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第一章 黎明を喚ぶもの
第十七話 『思い上がり』
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「ミカンっ!」
「そんな、出して……出してください!」
「無駄だ。女性が独力で壊せるようなものではない。特に、ボーナスウェポンも盾で、ユニークスキルも防壁を出すだけの君ではな。ボーナスウェポンとユニークスキルの性質上、守ることしかできないのが君の最大の弱点だ」
「出して! この……っ、えい! えいっ! 冷たいですー!!」
「無駄だと言っているだろうに……」
一本がちょうど平均的な人間の胴体程度——つまりはミカンより少し細いくらい——の太さをした氷筍をぽかぽか手で叩いてみたミカンは、すぐにその温度に音を上げた。ユニークスキルによって生み出されたオブジェクトと言えど、冷たさは本物だ。
もっとも、ゲームじみたこの世界そのものを偽物とするならば、そこに在るすべては嘘も同然なのかもしれないが。
「ど、どうすれば……そうだ! 扉を破った時みたいに、ナイツオナーでぶつかってみれば……! いきます——って、わわっ! 痛っ!」
「大丈夫かミカン!」
地面に覆う氷の凸凹にでもつまずいたのか、派手に転倒したような音が氷筍の牢獄の内から届く。
「つめたぁっ!? って痛……痛いです! 痛い痛い痛い! ほっぺがくっついちゃいました!!」
「本当に大丈夫かミカン!!」
「……一体なにをしているんだ? 彼女は」
檻の中から涙ぐんだ声が響く。初めて会った日の、服を破いた上に盾に足先をつぶされてさらに転倒して後頭部をぶつけた時のことを、アレンは自然と思い出した。あの時あげ損ねたスカートは、まだアレンのインベントリに入ったままだ。
「よくもミカンを……やってくれたなジーク! これが<アーミン>のやり方か!」
「今のは彼女の自爆だと思うが……まあいい。今やPKギルドに堕ちた身だ、非難の一つも受け入れよう」
黄金色の柄を固く籠手越しに握りしめ、ジークはアレンへと剣を向ける。今のアレンの体では持ち上げることさえ難しそうなほど大きな剣。有無を言わせぬ大きさだけで重量を察するには余りあるそれの切っ先は、微塵も震えてはいなかった。
甲冑を着込んでなお、それほどの筋力。キメラに来てから鍛えたのか、現実世界でもそうだったのか。
「特別アンタになにかされたわけじゃないけど——アンタだって、転移者を殺してSPを稼いでる。同じことをされたって、文句は言えないはずよ」
「じゃあ、俺以外の殺してきたやつらの文句には聞く耳持つのか?」
ノマは答えず、無骨な槍を構えた。ジークと対角線上の位置を取り、そのままアレンを挟み撃つつもりだ。
「に……逃げて。逃げてくださいっ、アレンさん!」
「……。なんだって?」
「ああっ、もぉ——えいっ! 逃げてくださいアレンさん! こうなったのもわたしのせいです、依頼なんてもういいじゃないですか!」
氷の牢獄の中で、ミカンはその氷筍の檻にひっついてしまったほっぺを無理やりに引き剥がした。
現実であれば皮膚がべろんとめくれてしまうであろう、強引極まる措置。だが幸か不幸かここはキメラ、白い少女によって囚われた仮想の箱庭。
あらゆる外傷はHPへのダメージとして換算される。よってミカンの頬には泣きそうなくらいひりひりとした痛みこそ残ったものの無事で、HPへの軽微なダメージがあっただけだ。
「ミカンのせい? 確かに不測の事態に備えて、氷を壊せる手段くらいは事前に用意しておくべきだったかもしれないが。ボーナスウェポンとは別に、NPCの店でドデカいハンマーでもなんでも買っておくとか」
「そ、そういうことじゃなくって……。わたしが弱いから……<アーミン>のみなさんがPKになっちゃったのだって、わたしは本当は止められたはずで……わたしが狩り場で役立たずだったから……っ」
「——は? なに言ってんのミカン。止められただなんて思い上がらないで。モンスターが怖くて震えてたアンタに、そんなことできたはずない!」
「それは——そうかもしれませんけど、でも、機会はあったはず——」
「善人を気取りたいの? それとも遠回しにアタシたちを非難してるの!? ゲーミングスライムしか倒せなかったアンタが!!」
「ゲ、ゲーミングスライムしか倒せませんでしたけど……でも……!」
「落ち着けミカン。俺は逃げないし、依頼もこなす。これは俺にとっても必要なことだ」
あくまでも冷静なアレンに、ミカンは言葉を呑み込んだ。
ミカンからの援護は望めず。挟まれる最悪の位置関係。
この状況で余裕を持てる人間は、相手を侮っているか、よほどの自信家のどちらかだ。
ノマは前者だと思った。ゆえに怒りの矛先を、手に持つ矛先と同様にアレンへと向けた。
「プレイヤーキラーキラー! アンタ、アタシが怖くて人を殺せないとでも思ってんの? だとしたら後悔するわよ!」
「アレンさん……っ」
「大した思い上がりだな、アレン君。これまではなんとか切り抜けてこられたのかもしれないが、おれたちを今日まで狩ってきたそこらのプレイヤーキラーと同じだとは考えないことだ」
「思い上がり?」
しかし——実のところアレンは後者だ。
そして、その自信は単なる慢心ではなく、実力に裏打ちされた当然の自負とも言える。
「二人程度で俺を殺せると思ってるなら、それこそ思い上がりだろ」
不意を突くように、アレンは銃口を跳ね上げた。
躊躇なく引き金を絞る。発砲の轟音が地下室に反響し、ほとんど同時に衝突の衝撃音が鳴る。
ジークの頭部を狙う一発は、またしても幅広の剣がその刀身で防ぎきっていた。
「馬鹿の一つ覚えだ……! おれに銃弾は通用しない!」
「いいや、そんなことはない。自慢の鎧の弱点はもう見つけたよ」
アレンはジークに銃口を向けたまま、わずかにだけ照準をずらす。敵は変わらず、剣で頭部を防護する。
頭部を剣で、首から下は鎧で。兜を被らないのは視界の確保のためだろうか。疑問はあったが、ともかくアレンの鷹の眼は、その防御の隙をとうに見抜いていた。
黄金の拳銃が、再度弾丸を吐き出す。
狙いは今度は頭ではなかった。目視などできようもないスピードで、38口径から放たれた弾丸が向かっていく。
鎧の——その右腕を覆う金属の籠手の、肘関節の隙間へ。
「ぐぅッ!?」
「やっぱり鎧は脱いだ方がいいかもな。俺からすれば、そんなのは弱点むき出しで歩いてるようなもんだ」
重厚にして堅牢なプレートアーマーの、弱点と呼ぶにはあまりに小さな隙。
それを突くだけの技術がアレンにはある。
「大言壮語も甚だしい……! そう何度も狙って撃てるものか!」
「できるさ」
乾いた銃声が連続する。
人間の関節は数多い。無論そのすべての箇所に隙間が作られているわけではなかったが、狙う場所には困らなかった。
肩、腿、膝——
針に糸を通す繊細さで、弾丸はいとも簡単に防護の合間をすり抜けた。
「————ッ!? バカな……!」
うめきとともに堅牢な甲冑がくずおれる。ガシャン、と用を成さない鎧われた金属板が虚しい音を立てた。
角度の都合もあり、いかなアレンとて百発百中とはいかない射撃だったが、この距離であれば概ね成功する難度だ。アレンにとっては特に驚くべきことでもない。もっと腕のいいFPSプレイヤーは腐るほどいる。
「よくもリーダーを!」
槍を構えて突進するのはノマだ。挟撃は失敗に終わったものの、ジークにかかりきりなアレンの背を狙うひと突き。
その顔を染める表情は、怒りでも殺意でもなく焦燥だ。急がなければジークが殺される、という焦り。仲間を助けんとする連帯。それゆえに、敵への加害に対しての躊躇など消えている。
やや離れた氷筍の牢越しに、割れるような叫び声が響く。
視覚外、真後ろからの攻撃だ。避けようがない、そもそも感知することさえ難しい。
普通の人間なら。
(背後から刺突。およそニ歩。氷を踏み砕く音のおかげで足音がわかりやすくなった。ジークへの射撃は無事命中、しばらくは動けない。痛みで叫び出さないだけでも大したものだ。フラクチャは地面に手をついたまま。一応、警戒は続けているが……争うことに消極的みたいだな。さて、ノマへの対処はどうしたものか——)
『鷹の眼』が盤面を俯瞰する。
情報が統合される。
複雑かつ深遠な一秒間の思考を経て、アレンは解を導き出した。
「そんな、出して……出してください!」
「無駄だ。女性が独力で壊せるようなものではない。特に、ボーナスウェポンも盾で、ユニークスキルも防壁を出すだけの君ではな。ボーナスウェポンとユニークスキルの性質上、守ることしかできないのが君の最大の弱点だ」
「出して! この……っ、えい! えいっ! 冷たいですー!!」
「無駄だと言っているだろうに……」
一本がちょうど平均的な人間の胴体程度——つまりはミカンより少し細いくらい——の太さをした氷筍をぽかぽか手で叩いてみたミカンは、すぐにその温度に音を上げた。ユニークスキルによって生み出されたオブジェクトと言えど、冷たさは本物だ。
もっとも、ゲームじみたこの世界そのものを偽物とするならば、そこに在るすべては嘘も同然なのかもしれないが。
「ど、どうすれば……そうだ! 扉を破った時みたいに、ナイツオナーでぶつかってみれば……! いきます——って、わわっ! 痛っ!」
「大丈夫かミカン!」
地面に覆う氷の凸凹にでもつまずいたのか、派手に転倒したような音が氷筍の牢獄の内から届く。
「つめたぁっ!? って痛……痛いです! 痛い痛い痛い! ほっぺがくっついちゃいました!!」
「本当に大丈夫かミカン!!」
「……一体なにをしているんだ? 彼女は」
檻の中から涙ぐんだ声が響く。初めて会った日の、服を破いた上に盾に足先をつぶされてさらに転倒して後頭部をぶつけた時のことを、アレンは自然と思い出した。あの時あげ損ねたスカートは、まだアレンのインベントリに入ったままだ。
「よくもミカンを……やってくれたなジーク! これが<アーミン>のやり方か!」
「今のは彼女の自爆だと思うが……まあいい。今やPKギルドに堕ちた身だ、非難の一つも受け入れよう」
黄金色の柄を固く籠手越しに握りしめ、ジークはアレンへと剣を向ける。今のアレンの体では持ち上げることさえ難しそうなほど大きな剣。有無を言わせぬ大きさだけで重量を察するには余りあるそれの切っ先は、微塵も震えてはいなかった。
甲冑を着込んでなお、それほどの筋力。キメラに来てから鍛えたのか、現実世界でもそうだったのか。
「特別アンタになにかされたわけじゃないけど——アンタだって、転移者を殺してSPを稼いでる。同じことをされたって、文句は言えないはずよ」
「じゃあ、俺以外の殺してきたやつらの文句には聞く耳持つのか?」
ノマは答えず、無骨な槍を構えた。ジークと対角線上の位置を取り、そのままアレンを挟み撃つつもりだ。
「に……逃げて。逃げてくださいっ、アレンさん!」
「……。なんだって?」
「ああっ、もぉ——えいっ! 逃げてくださいアレンさん! こうなったのもわたしのせいです、依頼なんてもういいじゃないですか!」
氷の牢獄の中で、ミカンはその氷筍の檻にひっついてしまったほっぺを無理やりに引き剥がした。
現実であれば皮膚がべろんとめくれてしまうであろう、強引極まる措置。だが幸か不幸かここはキメラ、白い少女によって囚われた仮想の箱庭。
あらゆる外傷はHPへのダメージとして換算される。よってミカンの頬には泣きそうなくらいひりひりとした痛みこそ残ったものの無事で、HPへの軽微なダメージがあっただけだ。
「ミカンのせい? 確かに不測の事態に備えて、氷を壊せる手段くらいは事前に用意しておくべきだったかもしれないが。ボーナスウェポンとは別に、NPCの店でドデカいハンマーでもなんでも買っておくとか」
「そ、そういうことじゃなくって……。わたしが弱いから……<アーミン>のみなさんがPKになっちゃったのだって、わたしは本当は止められたはずで……わたしが狩り場で役立たずだったから……っ」
「——は? なに言ってんのミカン。止められただなんて思い上がらないで。モンスターが怖くて震えてたアンタに、そんなことできたはずない!」
「それは——そうかもしれませんけど、でも、機会はあったはず——」
「善人を気取りたいの? それとも遠回しにアタシたちを非難してるの!? ゲーミングスライムしか倒せなかったアンタが!!」
「ゲ、ゲーミングスライムしか倒せませんでしたけど……でも……!」
「落ち着けミカン。俺は逃げないし、依頼もこなす。これは俺にとっても必要なことだ」
あくまでも冷静なアレンに、ミカンは言葉を呑み込んだ。
ミカンからの援護は望めず。挟まれる最悪の位置関係。
この状況で余裕を持てる人間は、相手を侮っているか、よほどの自信家のどちらかだ。
ノマは前者だと思った。ゆえに怒りの矛先を、手に持つ矛先と同様にアレンへと向けた。
「プレイヤーキラーキラー! アンタ、アタシが怖くて人を殺せないとでも思ってんの? だとしたら後悔するわよ!」
「アレンさん……っ」
「大した思い上がりだな、アレン君。これまではなんとか切り抜けてこられたのかもしれないが、おれたちを今日まで狩ってきたそこらのプレイヤーキラーと同じだとは考えないことだ」
「思い上がり?」
しかし——実のところアレンは後者だ。
そして、その自信は単なる慢心ではなく、実力に裏打ちされた当然の自負とも言える。
「二人程度で俺を殺せると思ってるなら、それこそ思い上がりだろ」
不意を突くように、アレンは銃口を跳ね上げた。
躊躇なく引き金を絞る。発砲の轟音が地下室に反響し、ほとんど同時に衝突の衝撃音が鳴る。
ジークの頭部を狙う一発は、またしても幅広の剣がその刀身で防ぎきっていた。
「馬鹿の一つ覚えだ……! おれに銃弾は通用しない!」
「いいや、そんなことはない。自慢の鎧の弱点はもう見つけたよ」
アレンはジークに銃口を向けたまま、わずかにだけ照準をずらす。敵は変わらず、剣で頭部を防護する。
頭部を剣で、首から下は鎧で。兜を被らないのは視界の確保のためだろうか。疑問はあったが、ともかくアレンの鷹の眼は、その防御の隙をとうに見抜いていた。
黄金の拳銃が、再度弾丸を吐き出す。
狙いは今度は頭ではなかった。目視などできようもないスピードで、38口径から放たれた弾丸が向かっていく。
鎧の——その右腕を覆う金属の籠手の、肘関節の隙間へ。
「ぐぅッ!?」
「やっぱり鎧は脱いだ方がいいかもな。俺からすれば、そんなのは弱点むき出しで歩いてるようなもんだ」
重厚にして堅牢なプレートアーマーの、弱点と呼ぶにはあまりに小さな隙。
それを突くだけの技術がアレンにはある。
「大言壮語も甚だしい……! そう何度も狙って撃てるものか!」
「できるさ」
乾いた銃声が連続する。
人間の関節は数多い。無論そのすべての箇所に隙間が作られているわけではなかったが、狙う場所には困らなかった。
肩、腿、膝——
針に糸を通す繊細さで、弾丸はいとも簡単に防護の合間をすり抜けた。
「————ッ!? バカな……!」
うめきとともに堅牢な甲冑がくずおれる。ガシャン、と用を成さない鎧われた金属板が虚しい音を立てた。
角度の都合もあり、いかなアレンとて百発百中とはいかない射撃だったが、この距離であれば概ね成功する難度だ。アレンにとっては特に驚くべきことでもない。もっと腕のいいFPSプレイヤーは腐るほどいる。
「よくもリーダーを!」
槍を構えて突進するのはノマだ。挟撃は失敗に終わったものの、ジークにかかりきりなアレンの背を狙うひと突き。
その顔を染める表情は、怒りでも殺意でもなく焦燥だ。急がなければジークが殺される、という焦り。仲間を助けんとする連帯。それゆえに、敵への加害に対しての躊躇など消えている。
やや離れた氷筍の牢越しに、割れるような叫び声が響く。
視覚外、真後ろからの攻撃だ。避けようがない、そもそも感知することさえ難しい。
普通の人間なら。
(背後から刺突。およそニ歩。氷を踏み砕く音のおかげで足音がわかりやすくなった。ジークへの射撃は無事命中、しばらくは動けない。痛みで叫び出さないだけでも大したものだ。フラクチャは地面に手をついたまま。一応、警戒は続けているが……争うことに消極的みたいだな。さて、ノマへの対処はどうしたものか——)
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