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プロポーズ
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映画デート当日、智樹達は映画館ではなく、DVDのレンタルショップにいた。
近場の映画館の上映スケジュールを調べたところ、二人とも特に観たい映画が見つからず、それならば好きな映画をレンタルして家で観よう、ということになったのだ。
自宅へ戻り、まず最初に彩葉の選んだ『マスク』という映画を観る。
「この映画、うちの父さんが好きでさ。俺が子供の頃にもレンタルしてきて、何度か一緒に観た記憶があるんだよね」
画面を見ながら、彩葉が懐かしそうに目を細める。
内容は、“古代の仮面を拾った気弱な主人公が、それを身につけた途端に何故か緑色の怪人に変貌し、好き放題に暴れ回る”という荒唐無稽なドタバタコメディーだ。
彩葉は観ている間ずっと楽しそうに笑っていて、その横顔を見ているだけで、智樹の胸は喜びに満たされていく。
ただ、繊細な恋愛小説を書く彩葉がこのような映画を好むというのが少し意外で、智樹は映画を見終わった後に尋ねてみた。
「どうしてこの映画が好きなの?」
「え? だって、めちゃくちゃ笑えるじゃん。それに……あんなふうに自分に正直に生きられたら、毎日が楽しいだろうなぁと思って。現実はそうもいかないからさ」
「僕からすれば、彩葉だって自分に正直に生きているように見えるけど」
「全然そんなことないよ。俺は劣等感の塊だし、いつだって自分に自信がない。智樹が俺のことを好きだって言ってくれたのも、気の迷いなのかなって思ってる」
それを聞いて、智樹は思わず隣にいる彩葉の肩を掴み、自分の方へと体を向けさせた。
「気の迷いなんかじゃない。彩葉のことが、本気で好きだ」
「でも……手をつないでくれたのは遊園地に行った日だけだったし、最近は家にいる時も微妙に距離があるっていうか……前みたいに部屋で一緒にビールを飲むこともなくなっちゃったし……」
「それは、彩葉が和葉さんのことを好きだって知ってるからだろ! だから、必要以上に近付かないように気を付けてるんじゃないか。本当は毎日だって手をつなぎたいし、抱きしめたいし、それ以上のことだってしたいよ! だけど、好きでもない相手からそんなことされたら嫌だろ?」
「……嫌じゃない。智樹となら手をつなぐのも、それ以上のことも、嫌じゃない」
「でも、彩葉は和葉さんのことが好きなんだろ?」
彩葉は、返事のかわりに智樹の方へと顔を近付け、唇を重ねた。
突然の出来事に、智樹は目を瞠る。
彩葉はすぐに唇を離すと、テレビの前に移動してDVDを入れ替え、智樹が選んだ映画を再生し始めた。
「この映画、観るの初めてだから楽しみ」
すぐ近くに居るのに、彩葉の声がずいぶん遠くから聞こえる気がした。
唇に残るやわらかな感触が、いつまでも消えてくれない。
テレビ画面には、今までに何度も繰り返し観た、お気に入りの映画『ビッグ・フィッシュ』の美しい映像が映し出されている。
観るたびに感銘を受けていたのに、この時ばかりは少しも記憶に残らなかった。
翌朝、和葉を仕事に送り出してから彩葉を起こし、二人で朝食をとる。
その席で、智樹は彩葉に交際を申し込んだ。
「昨日も言ったけど、彩葉のことが本気で好きなんだ。付き合って欲しい」
智樹の真剣な告白に対して、彩葉は残酷な答えを返した。
「俺、和葉と梨花に……今の自分の気持ちを、正直に伝えようと思う」
絶句する智樹を前に、彩葉は言葉を続ける。
「昨日も今日も、智樹が気持ちを伝えてくれて嬉しかった。だから俺も、きちんと自分の想いを和葉と梨花に知ってもらいたいんだ」
智樹の胸の中で、やりきれない気持ちが渦巻く。
和葉さんのことが好きなら、どうしてキスなんかしたんだよ。
何で、『智樹となら手をつなぐのも、それ以上のことも、嫌じゃない』なんて言ったんだよ。
そう問い質したかったが、ぐっと堪えて言葉を飲み込んだ。
“叶わない恋だとしても、どうしても想いを伝えたい”という気持ちは、智樹にもよく分かる。
だから、平静を装って彩葉の願いを聞き入れた。
「分かった」
そう答えながら、胸が痛む。
叶わないと知っていながら、どうしてこんなにも彩葉のことを好きになってしまったのだろう。
智樹は、天国から地獄へ突き落とされたような気持ちで冷めたコーヒーを飲み干した。
数日後、彩葉に呼び出された智樹が指定のレストランへ向かうと、個室に案内された。
部屋の中には和葉と梨花が並んで座っており、入って来た智樹に笑顔を向ける。
「久しぶりだね、智樹くん」
「ご無沙汰しています」
梨花と挨拶を交わしながら、智樹は向かい側の席に着いた。
「あれ、彩葉は一緒じゃないの?」
和葉に聞かれて、智樹は事情を説明する。
「今日は午後から取材に出かけてて……さっき、レストランに向かってるって連絡があったんで、もうすぐ着くと思うんですけど……」
そこへ、息を切らした彩葉が姿を現し、智樹の隣に座った。
「ごめん、予定より仕事が長引いて遅くなった」
「大丈夫だよ。それより、わざわざこんなところへ呼び出してどうしたんだよ」
和葉が尋ねると、彩葉は曖昧に答える。
「うん……今日は、和葉と梨花に大事な話を聞いてもらいたくて……。とりあえず、先に食事をしようか」
予約した時に、彩葉がコース料理の注文も済ませていたようで、全員が席に着くと前菜から順番に料理が運ばれてきた。
食事中は他愛のない会話が続いていたが、デザートを食べるタイミングで、ようやく彩葉が話を切り出す。
「和葉と梨花に、話しておきたいことがあるんだ」
何かを察したのか、梨花の顔が強張る。
その表情を見て、智樹は申し訳ない気持ちになった。
もしも和葉が彩葉の告白を受け入れたら。
和葉と結婚するはずだった梨花の未来は、消えてなくなってしまうのだ。
やはり、止めるべきだったのだろうか。
智樹が後悔に苛まれていると、彩葉は予想外の言葉を口にした。
「俺、智樹と付き合うことにした。男同士だけど、お互いに本気で好きなんだ」
和葉は、いま耳にしたことが信じられないといった様子で、彩葉と智樹の顔を交互に見る。
梨花も、驚きと戸惑いで言葉を失っている。
「……智樹くん、これは彩葉の冗談? それとも本当の話?」
和葉に聞かれて、智樹は動揺しながらも正直に答える。
「……僕が彩葉のことを好きなのは本当です。付き合って欲しいということも伝えました。でも、彩葉は……」
智樹が言い淀むと、彩葉はきっぱりと宣言した。
「俺も、本当に智樹のことが好きだよ」
黙って成り行きを見守っていた梨花が
「おめでとう」
と祝福してくれる。
そんな梨花に、彩葉は頭を下げて謝罪した。
「今までずっと、嫌な態度をとってごめん。梨花と和葉が婚約したって聞いた時、唯一の拠り所を奪われたような気がして、素直に応援出来なくて……でも今は、これまでの自分の態度を心から反省してる」
それから、和葉に向かって語りかける。
「……父さんと母さんが死んで、和葉とは血の繋がりが無いって知らされた時、心細くてたまらなかった。和葉に見放されるのが怖くて、必要以上に縋って依存して……絶対に誰にも渡したくないって思い詰めてた。長い間、その気持ちを恋愛感情と混同してたけど、智樹に出会って気付いたんだ。和葉に対する執着心は、恋愛感情とは全くの別ものなんだなって」
そして最後に智樹の方へと向き直り、彩葉はこう言った。
「これから先も、ずっとそばにいて欲しい。末永く、よろしく」
プロポーズのような言葉に、智樹の目が潤む。
「こちらこそ」
答えながら、智樹はテーブルの下でそっと彩葉の手を握った。
近場の映画館の上映スケジュールを調べたところ、二人とも特に観たい映画が見つからず、それならば好きな映画をレンタルして家で観よう、ということになったのだ。
自宅へ戻り、まず最初に彩葉の選んだ『マスク』という映画を観る。
「この映画、うちの父さんが好きでさ。俺が子供の頃にもレンタルしてきて、何度か一緒に観た記憶があるんだよね」
画面を見ながら、彩葉が懐かしそうに目を細める。
内容は、“古代の仮面を拾った気弱な主人公が、それを身につけた途端に何故か緑色の怪人に変貌し、好き放題に暴れ回る”という荒唐無稽なドタバタコメディーだ。
彩葉は観ている間ずっと楽しそうに笑っていて、その横顔を見ているだけで、智樹の胸は喜びに満たされていく。
ただ、繊細な恋愛小説を書く彩葉がこのような映画を好むというのが少し意外で、智樹は映画を見終わった後に尋ねてみた。
「どうしてこの映画が好きなの?」
「え? だって、めちゃくちゃ笑えるじゃん。それに……あんなふうに自分に正直に生きられたら、毎日が楽しいだろうなぁと思って。現実はそうもいかないからさ」
「僕からすれば、彩葉だって自分に正直に生きているように見えるけど」
「全然そんなことないよ。俺は劣等感の塊だし、いつだって自分に自信がない。智樹が俺のことを好きだって言ってくれたのも、気の迷いなのかなって思ってる」
それを聞いて、智樹は思わず隣にいる彩葉の肩を掴み、自分の方へと体を向けさせた。
「気の迷いなんかじゃない。彩葉のことが、本気で好きだ」
「でも……手をつないでくれたのは遊園地に行った日だけだったし、最近は家にいる時も微妙に距離があるっていうか……前みたいに部屋で一緒にビールを飲むこともなくなっちゃったし……」
「それは、彩葉が和葉さんのことを好きだって知ってるからだろ! だから、必要以上に近付かないように気を付けてるんじゃないか。本当は毎日だって手をつなぎたいし、抱きしめたいし、それ以上のことだってしたいよ! だけど、好きでもない相手からそんなことされたら嫌だろ?」
「……嫌じゃない。智樹となら手をつなぐのも、それ以上のことも、嫌じゃない」
「でも、彩葉は和葉さんのことが好きなんだろ?」
彩葉は、返事のかわりに智樹の方へと顔を近付け、唇を重ねた。
突然の出来事に、智樹は目を瞠る。
彩葉はすぐに唇を離すと、テレビの前に移動してDVDを入れ替え、智樹が選んだ映画を再生し始めた。
「この映画、観るの初めてだから楽しみ」
すぐ近くに居るのに、彩葉の声がずいぶん遠くから聞こえる気がした。
唇に残るやわらかな感触が、いつまでも消えてくれない。
テレビ画面には、今までに何度も繰り返し観た、お気に入りの映画『ビッグ・フィッシュ』の美しい映像が映し出されている。
観るたびに感銘を受けていたのに、この時ばかりは少しも記憶に残らなかった。
翌朝、和葉を仕事に送り出してから彩葉を起こし、二人で朝食をとる。
その席で、智樹は彩葉に交際を申し込んだ。
「昨日も言ったけど、彩葉のことが本気で好きなんだ。付き合って欲しい」
智樹の真剣な告白に対して、彩葉は残酷な答えを返した。
「俺、和葉と梨花に……今の自分の気持ちを、正直に伝えようと思う」
絶句する智樹を前に、彩葉は言葉を続ける。
「昨日も今日も、智樹が気持ちを伝えてくれて嬉しかった。だから俺も、きちんと自分の想いを和葉と梨花に知ってもらいたいんだ」
智樹の胸の中で、やりきれない気持ちが渦巻く。
和葉さんのことが好きなら、どうしてキスなんかしたんだよ。
何で、『智樹となら手をつなぐのも、それ以上のことも、嫌じゃない』なんて言ったんだよ。
そう問い質したかったが、ぐっと堪えて言葉を飲み込んだ。
“叶わない恋だとしても、どうしても想いを伝えたい”という気持ちは、智樹にもよく分かる。
だから、平静を装って彩葉の願いを聞き入れた。
「分かった」
そう答えながら、胸が痛む。
叶わないと知っていながら、どうしてこんなにも彩葉のことを好きになってしまったのだろう。
智樹は、天国から地獄へ突き落とされたような気持ちで冷めたコーヒーを飲み干した。
数日後、彩葉に呼び出された智樹が指定のレストランへ向かうと、個室に案内された。
部屋の中には和葉と梨花が並んで座っており、入って来た智樹に笑顔を向ける。
「久しぶりだね、智樹くん」
「ご無沙汰しています」
梨花と挨拶を交わしながら、智樹は向かい側の席に着いた。
「あれ、彩葉は一緒じゃないの?」
和葉に聞かれて、智樹は事情を説明する。
「今日は午後から取材に出かけてて……さっき、レストランに向かってるって連絡があったんで、もうすぐ着くと思うんですけど……」
そこへ、息を切らした彩葉が姿を現し、智樹の隣に座った。
「ごめん、予定より仕事が長引いて遅くなった」
「大丈夫だよ。それより、わざわざこんなところへ呼び出してどうしたんだよ」
和葉が尋ねると、彩葉は曖昧に答える。
「うん……今日は、和葉と梨花に大事な話を聞いてもらいたくて……。とりあえず、先に食事をしようか」
予約した時に、彩葉がコース料理の注文も済ませていたようで、全員が席に着くと前菜から順番に料理が運ばれてきた。
食事中は他愛のない会話が続いていたが、デザートを食べるタイミングで、ようやく彩葉が話を切り出す。
「和葉と梨花に、話しておきたいことがあるんだ」
何かを察したのか、梨花の顔が強張る。
その表情を見て、智樹は申し訳ない気持ちになった。
もしも和葉が彩葉の告白を受け入れたら。
和葉と結婚するはずだった梨花の未来は、消えてなくなってしまうのだ。
やはり、止めるべきだったのだろうか。
智樹が後悔に苛まれていると、彩葉は予想外の言葉を口にした。
「俺、智樹と付き合うことにした。男同士だけど、お互いに本気で好きなんだ」
和葉は、いま耳にしたことが信じられないといった様子で、彩葉と智樹の顔を交互に見る。
梨花も、驚きと戸惑いで言葉を失っている。
「……智樹くん、これは彩葉の冗談? それとも本当の話?」
和葉に聞かれて、智樹は動揺しながらも正直に答える。
「……僕が彩葉のことを好きなのは本当です。付き合って欲しいということも伝えました。でも、彩葉は……」
智樹が言い淀むと、彩葉はきっぱりと宣言した。
「俺も、本当に智樹のことが好きだよ」
黙って成り行きを見守っていた梨花が
「おめでとう」
と祝福してくれる。
そんな梨花に、彩葉は頭を下げて謝罪した。
「今までずっと、嫌な態度をとってごめん。梨花と和葉が婚約したって聞いた時、唯一の拠り所を奪われたような気がして、素直に応援出来なくて……でも今は、これまでの自分の態度を心から反省してる」
それから、和葉に向かって語りかける。
「……父さんと母さんが死んで、和葉とは血の繋がりが無いって知らされた時、心細くてたまらなかった。和葉に見放されるのが怖くて、必要以上に縋って依存して……絶対に誰にも渡したくないって思い詰めてた。長い間、その気持ちを恋愛感情と混同してたけど、智樹に出会って気付いたんだ。和葉に対する執着心は、恋愛感情とは全くの別ものなんだなって」
そして最後に智樹の方へと向き直り、彩葉はこう言った。
「これから先も、ずっとそばにいて欲しい。末永く、よろしく」
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