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母の病気
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あれから一週間後俺はやっと〈はいはい〉が出来るようになった。
まぁそれでも普通の子どもに比べたらかなり早い方だ。
暇過ぎて〈はいはい〉の練習ばかりしていたのが幸をなした。
でも父さんも4ヶ月で〈はいはい〉が出来るようになったみたいだから遺伝もあるのかもしれない。
そして〈はいはい〉が出来るようになったと同時に探索も出来るようになった。
(これがまた楽しいんだよな・・・。)
お城という事もあってとにかく広い。
どれだけ探索しても足りないくらいだ。
(今日は図書館にでも行こうかな!)
そう思い侍女が部屋を出た瞬間俺もこっそり部屋を出た。
(ふっふっふ・・・ちょろいものだ!)
楽に脱出でき少し自慢気になっていたがふと思い出す。
(俺・・・図書館の場所知らない・・・。)
見つけるにも広過ぎて前途多難だ。
(ぅ、うぅ~ん・・・。)
でもここまで来た以上引き返すことも出来ない・・・。
(仕方ない・・・取り敢えず移動するか・・・。)
そう思い移動していると人の声が聞こえてきた。
(や、やばい!隠れないと!)
そう思い俺は近くの物置部屋に隠れ込んだ。
(バレませんように・・・!!!)
声がだんだん近くなってきた。
「なぁ・・・聞いたか?シューゼ様のこと。」
「あぁ・・・なんでも流行病にかかったんだってな。」
「そうそう、でも回復のための薬もないんだろ?」
「なにしろ最近見つかったばかりの病だしな。」
「サリトン病だっけ?あれって発症してから長くて3年しか生きられないんだろ?」
「あぁ、しかも治る確率はほぼ0に近い。」
「セシル様や旦那様もだが皇子様なんてまだ幼いのに・・・。可哀想に・・・。」
そんな事を話しながら2人の兵士は通り過ぎて行った。
最近母さんの姿がないと思ったが・・・そういう事だったのか・・・。
・・・どうする。
この国の医療技術はお世辞にも良いとは言えない。
この世界では良い方なのかもしれないが《日本》に比べればまだまだ低い。
(どうしよう・・・。)
取り敢えずこの部屋から出る事にした。
図書館に行けば何か分かるかもしれないと思ったのだ。
その瞬間隣の棚に当たってしまった。
(ぁ、しまった・・・!)
そう思ったのも後の祭り。
棚から一冊の本が落ちてきた。
『ガッターーーーン』
かなり大きな音が出た。
(ぎゃぁぁぁ・・・誰か来るか!?)
だがたまたま誰も通ってなかったらしく気付かれずに済んだ。
(はぁぁぁ・・・良かった・・・。)
ふと落ちてきた本を見てみた。
そこにはそこには様々な薬の作り方が書かれていた。
(す、すっげぇ・・・。)
何でこんな物がここに・・・と思ったがその疑問はすぐに解消された。
(これって・・・毒薬?)
そう、その本には猛毒の作り方も載っていたのだ。
(だからこんな所に隠されてるのか・・・。)
こんな猛毒の作り方が外に出ると大変なことになる。
誰が置いたのか分からないがここに隠すのは正しい判断だろう。
その時、「皇子様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
という執事《エド》の声が聞こえてきた。
多分俺がいなくなったのに気付いて慌てて探しているんだろう。
前も脱走したのがバレて大変な思いをした事がある。
(あの時は騎士隊まで動いて大変なことになったんだっけ・・・。)
さすがにそうなるとヤバいのでそろそろ部屋に帰ることにした。
俺が姿を見せると「見つけましたぁぁぁ!!!」
とエドが泣きながら走って寄ってくる。
さすがにここまで号泣されると罪悪感が湧く・・・。
「えお・・・おえねー」
まだ上手く喋れない口で精一杯謝る。
すると「皇子様ぁぁぁ・・・。」と泣きながらまた抱きしめられた。
(ちゃんと伝わったのかな・・・?)
そして俺はエドとともに部屋に戻った。
まぁそれでも普通の子どもに比べたらかなり早い方だ。
暇過ぎて〈はいはい〉の練習ばかりしていたのが幸をなした。
でも父さんも4ヶ月で〈はいはい〉が出来るようになったみたいだから遺伝もあるのかもしれない。
そして〈はいはい〉が出来るようになったと同時に探索も出来るようになった。
(これがまた楽しいんだよな・・・。)
お城という事もあってとにかく広い。
どれだけ探索しても足りないくらいだ。
(今日は図書館にでも行こうかな!)
そう思い侍女が部屋を出た瞬間俺もこっそり部屋を出た。
(ふっふっふ・・・ちょろいものだ!)
楽に脱出でき少し自慢気になっていたがふと思い出す。
(俺・・・図書館の場所知らない・・・。)
見つけるにも広過ぎて前途多難だ。
(ぅ、うぅ~ん・・・。)
でもここまで来た以上引き返すことも出来ない・・・。
(仕方ない・・・取り敢えず移動するか・・・。)
そう思い移動していると人の声が聞こえてきた。
(や、やばい!隠れないと!)
そう思い俺は近くの物置部屋に隠れ込んだ。
(バレませんように・・・!!!)
声がだんだん近くなってきた。
「なぁ・・・聞いたか?シューゼ様のこと。」
「あぁ・・・なんでも流行病にかかったんだってな。」
「そうそう、でも回復のための薬もないんだろ?」
「なにしろ最近見つかったばかりの病だしな。」
「サリトン病だっけ?あれって発症してから長くて3年しか生きられないんだろ?」
「あぁ、しかも治る確率はほぼ0に近い。」
「セシル様や旦那様もだが皇子様なんてまだ幼いのに・・・。可哀想に・・・。」
そんな事を話しながら2人の兵士は通り過ぎて行った。
最近母さんの姿がないと思ったが・・・そういう事だったのか・・・。
・・・どうする。
この国の医療技術はお世辞にも良いとは言えない。
この世界では良い方なのかもしれないが《日本》に比べればまだまだ低い。
(どうしよう・・・。)
取り敢えずこの部屋から出る事にした。
図書館に行けば何か分かるかもしれないと思ったのだ。
その瞬間隣の棚に当たってしまった。
(ぁ、しまった・・・!)
そう思ったのも後の祭り。
棚から一冊の本が落ちてきた。
『ガッターーーーン』
かなり大きな音が出た。
(ぎゃぁぁぁ・・・誰か来るか!?)
だがたまたま誰も通ってなかったらしく気付かれずに済んだ。
(はぁぁぁ・・・良かった・・・。)
ふと落ちてきた本を見てみた。
そこにはそこには様々な薬の作り方が書かれていた。
(す、すっげぇ・・・。)
何でこんな物がここに・・・と思ったがその疑問はすぐに解消された。
(これって・・・毒薬?)
そう、その本には猛毒の作り方も載っていたのだ。
(だからこんな所に隠されてるのか・・・。)
こんな猛毒の作り方が外に出ると大変なことになる。
誰が置いたのか分からないがここに隠すのは正しい判断だろう。
その時、「皇子様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
という執事《エド》の声が聞こえてきた。
多分俺がいなくなったのに気付いて慌てて探しているんだろう。
前も脱走したのがバレて大変な思いをした事がある。
(あの時は騎士隊まで動いて大変なことになったんだっけ・・・。)
さすがにそうなるとヤバいのでそろそろ部屋に帰ることにした。
俺が姿を見せると「見つけましたぁぁぁ!!!」
とエドが泣きながら走って寄ってくる。
さすがにここまで号泣されると罪悪感が湧く・・・。
「えお・・・おえねー」
まだ上手く喋れない口で精一杯謝る。
すると「皇子様ぁぁぁ・・・。」と泣きながらまた抱きしめられた。
(ちゃんと伝わったのかな・・・?)
そして俺はエドとともに部屋に戻った。
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