私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第32話 恐怖が町を覆い始める? (4)

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「ああ、美味しかったね……」
「うん、今日も美味しかったね、学校の給食……」

 お昼のランチタイム……。学校の給食……。片付けも終え、次の授業までの残り少ない休憩時間……。私の机を囲いながらの雑談が始まると。幸ちゃんが今日も給食が美味しかったと告げてきたから、私も同感……。美味しいと納得した。

「本当に今日も美味しかったよね、給食……。小学校の時よりも美味しいのではないかなと思う?」

 紗枝ちゃんも中学校の給食は美味しいと絶賛を始めるから。

「確かに」
「そうだよね」

 芽衣ヤーイーちゃんやアスワンちゃんも納得を始めた。

「余は満足じゃ……」
「皇帝陛下は御満足でいらっしゃいますか?」
「うむ」

 今度はいつもの仲良し五人組だけではなく、同じクラスの仲のよい娘達……。ロシアから移民してきたらしい大変に綺麗な少女ダリアちゃんとベトナム移民の少女ハオちゃんの二人も会話に参加して、私達を笑わせるから。

「あっ、ははは」
「はっ、ははは」
「ほっ、ほほほ」

 私達五人は二人の演技を見て笑い始める。

「それはそうとアスワンちゃん?」
「……ん? 何、芽衣ヤーイーちゃん?」

 私達が笑い終わりいつもの五人プラス二人の七人で世間話を始めだし、ワイワイ、ガヤガヤと続けていると。芽衣ヤーイーちゃんがアスワンちゃんへと話しかけて会話が中断……。

 この場にいるみんなが二人へと注目を始める。

「……以前、行方不明になった隣のクラスの娘がいたじゃない?」
「うん」
「あの娘、もう家に帰ってきたの?」

 芽衣ヤーイーちゃんは以前アスワンちゃんから聞いた謎多き、恐ろしい話……。彼女のお父さんが町内会の自衛団……。青年団に入っているらしいから興味津々に尋ねた。

「えっ! ああ、あの娘ね……」

 芽衣ヤーイーちゃんがふと思い出し、興味津々に尋ねた、隣のクラスの行方不明者の娘なのだが、アスワンちゃんは急に自身の顔色を変えながら言葉を返すと。

「あの話をしてから二三日後ぐらいだったかな? 川の河川敷で裸体で遺体が発見されたらしいよ。だからご両親が大変に悲しんで泣いていたらしいよ。アスワンのパパが言っていたよ。だからアスワンも気を付けなさいと。中学校では色々なクラブ活動があるみたいだけれど。パパもママも二人揃って働いているから、アスマンを迎えに来る事が出来ないから。中学校のクラブには入らないように言われた」

 アスマンちゃんは大変に悲しい顔、声音で私達へと教えてくれた。

「そうなんだ」
「うん」
「ハオもその話ならば知っているよ」
「ああ、ダリアもしっている。ダリアのママが言っていたよ。貴女も気をつけなさいねと言われた」
「そうなんだ」
「うん」
「ええ」

 芽衣ヤーイーちゃんとアスマンちゃんの話に割って入ったハオちゃんやダリアちゃんも隣のクラスの娘が全裸死体で発見されたことを両親から教えてもらい知っていたと教えてくれた。

「他の地区の娘達は結構知っているんだ?」

 二人の話を聞き、芽衣ヤーイーちゃんが尋ねた。

「うん、知っているよね?」
「うん、知っている」
「そちらの地区は皆知らないの?」

 アスマンちゃんとハオちゃんが頷けば、ダリアちゃんが首を傾げ尋ねてきた。

「うぅん、知らない」

 私が彼女の問いかけに対して首を振った。

「うん、知らないよね?」
「知らない……」
「まあ、中には知っている人達もいるとは思うけれど。私達は知らないかな……」

 私が首を振れば紗枝ちゃん、幸ちゃん、芽衣ヤーイーちゃんも、隣のクラスの少女が恐ろしい事件に巻き込まれ、犯人から凌辱行為を受け、殺害されたのだろうと直ぐにわかる、全裸で遺体が発見されて、只今警察が、大変に残虐性がある少女を狙った凶悪犯を、捜査をしていることなんて知らないから。
 私を含めた幼馴染四人は首を振り、終われば各々が事件の残酷さに身の危険を感じ、顔色を青ざめ、畏怖し、震えるのだった。



 ◇◇◇







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