私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第161話 獲物(3)

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「どうしよう、あなた?」

 背後から恐怖が迫っている私は今にも泣き出しそうな声音で桃の精霊さまへと尋ね。

「私、紗枝ちゃんやアスワンちゃんみたいに死ぬの?」

 私は悲しい声音で桃の精霊さまへと尋ねた。

「(美月は死んでも良いだっけぇ?)」

 桃の精霊さまは顔は憤怒……。声音だけは笑ったような声音で私へと嫌味を告げる悪態をついてきました。

「いいえ、死にたくない。あなた、助けておねがい……。何でも言うことを聞きます……。素直な、あなたの妻になるから助けてください……。御主人さまおねがいします……」

 私はいざ、自分が恐ろしい猟奇殺人犯の獲物にされ、現時点で追われているとわかれば。私の今までの覇気や威勢は全部吹き飛んでしまい、足が竦むほど怖くてしかたがないから桃の精霊さま……。

 私のもう一人の王子さまへと可愛い嫁になりますから。私の命を救ってくださいと命乞いをしました。

「(わかっているよ。そんなことは! 美月は僕の妻で、水神の子を産む巫女だから僕が必ず助ける! だから心配をするな、美月! 美月は只素知らぬ振りを決め込み歩け! 歩き続けるんだ! ジョギングやマラソンをしている人達が居そうな場所まで! わかったかい、美月?)」

 私が恐怖の余り、足を止め、この場に座り込み、泣き出しそうな気持に駆られると桃の精霊さまが𠮟咤激励をしてくれました。

 だから私は下を向きm、足を止めることもなく、只々もう一人の主人の言うがままに歩き続けました。

「(あっ!)」

 すると桃の精霊さまが驚嘆した。

 何? どうしたの? と私が桃の精霊さまへと尋ねようとすれば。

「(美月、そこを左に直角! 急に曲がってお願いだ)」

 桃の精霊さまが私へと下知をだしてきた。

「はい、わかりました。あなた……」

 私は主の下知に対して約束通り、素直に言葉を返しました。



 ◇◇◇
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