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1匹の黒猫が静かな道の上を歩いていた。
もうなにもなかった。
なにも感じなかった。
それでも、1匹の黒猫は道を歩いていた。
白い妖精は足では感じるのに、なぜか見えなかった。
静かだった。
なにも見えなかった。
黒猫は空を見上げた。
もう、なにも見えなかった。
風が吹いたような気がした。
それに負けて、身体が倒れた気がした。
黒猫は、白い妖精に埋もれたことを知った。
もう手足が動かない。
もうこれ以上歩けない。
もうあきらめよう。
もういいじゃないか。
黒猫は揺れる視界のなかに見た。
道の中央に、1人の人間が立っていたのだ。
黒いコートを着て、大きな鎌を背負っている●●●だった。
黒猫は助かったと思った。
●●●は人間ではなく、死神なのだから。
白い妖精が支配する世界で、死神は手招きをした。
死神に呼ばれた黒猫はゆっくりと立ち上がる。
そして、●●●に近づいていく。
でも、その足を止めた。
行くな。
黒猫が周りを見ると3匹の白猫がいた。
みんなは泣いているようだった。
みんなは悲しんでいるようだった。
そんな顔しないで大丈夫だよ。
僕についておいでよ。
みんなは笑ってくれた。
白い妖精がまた見えてきた。
みんなと一緒なら、もう少しだけ歩けそうだった。
●●●の横を通り過ぎた。
●●●は不満そうだった。
白い妖精が踊る世界を歩いた。
歩いた。
歩いた。
歩いた。
なにかが見えてきた。
暖かそうな建物がたっていた。
窓の向こうには、〇〇〇がいた。
〇〇〇は天使だった。
ドアが開き、頑張ったね、と言ってくれた。
みんなが笑顔で出迎えてくれた。
1匹の黒猫と3匹の白猫は、暖かい気持ちでなかに入っていった。
──THE END──
もうなにもなかった。
なにも感じなかった。
それでも、1匹の黒猫は道を歩いていた。
白い妖精は足では感じるのに、なぜか見えなかった。
静かだった。
なにも見えなかった。
黒猫は空を見上げた。
もう、なにも見えなかった。
風が吹いたような気がした。
それに負けて、身体が倒れた気がした。
黒猫は、白い妖精に埋もれたことを知った。
もう手足が動かない。
もうこれ以上歩けない。
もうあきらめよう。
もういいじゃないか。
黒猫は揺れる視界のなかに見た。
道の中央に、1人の人間が立っていたのだ。
黒いコートを着て、大きな鎌を背負っている●●●だった。
黒猫は助かったと思った。
●●●は人間ではなく、死神なのだから。
白い妖精が支配する世界で、死神は手招きをした。
死神に呼ばれた黒猫はゆっくりと立ち上がる。
そして、●●●に近づいていく。
でも、その足を止めた。
行くな。
黒猫が周りを見ると3匹の白猫がいた。
みんなは泣いているようだった。
みんなは悲しんでいるようだった。
そんな顔しないで大丈夫だよ。
僕についておいでよ。
みんなは笑ってくれた。
白い妖精がまた見えてきた。
みんなと一緒なら、もう少しだけ歩けそうだった。
●●●の横を通り過ぎた。
●●●は不満そうだった。
白い妖精が踊る世界を歩いた。
歩いた。
歩いた。
歩いた。
なにかが見えてきた。
暖かそうな建物がたっていた。
窓の向こうには、〇〇〇がいた。
〇〇〇は天使だった。
ドアが開き、頑張ったね、と言ってくれた。
みんなが笑顔で出迎えてくれた。
1匹の黒猫と3匹の白猫は、暖かい気持ちでなかに入っていった。
──THE END──
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