私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第104話 桃の精霊様、再び……(1)

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「どう言う意味って、そう言う意味だよ。麗しい桃の君……。いや、未だ幼い僕の可愛いお嫁さんと呼んだ方が良いのかな、姫君? くっ、くくく……」

 私が交通事故で他界したはずのイオナ君の双子のお兄さん……。何故か悪霊化した彼は、私に付き纏い。夜な夜な枕元や夢枕の中に立ち──。弟の彼女である私に甘えてくるから、寝不足になるぐらい困っている。

 そんな彼を私は鋭く睨みながら。

「はぁ、何? 久し振りに陽の高い時間に私の許へと現れたと思ったら。何、訳のわからないことをあなたは言っているの? 私はいつもあなたには夢の中で告げているように。あなたの双子のお父さんの彼女で彼の物だから訳のわからないことを言わないでください。私本当に頭にきますから」

 イオナ君のお兄さん……。桃の精霊さまだと思っていたけれど。本当の魔王さまは、実はこの人だったと思った彼に荒々しく告げてやりました。

 どうせ、私の周りの人達……。幸ちゃんや芽衣ヤーイーちゃん、アスワンちゃんには私が不機嫌極まりない顔をしているぐらいにしか思われないと思うので。
 私のことを自分の物だ! お嫁さんだ! と可笑しなことを告げてくる、魔王な彼との会話はどうせ周りの人達には聞こえないから。
 私は魔王……。イオナ君のお兄さんへと悪態をついてやりました。

「私が殺人犯を見つけも殺せないとでも言いたい訳、あなたは?」

 私は憤怒しながらイオナのお兄さんへと荒々しく尋ねてみました。



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