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教室でおむつばれ
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――高校
「お、莉緒じゃん。もう体調大丈夫なのか?」
「あ、ああ。一日休んだらなんとかなったよ。」
莉緒が学校に着くと、体調を労わる声や昨日あったことを教えてくれる友人などいつも通りの高校生活が始まった。莉緒は昨日、体調不良で欠席ということになっていたらしい。
(瑞希が連絡したって言ってたから幼稚園に行ってたことばらされたと思ったけどさすがにそこまではやらなかったか、、)
「HRはじめるぞ。今日は3,4限に体育があるから体操服忘れたやつはそれまでにどうにかしろ。最近忘れ物が多いからな。翌日の授業はちゃんと確認する癖をつけるように。ほかに連絡事項のある者は、、いないな。よし、これでHRを終わる。今日も一日頑張っていこう。」
「起立、礼!」
莉緒のクラスの担任は気が強そうな雰囲気をまとった新任の鈴木先生という。厳格な先生ではあるが意外とノリもよく美人であるため男女問わず人気の高い先生だ。担当教科は体育であり、今日の授業はバレーボールを予定している。
1.2限の授業は普段通りに終了し、休み時間に体操服へ着替えなければならない。莉緒の学校では男子は教室で、女子は更衣室で着替えることになっている。女子が教室から出ていき、男子だけになると莉緒は体操服に着替えるために制服のズボンを下した。その時手に布ではなく紙の感触を覚えたが、その時にはすでに遅くズボンを下げきってしまった。
「え、莉緒、それ何?白ブリーフ?」
「え?あ、、、」
莉緒の下半身には今朝履き替えるのを忘れた紙おむつが装着されたままであった。
(朝急いでて履き替えるの忘れてた、、しかも馴染みすぎて今までおむつ履いてること気が付かなかった、、)
「それおむつなんじゃないの!?」
「え、まじ?」
「高校生でおむつなんて履かないだろ。」
「いやいや、あれ絶対紙おむつじゃん。しかも小さい子が履くような柄入ってるし。」
慌てて体操服のズボンに履き替えたが、教室にいるほとんどのクラスメイトに莉緒のおむつを見られてしまった。
「莉緒ってまだおむつしてるの?(笑)」
莉緒がおむつを見られたショックで呆けていると、クラス内でもカースト上位の斎藤樹(いつき)が声をかけてきた。彼は2年生にしてバスケ部のエースであり、成績もTOP10に毎回入っている生徒で、クラスでもリーダー的なポジションにいる。
「い、いや、してないけど、、」
「じゃあさっき履いてたのは何なんだよ?」
「それは、、普通の白い下着だけど、、」
莉緒はどうにか誤魔化そうとするが、他の生徒も納得していないようだった。
「ふーん、白い下着ね、、わかったわ。邪魔したな。」
しかし意外にも樹は引く様子を見せた。
「そうそう、、じゃ、じゃあ先行くね。」
莉緒は一刻も早く紙おむつを脱ぐために足早に教室を後にしようとした。
「よいしょーー!!」
「!?」
「なんだよ、やっぱおむつじゃん(笑)」
莉緒が歩き出そうとすると後ろからズボンの裾を捕まれ、思い切り引きずりおろされた。
「え、ちょ、、!?や、やめろ、、」
「まさか高校生がおむつ履いているとは。何?そういう趣味?それともほんとにお漏らししちゃうから履いてるの?」
ズボンを下した犯人である樹が悪びれもせずに質問してくる。
おむつであることが確定したため他のクラスメイトもざわつき始めた。
「まじでおむつだったよ(笑)」
「高校生でおむつ必要って何かの病気とかじゃないの?笑っちゃダメだって(笑)」
「いやいや、おむつ好きな変態かもよ。そういう趣味の人っているらしいし。」
「どっちにせよ高校生でおむつ履いてるなんて恥ずかしすぎでしょ。」
「いや、これは妹のやつで、、間違えて履いてきただけというか、、」
「莉緒の妹って瑞希ちゃんだろ。絶対嘘じゃん(笑)そもそもそれ男子用だし。」
莉緒は尚も言い訳を続けようとしたが、中高一貫校であるためバスケ部に所属している瑞希のことも樹は把握していた。
「瑞希ちゃんに聞いてみるか。それでもいい?」
「ちょ、いや、それはやめて、、」
瑞希のおむつだなんて言い訳をしたことがばれたら問答無用で今までの経緯を母親に通報するだろう。
「じゃあなんでおむつしてるか答えろよ。」
「それは、、昨日瑞希に履くよう言われたからで、、」
「は?なんで瑞希ちゃんがそんなこと言うんだよ?」
「お、おねしょしたから、、」
「え、まじかよ、、お前おねしょしたの?高校生なのに?それじゃおむつさせられてもしょうがないわな(笑)」
樹と莉緒のやりとりを聞いていたクラスメイトも莉緒がおねしょをしたことを告白すると、笑い出した。
「も、もういいだろ、、授業始まるし早く体育館いこうよ、、」
クラスメイトに嘲笑され、いたたまれなくなった莉緒は今度こそ足早に教室をでていった。
「あいつまじでおむつ履いてたとはなー、、」
「おねしょしたって言ってたけどほんとかな?」
「そりゃあほんとにおねしょしたんでしょ。でなきゃわざわざおむつつける理由ないし。」
「高校生でおむつって、、(笑)」
「昼間も漏らしたりしてな(笑)」
莉緒がでていった後も教室は莉緒のおむつについての話題で持ちきりだった。
「お、莉緒じゃん。もう体調大丈夫なのか?」
「あ、ああ。一日休んだらなんとかなったよ。」
莉緒が学校に着くと、体調を労わる声や昨日あったことを教えてくれる友人などいつも通りの高校生活が始まった。莉緒は昨日、体調不良で欠席ということになっていたらしい。
(瑞希が連絡したって言ってたから幼稚園に行ってたことばらされたと思ったけどさすがにそこまではやらなかったか、、)
「HRはじめるぞ。今日は3,4限に体育があるから体操服忘れたやつはそれまでにどうにかしろ。最近忘れ物が多いからな。翌日の授業はちゃんと確認する癖をつけるように。ほかに連絡事項のある者は、、いないな。よし、これでHRを終わる。今日も一日頑張っていこう。」
「起立、礼!」
莉緒のクラスの担任は気が強そうな雰囲気をまとった新任の鈴木先生という。厳格な先生ではあるが意外とノリもよく美人であるため男女問わず人気の高い先生だ。担当教科は体育であり、今日の授業はバレーボールを予定している。
1.2限の授業は普段通りに終了し、休み時間に体操服へ着替えなければならない。莉緒の学校では男子は教室で、女子は更衣室で着替えることになっている。女子が教室から出ていき、男子だけになると莉緒は体操服に着替えるために制服のズボンを下した。その時手に布ではなく紙の感触を覚えたが、その時にはすでに遅くズボンを下げきってしまった。
「え、莉緒、それ何?白ブリーフ?」
「え?あ、、、」
莉緒の下半身には今朝履き替えるのを忘れた紙おむつが装着されたままであった。
(朝急いでて履き替えるの忘れてた、、しかも馴染みすぎて今までおむつ履いてること気が付かなかった、、)
「それおむつなんじゃないの!?」
「え、まじ?」
「高校生でおむつなんて履かないだろ。」
「いやいや、あれ絶対紙おむつじゃん。しかも小さい子が履くような柄入ってるし。」
慌てて体操服のズボンに履き替えたが、教室にいるほとんどのクラスメイトに莉緒のおむつを見られてしまった。
「莉緒ってまだおむつしてるの?(笑)」
莉緒がおむつを見られたショックで呆けていると、クラス内でもカースト上位の斎藤樹(いつき)が声をかけてきた。彼は2年生にしてバスケ部のエースであり、成績もTOP10に毎回入っている生徒で、クラスでもリーダー的なポジションにいる。
「い、いや、してないけど、、」
「じゃあさっき履いてたのは何なんだよ?」
「それは、、普通の白い下着だけど、、」
莉緒はどうにか誤魔化そうとするが、他の生徒も納得していないようだった。
「ふーん、白い下着ね、、わかったわ。邪魔したな。」
しかし意外にも樹は引く様子を見せた。
「そうそう、、じゃ、じゃあ先行くね。」
莉緒は一刻も早く紙おむつを脱ぐために足早に教室を後にしようとした。
「よいしょーー!!」
「!?」
「なんだよ、やっぱおむつじゃん(笑)」
莉緒が歩き出そうとすると後ろからズボンの裾を捕まれ、思い切り引きずりおろされた。
「え、ちょ、、!?や、やめろ、、」
「まさか高校生がおむつ履いているとは。何?そういう趣味?それともほんとにお漏らししちゃうから履いてるの?」
ズボンを下した犯人である樹が悪びれもせずに質問してくる。
おむつであることが確定したため他のクラスメイトもざわつき始めた。
「まじでおむつだったよ(笑)」
「高校生でおむつ必要って何かの病気とかじゃないの?笑っちゃダメだって(笑)」
「いやいや、おむつ好きな変態かもよ。そういう趣味の人っているらしいし。」
「どっちにせよ高校生でおむつ履いてるなんて恥ずかしすぎでしょ。」
「いや、これは妹のやつで、、間違えて履いてきただけというか、、」
「莉緒の妹って瑞希ちゃんだろ。絶対嘘じゃん(笑)そもそもそれ男子用だし。」
莉緒は尚も言い訳を続けようとしたが、中高一貫校であるためバスケ部に所属している瑞希のことも樹は把握していた。
「瑞希ちゃんに聞いてみるか。それでもいい?」
「ちょ、いや、それはやめて、、」
瑞希のおむつだなんて言い訳をしたことがばれたら問答無用で今までの経緯を母親に通報するだろう。
「じゃあなんでおむつしてるか答えろよ。」
「それは、、昨日瑞希に履くよう言われたからで、、」
「は?なんで瑞希ちゃんがそんなこと言うんだよ?」
「お、おねしょしたから、、」
「え、まじかよ、、お前おねしょしたの?高校生なのに?それじゃおむつさせられてもしょうがないわな(笑)」
樹と莉緒のやりとりを聞いていたクラスメイトも莉緒がおねしょをしたことを告白すると、笑い出した。
「も、もういいだろ、、授業始まるし早く体育館いこうよ、、」
クラスメイトに嘲笑され、いたたまれなくなった莉緒は今度こそ足早に教室をでていった。
「あいつまじでおむつ履いてたとはなー、、」
「おねしょしたって言ってたけどほんとかな?」
「そりゃあほんとにおねしょしたんでしょ。でなきゃわざわざおむつつける理由ないし。」
「高校生でおむつって、、(笑)」
「昼間も漏らしたりしてな(笑)」
莉緒がでていった後も教室は莉緒のおむつについての話題で持ちきりだった。
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