私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第86話 今日も遅いね(2)

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 三人の会話の内容……。また今日も紗枝ちゃんが朝寝坊をして遅れていると聞き、幸ちゃんが顔色を幼馴染の身を心配する。

「うん、いつものように大丈夫だと思うけれど?」

 幸ちゃんが自身の顔色を真っ青にさせ、動揺をしながら紗枝ちゃんの身を案じるように。今の世は本当に恐ろしいこと交通事故……。それも人身事故の多発、不起訴事件や弱い者達を狙った猟奇殺人が後を絶えない、日常茶飯事で起きている。

 それは他の都道府県や市、区、町、村だけではなく、私達の町でも普通に人為的な厄災は起きているのだ。
 私のイオナ王子さまが。彼女の私のためにと始めてくれた護衛が地域全体へと広がり、地元の女の子を守る自衛団が結成され、以前よりも監視の目は鋭く、警戒をしているにも関わらず。
 イオナ王子さまが私に告白してくれた日と。彼の他界した双子のお兄さんに襲われ、乱暴され、殺害する悪夢を見るように私がなった日から、もう既に数人の小学生の女の子達や高校生のお姉さん達数人が神隠しに遭い、無残に殺害され、裸体で発見されているから。
 いくら紗枝ちゃんの朝寝坊が、毎日の朝の風物詩、行事のようになっているとしても幸ちゃん……だけじゃない。私も含めた芽衣ヤーイーちゃんや俊宇ジュンユー君も平然を装うこともできず、みんな自分の顔色を変え、辺りを見渡すのだ。紗枝ちゃんが早くこの場──。待ち合わせ場所へとこないかと、みんな顔色を変え、辺りの様子を窺う。

 特に俊宇ジュンユー君は紗枝ちゃんに告白をした経歴があるから、私が傍から見ても彼は本当に落ち着きない様子でいるのがわかる。神隠しや人攫いは朝昼夕夜関係なく起きているから。私達は本当に紗枝ちゃんの件で、毎日気が気でない日々を送っているのであった。


 ◇◇◇

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