23 / 51
第一章 大岳ダンジョン編
第23話 恐怖! 人食い魚人現る
しおりを挟む
■奥多摩 大岳ダンジョン 75層 邪神の神殿
ジメジメと若干湿っぽい神殿の中を俺達は警戒しながら、歩いていた。
時折出てくるスライムも多少は強かったが倒せない相手ではなかったので、気持ちは軽い。
だが、戦闘回数が多いので集中力の低下と食料品や水が心もとなってきたのが問題だ。
「かなり戦闘回数が……おおひな……」
「スライムを食べながら話していると、残念だね~」
〔ヒュージアシッドスライムの摂取を確認。〈強酸液Lv1〉を獲得しました〕
〈潜在能力:技能喰〉の効果で新しいスキルが生えた。
強酸は使い勝手がよさそうなので、いいものを手に入れたと思う。
「だが、だんだん人間やめてきているな……」
「モンスターを食べているだけで十分人間をやめていると思いますよ?」
:織姫ちゃんに同意
:はげどう
:はどう
:略しすぎだw
織香も、コメント欄も明るくなったので、 モシャモシャ食べるのも悪くないのかもしれないと俺が思っていると〈危険感知〉に反応が現れる。
「敵だ。数は結構いるな……足音がそろっているから、人型のタイプか?」
俺がスコップを取り出して構えていると、神殿の角から生臭い匂いが漂ってきた。
「クサッ!?」
「かなり、臭い……です」
:邪神の神殿で生臭い?
:ま、まさか……
コメント欄は何かの予想がついているようだが、詳しい内容までは確認できない。
それよりも敵への対応が先だ。
「グギュギャギャギャ」
「グギャギャ」
鳴き声と共に現れたのは、魚人だった。
鱗のある体にデカイ目、分厚い唇からは臭い吐息が漏れてくる。
「鑑定だとディープ・ワンという種族のようだねぇ。まぁ、何となく予想はできていたけれど~」
:さすがトーコ先生
:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
ぬめぬめした肌をした二足歩行の魚人達は三又の槍を持って俺達に襲い掛かってきた。
ゴブリンから始まっているが、ダンジョン内の人型モンスターは会話による交渉ができない。
俺としてはさっさと倒して次に進みたいところだ。
「織香がアタッカー、俺はトーコ先生を守るタンクになる……でいいのか? 用語としては」
「あってますけど、締まらないですよっ!」
織香が魚人の集団に突っ込んでいく。
75階層にくるまでで、俺達は連携についてしっかり実戦経験を積んできていた。
度胸もついて、やりやすさは段違いである。
「ハァっ!」
織香の拳や蹴りが、魚人達に叩き込まれて怯んだ。
だが、数が数のため一番弱そうなトーコ先生を狙って他の魚人達が俺の方にも迫ってくる。
「相手は〈槍術〉スキルを持っていて、〈連携攻撃〉を使ってくると思うよ~」
相手のスキルや能力を〈潜在能力:超鑑定〉で解析してくれるトーコ先生のお陰で対処しやすいのは俺にとってありがたかった。
「わかっているのであれば、対処はできる」
三又槍を複数人で逃げ場がないように放ってくる魚人達に対して、俺は〈強酸液〉をばらまいて対処する。
早速、得たスキルが活躍して何よりだ。
ジュゥジュゥと煙が上がり肉の溶ける匂いが漂う。
「魚人相手だからか、魚系のいいにおいがするな」
:それはないだろ、師匠
:師匠が狂気に侵され始めている……
:正気に戻るんだ!
コメント欄が騒がしいが、俺は変なことをいっただろうか。
そんな風に思っていると、背後から〈粘液糸〉が伸びて、強酸液で悶えている魚人達の足元を固めた。
「サグルくん、トドメを~」
「ここまで来たらトーコ先生がやりましょうよ」
「生臭いからい~や~だ~」
駄々っ子のように騒ぎだすトーコ先生にため息をつきながら、俺はスコップで魚人の頭を砕く。
脳みそが飛び散り、配信上よろしくないものが流れた。
:ぎゃぁぁぁあ!?
:うっぷ……
:トイレいってくる……
コメント欄が荒れるが人型モンスターは知能が高いで、頭を崩すのが一番効率いい。
効率最優先をして、ソロでは戦闘を避けていたがパーティで戦闘できるなら、仲間に被害が起きることを減らすことが優先だった。
消えた死体の後には魚肉が転がっている。
「あとで食べるか」
:え、師匠はこの流れでも食べる気でるの!?
:ヤベェ、師匠ヤベェよ……
:本当の狂気の主はスコップ師匠なのかもしれない
外野が騒がしいが今は戦闘をクリアすることが優先だ。
織香の援護をしながら、魚人との戦闘を終える。
「戦闘終了だな。ステータスアップと、魚肉を食うか」
「本当に食べるんですか?」
「悪食というか、なんていうか……」
「俺の【潜在能力】だから、仕方ないだろ……む、普通の魚肉よりも歯ごたえあるな。焼き魚よりも煮物系があうか……」
もぐもぐと魚人から現れた肉を食うとシステムアナウンスが聞こえてくる。
〔ディープワンの肉を摂取しました。Sレアスキル〈異界言語Lv1〉を獲得しました〕
「異界言語? もしかして、モンスターと会話できるようになるの、か?」
予想外のスキルの獲得に俺は目を点にするしかなかった。
ジメジメと若干湿っぽい神殿の中を俺達は警戒しながら、歩いていた。
時折出てくるスライムも多少は強かったが倒せない相手ではなかったので、気持ちは軽い。
だが、戦闘回数が多いので集中力の低下と食料品や水が心もとなってきたのが問題だ。
「かなり戦闘回数が……おおひな……」
「スライムを食べながら話していると、残念だね~」
〔ヒュージアシッドスライムの摂取を確認。〈強酸液Lv1〉を獲得しました〕
〈潜在能力:技能喰〉の効果で新しいスキルが生えた。
強酸は使い勝手がよさそうなので、いいものを手に入れたと思う。
「だが、だんだん人間やめてきているな……」
「モンスターを食べているだけで十分人間をやめていると思いますよ?」
:織姫ちゃんに同意
:はげどう
:はどう
:略しすぎだw
織香も、コメント欄も明るくなったので、 モシャモシャ食べるのも悪くないのかもしれないと俺が思っていると〈危険感知〉に反応が現れる。
「敵だ。数は結構いるな……足音がそろっているから、人型のタイプか?」
俺がスコップを取り出して構えていると、神殿の角から生臭い匂いが漂ってきた。
「クサッ!?」
「かなり、臭い……です」
:邪神の神殿で生臭い?
:ま、まさか……
コメント欄は何かの予想がついているようだが、詳しい内容までは確認できない。
それよりも敵への対応が先だ。
「グギュギャギャギャ」
「グギャギャ」
鳴き声と共に現れたのは、魚人だった。
鱗のある体にデカイ目、分厚い唇からは臭い吐息が漏れてくる。
「鑑定だとディープ・ワンという種族のようだねぇ。まぁ、何となく予想はできていたけれど~」
:さすがトーコ先生
:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
ぬめぬめした肌をした二足歩行の魚人達は三又の槍を持って俺達に襲い掛かってきた。
ゴブリンから始まっているが、ダンジョン内の人型モンスターは会話による交渉ができない。
俺としてはさっさと倒して次に進みたいところだ。
「織香がアタッカー、俺はトーコ先生を守るタンクになる……でいいのか? 用語としては」
「あってますけど、締まらないですよっ!」
織香が魚人の集団に突っ込んでいく。
75階層にくるまでで、俺達は連携についてしっかり実戦経験を積んできていた。
度胸もついて、やりやすさは段違いである。
「ハァっ!」
織香の拳や蹴りが、魚人達に叩き込まれて怯んだ。
だが、数が数のため一番弱そうなトーコ先生を狙って他の魚人達が俺の方にも迫ってくる。
「相手は〈槍術〉スキルを持っていて、〈連携攻撃〉を使ってくると思うよ~」
相手のスキルや能力を〈潜在能力:超鑑定〉で解析してくれるトーコ先生のお陰で対処しやすいのは俺にとってありがたかった。
「わかっているのであれば、対処はできる」
三又槍を複数人で逃げ場がないように放ってくる魚人達に対して、俺は〈強酸液〉をばらまいて対処する。
早速、得たスキルが活躍して何よりだ。
ジュゥジュゥと煙が上がり肉の溶ける匂いが漂う。
「魚人相手だからか、魚系のいいにおいがするな」
:それはないだろ、師匠
:師匠が狂気に侵され始めている……
:正気に戻るんだ!
コメント欄が騒がしいが、俺は変なことをいっただろうか。
そんな風に思っていると、背後から〈粘液糸〉が伸びて、強酸液で悶えている魚人達の足元を固めた。
「サグルくん、トドメを~」
「ここまで来たらトーコ先生がやりましょうよ」
「生臭いからい~や~だ~」
駄々っ子のように騒ぎだすトーコ先生にため息をつきながら、俺はスコップで魚人の頭を砕く。
脳みそが飛び散り、配信上よろしくないものが流れた。
:ぎゃぁぁぁあ!?
:うっぷ……
:トイレいってくる……
コメント欄が荒れるが人型モンスターは知能が高いで、頭を崩すのが一番効率いい。
効率最優先をして、ソロでは戦闘を避けていたがパーティで戦闘できるなら、仲間に被害が起きることを減らすことが優先だった。
消えた死体の後には魚肉が転がっている。
「あとで食べるか」
:え、師匠はこの流れでも食べる気でるの!?
:ヤベェ、師匠ヤベェよ……
:本当の狂気の主はスコップ師匠なのかもしれない
外野が騒がしいが今は戦闘をクリアすることが優先だ。
織香の援護をしながら、魚人との戦闘を終える。
「戦闘終了だな。ステータスアップと、魚肉を食うか」
「本当に食べるんですか?」
「悪食というか、なんていうか……」
「俺の【潜在能力】だから、仕方ないだろ……む、普通の魚肉よりも歯ごたえあるな。焼き魚よりも煮物系があうか……」
もぐもぐと魚人から現れた肉を食うとシステムアナウンスが聞こえてくる。
〔ディープワンの肉を摂取しました。Sレアスキル〈異界言語Lv1〉を獲得しました〕
「異界言語? もしかして、モンスターと会話できるようになるの、か?」
予想外のスキルの獲得に俺は目を点にするしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
アポカリプスな時代はマイペースな俺に合っていたらしい
黒城白爵
ファンタジー
ーーある日、平穏な世界は終わった。
そうとしか表現できないほどに世界にモンスターという異物が溢れ返り、平穏かつ醜い世界は崩壊した。
そんな世界を自称凡人な男がマイペースに生きる、これはそんな話である。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
マカロニ
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる