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第1章 お狐さまとの出会い
第130話 提案(2)
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僕は沙耶の問いかけに対して頷いた。
「フム、引っ越しか……。旦那さまが引っ越したいと言うのならばわらわはただ、旦那さまの指示に従いついていくだけじゃが、ただのぅ? もしも引っ越しをするのならば田舎の古屋でもかまわないから、広い屋敷がいいのぅ……。屋敷の中でわらわが祈祷できるような神棚か、仏壇がおけるような部屋がよいの」
僕がうなずけば沙耶は、僕が提案したかった内容に、自分の希望と要望を足して告げてきた。
フム、なるほどね……。
沙耶の要望は神さまとしては当たり前……。
前から自分の専用の社が欲しい。
だから商いを頑張って貯蓄……。
中古の古屋でいいから庭付き、小さな稲荷神社が造れるような家がいいと、車の移動の最中によく言っているから。
「じゃ、もう少し、お仕事を頑張ろうか?」
「そうじゃのう」
「僕もがんばるよ」
「うん、わらわの旦那さまなのだから頑張ってくれ」
「うん、沙耶、僕頑張るね」
「うん、ありがとう……。しかし旦那さまのがんばりは、今のままでいいからな、無茶はするな」
「うん、わかっているよ、沙耶」
「愛しているぞ、旦那さま」
「僕も沙耶のことを愛しているよ」と。
僕と沙耶は二人で仲良く会話……。相談したあげく、お引越しの方はもう少し辛抱……。
だから沙耶も深夜の床では、近所迷惑になるので声を殺すよう我慢……努力も続けるよ、と言ってくれて、二人の愛の巣の移転はもう少し先延ばしで保留になるのだった。
◇◇◇
「フム、引っ越しか……。旦那さまが引っ越したいと言うのならばわらわはただ、旦那さまの指示に従いついていくだけじゃが、ただのぅ? もしも引っ越しをするのならば田舎の古屋でもかまわないから、広い屋敷がいいのぅ……。屋敷の中でわらわが祈祷できるような神棚か、仏壇がおけるような部屋がよいの」
僕がうなずけば沙耶は、僕が提案したかった内容に、自分の希望と要望を足して告げてきた。
フム、なるほどね……。
沙耶の要望は神さまとしては当たり前……。
前から自分の専用の社が欲しい。
だから商いを頑張って貯蓄……。
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「じゃ、もう少し、お仕事を頑張ろうか?」
「そうじゃのう」
「僕もがんばるよ」
「うん、わらわの旦那さまなのだから頑張ってくれ」
「うん、沙耶、僕頑張るね」
「うん、ありがとう……。しかし旦那さまのがんばりは、今のままでいいからな、無茶はするな」
「うん、わかっているよ、沙耶」
「愛しているぞ、旦那さま」
「僕も沙耶のことを愛しているよ」と。
僕と沙耶は二人で仲良く会話……。相談したあげく、お引越しの方はもう少し辛抱……。
だから沙耶も深夜の床では、近所迷惑になるので声を殺すよう我慢……努力も続けるよ、と言ってくれて、二人の愛の巣の移転はもう少し先延ばしで保留になるのだった。
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