に発光するスライム型モンスターを撃ち抜いた成果だ。
ほかのモンスターもこの平野にはいるようだったが、主要な場所はどこもギルドらしき集まりに占領されていた。
(たったの2SPじゃ話にもならない……ここで稼ぐのは、少なくとも今は無理だ。夜になって人が減るのを待つとか……ともかく、一度町に戻ってほかの方法を考えないと)
レベルが上がったわけでもなし。おそらくはあれがキメラで最弱のモンスターだろう。
暗澹たる思いで、まだ平野に残る多くの転移者たちを背に、アレンは町への帰路につく。
されど、戻ったところで行くあてはない。たったの2SPでは宿をとることもできない。
日が沈み、数多の星が瞬く夜空の下。アレンはユーティリティから『ランキング』のウィンドウを開き、指先でスクロールさせながら、街中を歩いていた。
(どういうことだ? これは……)
意識はその矩形領域に注がれている。
そのランキング機能はどうやら、SPの保有数が多い順に、上位一万人の転移者のIDとそのSPを表示したもののようだった。なお、アレン自身は圏外と表示されている。2SPなのだから当然と言えた。
一位のIDはStrafe。保有SPは——2860。
「初期SPからたった半日で三倍近く増やしてやがる。いくらなんでも……不可思議だ」
アレンの1430倍ものSPを稼ぐその転移者は、一体何者なのだろうか。
少なくとも、さっきまでのアレンのように、町の外で愚直にモンスター狩りをしたわけではないはずだった。
なにせ、アレンが倒したスライムから得られるSPはたったの1。
まだキメラに転移して半日だ。あのスライムを1000匹、ひょっとすると2000匹近くも見つけ出して倒すというのは、どう計算しても時間的に無理がある。アレンは三時間かけてようやく2匹倒せたのだ。
(なにか、別の方法があるに違いない。モンスターを狩るのとは違う、別の……。それとも、レアモンスターみたいなのがいて、そいつを倒すと1000SPくらいポンともらえるのか?)
その可能性も否定できない。
だが、そんなものはバランスブレイカーもいいところだし、キリよく1000SPだと仮定すると最低でもストレイフなる者はそれを二度も倒している。
それに昼過ぎから平野にいて、そんな騒ぎめいたものが耳に届くこともなかった。
しかし——それもまた、秘匿された可能性はある。
ギルドという形式で転移者たちが別々に結託していけば、情報を独占することで優位性を持とうとするのは当然の流れだ。
(くそ……答えが出ないな。モンスターを狩ったのか、それ以外にSPを稼ぐ方法があるのか……おそらく転移者で一番SPが低いのは俺だ。なんとしても、方法を見つけないと——)
ふと、アレンは思索を中断し、足を止めた。
気づけば左右は高い壁に挟まれ、届く星明かりも乏しくなっている。
考えごとに没頭しながら入り組んだ道を進むうち、路地に迷い込んでしまったらしい。
どうやら、自分が思っている以上に精神的に追い込まれているのかもしれない。突然幼女になったうえ、ゲームの世界に放り出され、犯罪的な布のせいで無一文になったのだから無理もない……アレンはそう軽い自嘲に唇を歪ませ、ミニマップに意識を割きつつ踵を返そうとする。
その路地の奥から、うめくような声がした。
「……? 誰かいるのか?」
何者かの気配に、アレンは戻ろうとするのを止め、薄暗い奥へと近づいてみる。
星明かりのおかげで見落とすことはなかった。壁に背を預けるようにして、中肉中背の若い男がぽつんと立っている。
「あんた、こんなとこでどうしたんだ。どこか体調でも悪いのか?」
純粋な心配からアレンが話しかけると、男は今しがたアレンの存在に気がついたかのように、ぎょろりとした目を動かした。
目が合う。黒い、闇に沈むような、不気味な眼だった。
男は目を合わせたまま、低い声でアレンに問いかけた。
「子ども……。なあ、きみ、SPはどれだけ持ってる?」
「は? なんでそんなこと……」
「どれだけ持ってるかって訊いてるんだよ。なあぁ」
相手が子ども——実際は見た目だけなのだが——だと見て取ったためか、男はどこか高圧的な態度をにじませ、ずっ、と体をアレンに寄せる。
「SPを……脅迫して奪おうってのか? あいにくだが、俺の所持SPは2だ。取るもんなんてねえよ」
「口が悪いな、きみは。SPが2? 初期SPが1000もあるのに? 嘘だ……嘘に決まってる。子どものくせに、こっちを騙そうとしてるんだ」
「違う、本当だ! スカートが嫌で、ズボンを買って……そのせいでSPがなくなったんだよ」
「そんな話があるか! いくら子どもだからって大事な初期SPをそんな馬鹿馬鹿しい理由でドブに捨てるやつがいるかよぉ!! つくならもう少しマシな嘘をつけ!!」
「本当なんだって! 信じてくれ——くそっ、スカートさえ履いていればこんなことには……!」
「下手に出てれば……いい気になりやがってぇ!」
突如として激昂し、男の手でなにかが閃く。
それは鈍色を湛える、片刃の鉈だった。
相変わらず街はうねり、道は複雑だったが、迷う心配はなかった。
ユーティリティ機能の存在に気がついたからだ。
「ミニマップがあるとしっくりくるな……大いに助かる」
ヘルプと同じように、便利機能の並んだメニューウィンドウを開くことができた。そこには時計や電卓といったツールの項目があり、そのひとつに地図もあったのだ。使ってみると、周囲一体の地形を表示した平面図がウィンドウとして現れ、それはサイズを変更して視界に固定しておくこともできた。
そのため、アレンはHPバーに被ってしまわないようにしつつ、視界の左上に固定しておいた。普段プレイするFPS——オバストと同じ配置。こうなれば慣れたものだ。
なお、ユーティリティの項目には『通話』なるものもあったが、これはグレーアウト表示されていて使うことはできなかった。おそらくギルド関連なのだろうとアレンは推測した。
マップを頼りに街を抜ける。
地図によればどうやら南北に門があり、その外には平野が広がっているようだった。
アレンは南から外へ出た。予想と反し平野は既に、多くの転移者であふれかえっていた。
(ギルド単位で場所を確保して、狩り場の奪い合いになるんじゃないか、これ)
涼やかな風に草木が揺れる穏やかな風景は、多くの人間でごった返し、とてもではないが、独りきりのアレンが入り込む余地はなかった。
ギルドに入れなかったことを、アレンはさしたる痛手だとは思っていなかった。半ば強がりではあったけれど。
ギルドフラッグを外の転移者に強奪されるとギルドメンバーはSPの50%を強制的に奪われたりと、ギルドに所属することにも相応のリスクは存在する。もちろんメンバー同士で協力できるほか、一日10SPが固定で得られるボーナスがあるなど、大きなメリットがあるのは確かだが。
——仲間なんて、もういなくてもいい。
チームの誰かが、アレンのプレイ動画をあたかもチートを使用しているかのように加工してアップした。プレイ視点を見られるのは味方だけなのだから、その疑いが強かった。
そのため、アレンは仲間を作ることを恐れていた。裏切られるのはもうたくさんだった。
だが、このままモンスターを倒せず、SPを得られなければ無一文のままだ。
頼る相手もおらず、使える金もない。その状況がどれほど危険か考えが及ばないほど、アレンも抜けているわけではない。
「粘ってみるか……」
インベントリの中には、一挺の銃があった。
『キングスレイヤー』。
黄金色のリボルバー銃。中折れ式。装弾数六。ボーナスウェポン。
配られたカードはそれだけではない。ユニークスキルの方もあるにはあるが、こちらはSPを消費する以上、今の無一文状態では使えまい。
ならとりあえず、キングスレイヤーの使用感だけでも確かめておかなければ。ヘルプで『ボーナスウェポン』『ユニークスキル』のニ項目を参照したアレンはそう結論付け、平野の空いたスペースで、ひたすらモンスターが出現するのを待つことにした。
*
結論から言えば、結果は芳しくなかった。
三時間ほどが経過し、平野を斜陽がオレンジの色に染め上げ始めた頃。
「に……二匹。三時間粘って、たったの二匹って……! どんなクソゲーだよ!」
アレンはキングスレイヤーを手に、呆然と佇んでいた。
ユーティリティの時計機能で時間を確認する。午後五時過ぎ。
戦果はわずか二匹で、しかも獲得できたSPはたったの2。一匹1SP。やたら目立つ虹色に発光するスライム型モンスターを撃ち抜いた成果だ。
ほかのモンスターもこの平野にはいるようだったが、主要な場所はどこもギルドらしき集まりに占領されていた。
(たったの2SPじゃ話にもならない……ここで稼ぐのは、少なくとも今は無理だ。夜になって人が減るのを待つとか……ともかく、一度町に戻ってほかの方法を考えないと)
レベルが上がったわけでもなし。おそらくはあれがキメラで最弱のモンスターだろう。
暗澹たる思いで、まだ平野に残る多くの転移者たちを背に、アレンは町への帰路につく。
されど、戻ったところで行くあてはない。たったの2SPでは宿をとることもできない。
日が沈み、数多の星が瞬く夜空の下。アレンはユーティリティから『ランキング』のウィンドウを開き、指先でスクロールさせながら、街中を歩いていた。
(どういうことだ? これは……)
意識はその矩形領域に注がれている。
そのランキング機能はどうやら、SPの保有数が多い順に、上位一万人の転移者のIDとそのSPを表示したもののようだった。なお、アレン自身は圏外と表示されている。2SPなのだから当然と言えた。
一位のIDはStrafe。保有SPは——2860。
「初期SPからたった半日で三倍近く増やしてやがる。いくらなんでも……不可思議だ」
アレンの1430倍ものSPを稼ぐその転移者は、一体何者なのだろうか。
少なくとも、さっきまでのアレンのように、町の外で愚直にモンスター狩りをしたわけではないはずだった。
なにせ、アレンが倒したスライムから得られるSPはたったの1。
まだキメラに転移して半日だ。あのスライムを1000匹、ひょっとすると2000匹近くも見つけ出して倒すというのは、どう計算しても時間的に無理がある。アレンは三時間かけてようやく2匹倒せたのだ。
(なにか、別の方法があるに違いない。モンスターを狩るのとは違う、別の……。それとも、レアモンスターみたいなのがいて、そいつを倒すと1000SPくらいポンともらえるのか?)
その可能性も否定できない。
だが、そんなものはバランスブレイカーもいいところだし、キリよく1000SPだと仮定すると最低でもストレイフなる者はそれを二度も倒している。
それに昼過ぎから平野にいて、そんな騒ぎめいたものが耳に届くこともなかった。
しかし——それもまた、秘匿された可能性はある。
ギルドという形式で転移者たちが別々に結託していけば、情報を独占することで優位性を持とうとするのは当然の流れだ。
(くそ……答えが出ないな。モンスターを狩ったのか、それ以外にSPを稼ぐ方法があるのか……おそらく転移者で一番SPが低いのは俺だ。なんとしても、方法を見つけないと——)
ふと、アレンは思索を中断し、足を止めた。
気づけば左右は高い壁に挟まれ、届く星明かりも乏しくなっている。
考えごとに没頭しながら入り組んだ道を進むうち、路地に迷い込んでしまったらしい。
どうやら、自分が思っている以上に精神的に追い込まれているのかもしれない。突然幼女になったうえ、ゲームの世界に放り出され、犯罪的な布のせいで無一文になったのだから無理もない……アレンはそう軽い自嘲に唇を歪ませ、ミニマップに意識を割きつつ踵を返そうとする。
その路地の奥から、うめくような声がした。
「……? 誰かいるのか?」
何者かの気配に、アレンは戻ろうとするのを止め、薄暗い奥へと近づいてみる。
星明かりのおかげで見落とすことはなかった。壁に背を預けるようにして、中肉中背の若い男がぽつんと立っている。
「あんた、こんなとこでどうしたんだ。どこか体調でも悪いのか?」
純粋な心配からアレンが話しかけると、男は今しがたアレンの存在に気がついたかのように、ぎょろりとした目を動かした。
目が合う。黒い、闇に沈むような、不気味な眼だった。
男は目を合わせたまま、低い声でアレンに問いかけた。
「子ども……。なあ、きみ、SPはどれだけ持ってる?」
「は? なんでそんなこと……」
「どれだけ持ってるかって訊いてるんだよ。なあぁ」
相手が子ども——実際は見た目だけなのだが——だと見て取ったためか、男はどこか高圧的な態度をにじませ、ずっ、と体をアレンに寄せる。
「SPを……脅迫して奪おうってのか? あいにくだが、俺の所持SPは2だ。取るもんなんてねえよ」
「口が悪いな、きみは。SPが2? 初期SPが1000もあるのに? 嘘だ……嘘に決まってる。子どものくせに、こっちを騙そうとしてるんだ」
「違う、本当だ! スカートが嫌で、ズボンを買って……そのせいでSPがなくなったんだよ」
「そんな話があるか! いくら子どもだからって大事な初期SPをそんな馬鹿馬鹿しい理由でドブに捨てるやつがいるかよぉ!! つくならもう少しマシな嘘をつけ!!」
「本当なんだって! 信じてくれ——くそっ、スカートさえ履いていればこんなことには……!」
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