私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第139話 帰宅の途(1)

「ふぅ、結構歩いたな」
「確かに歩いたね」
「結構体力あるな、あいつ……」
「うん、確かに、イオナの言う通りでさ、芽衣ヤーイーは俺のママみたいに尻がデカくて、下半身がしっかりとしたタイプの女性じゃなく、東アジアの女性らしく線が細い体形なのにさ、あの体力、腰だろう……。俺なんかよりもよっぽど芽衣ヤーイーの方が、体力があるよ……」
「うん、そうだな……。俺も結構歩き疲れたから、そろそろ芽衣ヤーイーも犯人捜しは諦めて家に帰ってくれないかな……。あっ、はははははは……」

 芽衣ヤーイーちゃんに悟られないように、距離を開けながら……。それでも彼女の背後を見失わないようにしながら歩く、王子さまとサミール君の二人なのだが。時々サミール君が幸ちゃんの件で俊宇ジュンユー君とL〇NEメールを送り、お互いが情報交換……。意見を交わしながら芽衣ヤーイーちゃんの騎士ナイトさまを快くしていた二人なのだが。芽衣ヤーイーちゃんが犯人捜しを中々諦めず探索を続けるから、足が棒になった二人は苦笑いを浮かべつつ弱音を漏らしました。

《ブル! ブル、ルルル》

(……ん? スマートフォンのバイブレーション機能が鳴った……)

 王子さまとサミール君の二人の会話……。苦笑いを浮かべ、会話が終了して、また芽衣ヤーイーちゃんの背をついて歩き始めた二人……。

 するとサミール君のポケットの中でスマホがバイブ機能を発動しながら鳴くから。サミール君は自分の着衣しているズボンのポケットの中からスマホ取り出し、画像を確認すると。二人がよく知る人物からのL〇NEメールなので。

「イオナ?」
「……ん? 何だ、サミール?」
俊宇ジュンユーからL〇NEメールきている」

 サミール君は首を傾げる王子さまへと俊宇ジュンユー君からL〇NEメールが着ているとお知らせを告げる。

俊宇ジュンユーは、何て?」

 王子さまは芽衣ヤーイーちゃんの背を追いかける行為を一旦辞めて、振り返りサミール君へと尋ねた。

「イオナ、ちょっと待ってよ……。今俊宇ジュンユーから着ているL〇NEメールを確認してみるから」

 王子さまの問いかけに対してサミール君は了承したと言葉を返せば。慌てて俊宇ジュンユー君から着ているメールを確認した。

 そして彼はフムフムとメールの内容を読み、終えれば。

俊宇ジュンユー達の方は幸が帰宅を始めたみたい。だから俊宇ジュンユーは親との約束があるから、これから帰るってメールだったよ」

 サミール君は苦笑いを浮かべつつ、王子さまへと説明をすれば。先ほど弱音を吐いた彼だから。

「いいな、俊宇ジュンユーは、幸が犯人捜しを諦めて帰宅の途に就いたから……。芽衣ヤーイーも幸のように諦めて帰宅の途に就いてくれないかな? 俺マジで足が疲れたよ……」


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