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Chapter1:死骸人形と欠けた月
第五話:白衣か、軍帽か
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「……あの、あなたがご自分で付けるのはどうですか?」
「……。そうしようかな」
「おい。待て、それはどういう意味だ。ミアちゃん? なぜ目をそらす?」
名前——
ノルトは識別子に過ぎないと言ったが、名は体を表すとも言う。
名称とは時に本質を内含する。
男の心の内に、まるではるか昔からそこにあったかのような自然さで、その名が浮かんだ。
「じゃあ……ヤト」
「——? それが、名前、ですか?」
「ヤト? どういう意味だ」
「わかんねえ、けど。なんとなく浮かんだ。そんだけだ」
「聞いたことのない言葉です。ですが、不自然な響きでもないですし、それに決めるというのならいいと思います」
「そうだろうか。少し短すぎるきらいがある。やはりワタシの提案する名前の方がよいのではないか?」
「それはちょっと嫌だ」
「……そうか」
ただふと思いついただけで、特に深い理由などない。その名でなければならない、というほどのこだわりもない。
けれどモニュモニュよりは数段マシだったし、なぜだか腑に落ちるような、しっくりくる感じがあった。
男はこの瞬間から、ヤトになった。そう呼ばれる存在の誰かに。
「では、ヤト。もう月も昇る頃だ、今日はもう休んで、これからのことは明日考えるのがいいだろう。ミアちゃん、家まで案内してやってくれ」
「はい……えっ? なんでわたしが?」
「そんなのはキミの家を使うからに決まっているだろう」
「ええっ!? わ、わたしの家にこの人を……ヤトさんを?」
ミアは心底驚いたと、宝石じみた赤い目を丸くする。
「肉体はリアンなのだし、それが適任だ。それにあの屋敷に一人きりというのも寂しかろう」
「そんなことは……。ここなら、患者用のベッドだって余ってるじゃないですか。こっちの方がイイですよ! そうです、絶対っ」
「なにを言うかと思えば。患者用のベッドは当然、患者のものだ。あいにくとそれ以外の人間に貸すのは、ワタシの医者としてのポリシーに反する」
あくまで淡々と、ヤトをここまで連れてきた時と同じく、有無を言わせぬ口調で反論する。
ヤトでなくとも、ノルトを言い負かすことは簡単ではなさそうだった。ぐぬぬと唸った挙げ句、やがてミアも折れたようで、がくんと肩を落とす。
「うぅ……医者のポリシー? 医者より軍の魔術師団の方がよっぽど向いてそうな魔術血統でなにを……ていうか、本職は魔術技師じゃないですか……」
「なにか言ったかな?」
「なんでもないですよぉ。わかりました……」
「なら早く行くといい。どうやらワタシと二人の間では、感覚の部分で互いに相容れないところがあるようだ。そういった意味でもヤトとミアちゃんがともにいる方が望ましい、違うか?」
迂遠な言い回しに、ヤトとミアは顔を見合わせる。
感覚の部分。互いに相容れない。
彼女の言葉がなにを指しているのか五秒ほど考え、ようやく思い至った。
「……それもしかして、さっきの名前のことですか? え、もしかして怒ってます? わたしとヤトさんが、ノルトさんの案を受け入れなかったこと」
「怒る? まさか。そのような低俗な感情ではないさ。しかし残念に思ったのは事実だ。よかれと思い、せっかく考えたワタシの勘案を一蹴されたのだからな。例えるならこれは手塩にかけて種から育て、ようやく咲いた綺麗な花に心ない侮蔑を浴びさせられるようなものだ。キミたちにも想像はできるだろう? 自分がよいと思ったものを他者から否定されれば、多少なりとも不快な気持ちを覚えたり遺憾に思ったりする、それがふつうだ。普段どう見られているのかはわからないが、ワタシとて一人の人間なのだから、当たり前に悲しみもするのだよ。無論キミたちにワタシを傷つける害意があったとは思いたくないが——自身の言動が他者にどう影響するかを考えることもまた、人間が当然備えるべき社会性というものではないだろうか?」
「急に早口になるじゃん……」
「あの、やっぱり怒ってますよね?」
「怒ってなどいない」
絶対に怒っていた。
眉間にしわを寄せた、ただでさえつっけんどんな態度を普段以上に冷たくするノルトに追い出され、ヤトとミアは診療所の外へと放逐される。
結局ヤトはそのまま、ミアの住んでいるという屋敷へ向かうことになった。
*
踏み固められた道の上を歩き、次第に診療所から遠のいていく二つの影。
こうして背姿だけ見ると、三年前に戻ったようじゃないか——
兄妹の姿が夜闇に馴染んで消えてしまうまで見送ると、ノルト・アロナブランはそんな感慨を抱きながら、白衣を翻して屋内に戻った。
ガチャンとドアを閉め、施錠。
感慨に緩んだ頬も、その時には戻っている。いつもの、あるいは普段以上の冷たさを帯びて。
「……モニュモニュはそんなにダメだったか…………」
独り言を漏らしながら、彼女は診察室の奥へ移動する。そこはある種、彼女が本業を果たすための部屋だった。
彼女が医師を担っているのは、この村に医者がいないためだ。もちろんノルト本人の趣味もあったが。
とはいえ医学知識が豊富でアーリア治癒魔術も使えるノルトの存在は、五年前、無医村状態だったこのフェルゼン村にとって非常にありがたかった。
この診療所も、村民が厚意で建ててくれたものだ。彼女のような帝国軍から派遣された魔術技師で、ここまで現地に好かれるケースというのは珍しい。
「ヤト、か。本人はなんとなく浮かんだと言っていたが……ワタシも特に、思い当たるフシはないか。まったく——訃報が届いたかと思えば、まさかヘルツェガヌムに寄生されて戻ってくるとはな」
奥の部屋には、木でできた巨大な箱が置かれていた。
人間が詰めれば三、四人ほどは入れそうな、縦長のボックス。ノルトは慣れた様子で、取り付けられたドアからその中に入った。
「一体、どこからどこまでがキミの想定通りなんだ? ——リアン」
反響する声。白衣の問いに答える者はなく。
ボックスの中には、通話台と呼ばれる、内側に歯車機構と魔術術式がいっぱいに詰まった木製の台があった。彼女のいる箱自体が、魔術通話機という大型の魔術具だ。
ノルトは通話台と線でつながれた金色の受話器を手に取る。
魔術通話機は帝国領の各地に置かれており、帝国の動脈とも言える連絡網を形成する。
しかし、この魔術具は非常に高度で複雑な作りをしている——魔術的にも、物理的にも。そこで機械仕掛けと魔術仕掛け、両方の知識を兼ね備えるエンジニアが魔術技師という職業だ。
この村における魔術通話機の運用・保守を任される、帝国お抱えの魔術技師……それがノルト・アロナブランの本領だった。
「もしもし。こちらはフェルゼン村駐在のノルト・アロナブラン。緊急で報告したい案件が——」
既に人払いは済ませた。この魔術通話機に刻まれた術式は、ノルトの魔力に適合するよう調整されている。
受話器を耳に当てながら、彼女は手慰みとばかりに、逆の手で台の上に置きっぱなしだった軍帽を撫でる。
「——ああ。先日、ポラリス魔術学院にて死亡が確認されたと連絡を受けた、リアン・ムラクモについて」
先の背姿を思い返す。
兄と妹。その実、そう見えたのは誤りだ。
あの男は兄ではない。死体に寄生するヘルツェガヌムによって動く……人形のようなものだ。記憶を欠いた別人だ。
仮にその心に、頭に、いくらかの残滓があるのだとしても。
(断じて、リアン本人ではない。リアンは、あのように取り乱したりはしない)
リアンであれば、妹を泣かしはしない。
リアンであれば、たかだかガルディ程度の魔導生物に手傷は負わない。
リアンであれば、アーリア治癒魔術に驚きなどしない。
リアンであれば——
「キミの体を操る、別の誰か……。あんなものを見てしまえば、どうあれ信じるほかない。リアン、キミは本当に死んでしまった。その魂はこの世のどこからも消えてしまったのだと」
軍に所属する魔術技師としての本分を果たし終えた——すなわち報告を終えたノルトは、受話器を戻してからぽつりとつぶやく。
それから、かすかな自嘲に唇を歪ませた。
「フ。訃報を受け取った本人でありながら、ワタシも心のどこかでキミがまだ生きていると思っていたらしい。ミアちゃんと変わらないな……」
長く、息を吐く。
もう一度だけノルトは軍帽を撫でて、魔術通話機のボックスを出た。その横顔には、氷でできた刃のように鋭い決意が浮かぶ。
賽は投げられている。誰が投げたのかはわからないが、いつ投げられたのかは彼女にはわかっている。
リアン・ムラクモが遠いポラリス魔術学院で死んだ時だ。
その瞬間に、山の斜面に積もった雪がなだれ落ちるように、状況が一気に進みだしたのだ。もはや何人も引き返すことなどできはしない。
ならば、とノルトは自問する。自分はどうするべきだろうか、と。
「……決まっている、引き返せないのなら進むまで」
リアンの望みは読めている。先日、魔術通話機より聞かされた、その血が帯びる罪を知った時から。
リアン亡き今、誰かが彼の望みを継ぎ、貫徹しなければならない。
誰かが。
「リアン、キミの遺志はワタシが継ごう」
断じて、死骸を動かしただけの、不出来な偽物などではなく。
この自分こそが。
決意は凍りつき、決して溶けず、砕けもしない。
ノルトの心に根差す氷塊のことを、夜道を行くヤトとミアに知る由はなかった。
「……。そうしようかな」
「おい。待て、それはどういう意味だ。ミアちゃん? なぜ目をそらす?」
名前——
ノルトは識別子に過ぎないと言ったが、名は体を表すとも言う。
名称とは時に本質を内含する。
男の心の内に、まるではるか昔からそこにあったかのような自然さで、その名が浮かんだ。
「じゃあ……ヤト」
「——? それが、名前、ですか?」
「ヤト? どういう意味だ」
「わかんねえ、けど。なんとなく浮かんだ。そんだけだ」
「聞いたことのない言葉です。ですが、不自然な響きでもないですし、それに決めるというのならいいと思います」
「そうだろうか。少し短すぎるきらいがある。やはりワタシの提案する名前の方がよいのではないか?」
「それはちょっと嫌だ」
「……そうか」
ただふと思いついただけで、特に深い理由などない。その名でなければならない、というほどのこだわりもない。
けれどモニュモニュよりは数段マシだったし、なぜだか腑に落ちるような、しっくりくる感じがあった。
男はこの瞬間から、ヤトになった。そう呼ばれる存在の誰かに。
「では、ヤト。もう月も昇る頃だ、今日はもう休んで、これからのことは明日考えるのがいいだろう。ミアちゃん、家まで案内してやってくれ」
「はい……えっ? なんでわたしが?」
「そんなのはキミの家を使うからに決まっているだろう」
「ええっ!? わ、わたしの家にこの人を……ヤトさんを?」
ミアは心底驚いたと、宝石じみた赤い目を丸くする。
「肉体はリアンなのだし、それが適任だ。それにあの屋敷に一人きりというのも寂しかろう」
「そんなことは……。ここなら、患者用のベッドだって余ってるじゃないですか。こっちの方がイイですよ! そうです、絶対っ」
「なにを言うかと思えば。患者用のベッドは当然、患者のものだ。あいにくとそれ以外の人間に貸すのは、ワタシの医者としてのポリシーに反する」
あくまで淡々と、ヤトをここまで連れてきた時と同じく、有無を言わせぬ口調で反論する。
ヤトでなくとも、ノルトを言い負かすことは簡単ではなさそうだった。ぐぬぬと唸った挙げ句、やがてミアも折れたようで、がくんと肩を落とす。
「うぅ……医者のポリシー? 医者より軍の魔術師団の方がよっぽど向いてそうな魔術血統でなにを……ていうか、本職は魔術技師じゃないですか……」
「なにか言ったかな?」
「なんでもないですよぉ。わかりました……」
「なら早く行くといい。どうやらワタシと二人の間では、感覚の部分で互いに相容れないところがあるようだ。そういった意味でもヤトとミアちゃんがともにいる方が望ましい、違うか?」
迂遠な言い回しに、ヤトとミアは顔を見合わせる。
感覚の部分。互いに相容れない。
彼女の言葉がなにを指しているのか五秒ほど考え、ようやく思い至った。
「……それもしかして、さっきの名前のことですか? え、もしかして怒ってます? わたしとヤトさんが、ノルトさんの案を受け入れなかったこと」
「怒る? まさか。そのような低俗な感情ではないさ。しかし残念に思ったのは事実だ。よかれと思い、せっかく考えたワタシの勘案を一蹴されたのだからな。例えるならこれは手塩にかけて種から育て、ようやく咲いた綺麗な花に心ない侮蔑を浴びさせられるようなものだ。キミたちにも想像はできるだろう? 自分がよいと思ったものを他者から否定されれば、多少なりとも不快な気持ちを覚えたり遺憾に思ったりする、それがふつうだ。普段どう見られているのかはわからないが、ワタシとて一人の人間なのだから、当たり前に悲しみもするのだよ。無論キミたちにワタシを傷つける害意があったとは思いたくないが——自身の言動が他者にどう影響するかを考えることもまた、人間が当然備えるべき社会性というものではないだろうか?」
「急に早口になるじゃん……」
「あの、やっぱり怒ってますよね?」
「怒ってなどいない」
絶対に怒っていた。
眉間にしわを寄せた、ただでさえつっけんどんな態度を普段以上に冷たくするノルトに追い出され、ヤトとミアは診療所の外へと放逐される。
結局ヤトはそのまま、ミアの住んでいるという屋敷へ向かうことになった。
*
踏み固められた道の上を歩き、次第に診療所から遠のいていく二つの影。
こうして背姿だけ見ると、三年前に戻ったようじゃないか——
兄妹の姿が夜闇に馴染んで消えてしまうまで見送ると、ノルト・アロナブランはそんな感慨を抱きながら、白衣を翻して屋内に戻った。
ガチャンとドアを閉め、施錠。
感慨に緩んだ頬も、その時には戻っている。いつもの、あるいは普段以上の冷たさを帯びて。
「……モニュモニュはそんなにダメだったか…………」
独り言を漏らしながら、彼女は診察室の奥へ移動する。そこはある種、彼女が本業を果たすための部屋だった。
彼女が医師を担っているのは、この村に医者がいないためだ。もちろんノルト本人の趣味もあったが。
とはいえ医学知識が豊富でアーリア治癒魔術も使えるノルトの存在は、五年前、無医村状態だったこのフェルゼン村にとって非常にありがたかった。
この診療所も、村民が厚意で建ててくれたものだ。彼女のような帝国軍から派遣された魔術技師で、ここまで現地に好かれるケースというのは珍しい。
「ヤト、か。本人はなんとなく浮かんだと言っていたが……ワタシも特に、思い当たるフシはないか。まったく——訃報が届いたかと思えば、まさかヘルツェガヌムに寄生されて戻ってくるとはな」
奥の部屋には、木でできた巨大な箱が置かれていた。
人間が詰めれば三、四人ほどは入れそうな、縦長のボックス。ノルトは慣れた様子で、取り付けられたドアからその中に入った。
「一体、どこからどこまでがキミの想定通りなんだ? ——リアン」
反響する声。白衣の問いに答える者はなく。
ボックスの中には、通話台と呼ばれる、内側に歯車機構と魔術術式がいっぱいに詰まった木製の台があった。彼女のいる箱自体が、魔術通話機という大型の魔術具だ。
ノルトは通話台と線でつながれた金色の受話器を手に取る。
魔術通話機は帝国領の各地に置かれており、帝国の動脈とも言える連絡網を形成する。
しかし、この魔術具は非常に高度で複雑な作りをしている——魔術的にも、物理的にも。そこで機械仕掛けと魔術仕掛け、両方の知識を兼ね備えるエンジニアが魔術技師という職業だ。
この村における魔術通話機の運用・保守を任される、帝国お抱えの魔術技師……それがノルト・アロナブランの本領だった。
「もしもし。こちらはフェルゼン村駐在のノルト・アロナブラン。緊急で報告したい案件が——」
既に人払いは済ませた。この魔術通話機に刻まれた術式は、ノルトの魔力に適合するよう調整されている。
受話器を耳に当てながら、彼女は手慰みとばかりに、逆の手で台の上に置きっぱなしだった軍帽を撫でる。
「——ああ。先日、ポラリス魔術学院にて死亡が確認されたと連絡を受けた、リアン・ムラクモについて」
先の背姿を思い返す。
兄と妹。その実、そう見えたのは誤りだ。
あの男は兄ではない。死体に寄生するヘルツェガヌムによって動く……人形のようなものだ。記憶を欠いた別人だ。
仮にその心に、頭に、いくらかの残滓があるのだとしても。
(断じて、リアン本人ではない。リアンは、あのように取り乱したりはしない)
リアンであれば、妹を泣かしはしない。
リアンであれば、たかだかガルディ程度の魔導生物に手傷は負わない。
リアンであれば、アーリア治癒魔術に驚きなどしない。
リアンであれば——
「キミの体を操る、別の誰か……。あんなものを見てしまえば、どうあれ信じるほかない。リアン、キミは本当に死んでしまった。その魂はこの世のどこからも消えてしまったのだと」
軍に所属する魔術技師としての本分を果たし終えた——すなわち報告を終えたノルトは、受話器を戻してからぽつりとつぶやく。
それから、かすかな自嘲に唇を歪ませた。
「フ。訃報を受け取った本人でありながら、ワタシも心のどこかでキミがまだ生きていると思っていたらしい。ミアちゃんと変わらないな……」
長く、息を吐く。
もう一度だけノルトは軍帽を撫でて、魔術通話機のボックスを出た。その横顔には、氷でできた刃のように鋭い決意が浮かぶ。
賽は投げられている。誰が投げたのかはわからないが、いつ投げられたのかは彼女にはわかっている。
リアン・ムラクモが遠いポラリス魔術学院で死んだ時だ。
その瞬間に、山の斜面に積もった雪がなだれ落ちるように、状況が一気に進みだしたのだ。もはや何人も引き返すことなどできはしない。
ならば、とノルトは自問する。自分はどうするべきだろうか、と。
「……決まっている、引き返せないのなら進むまで」
リアンの望みは読めている。先日、魔術通話機より聞かされた、その血が帯びる罪を知った時から。
リアン亡き今、誰かが彼の望みを継ぎ、貫徹しなければならない。
誰かが。
「リアン、キミの遺志はワタシが継ごう」
断じて、死骸を動かしただけの、不出来な偽物などではなく。
この自分こそが。
決意は凍りつき、決して溶けず、砕けもしない。
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