101 / 167
100話 ※※震える指先が求める熱 3(複数注意、読み飛ばしOK)
しおりを挟む散々イかされて力無くベッドに横たわる芽依の体に口付けるシュミット。
疲れているのがわかるから、優しく胸を愛撫して休憩を挟む。
濡れそぼった入口も優しく撫でて、芽依に緩やかな快楽を与えている時、横になる芽依の隣に一緒に横になっているハストゥーレをメディトークは見ていた。
そして、おもむろに平らな胸にある飾りに触れる。
「あっ……メディ……トーク、様?」
「えぇ? メディさんなにしてるのさ」
「いや、メイはハストゥーレがこうなる姿が好きなんだろ? 真横でそれ見たら喜ぶかと思ってよ」
この世界は同性同士での恋愛も普通にある。
だからだろうか、抵抗なくハストゥーレに触れるメディトーク。
その理由が芽依の為だと言われたら、ハストゥーレは抵抗を無くすしかない。
シュミットによって快楽を感じる芽依は緩く目を開けてハストゥーレを見た。
体をくねらせ息を荒らげる姿にドクンと熱が上がり一気に密が奥から流れてきたのが自分でもわかる。
「……ふっ」
勿論シュミットにもバレていて笑われたのだが、芽依は手を伸ばしてハストゥーレの手を握った。
「だ……め、ハス君は……わた、し、の!」
「へいへい。でも、見てたくないか?」
「あっ……ごしゅ……じ……さま……」
「っ……かわい……の……もぅ……こっち、きて?」
ズル……と近寄ってきたハストゥーレを抱き締めて、チュッチュッ……と胸にキスをする。
んぅ! ……と声を上げるハストゥーレを見てから飾りを舐めると体に力が入るのがわかった。
芽依の上に体重を乗せないで震える腕で支えながら胸を差し出す健気なハストゥーレ。
舌先でチロチロ舐めるとシーツを握り締める。
その姿が可愛くて、逆側の飾りを爪で優しくカリカリすると気持ちよさに鳴き声を上げる。
下からは芽依を追い立て、震える吐息を零す芽依をメディトークが見ていた。
「どうしたの?」
「ん? いやな、こうして見ると芽依は全員にあう抱かれ方をしてんだなって思って。俺は奉仕してもらうより、愛してぇから意識飛ばすくらいイかせるけど……ハストゥーレには可愛がりてぇんだなって。ハストゥーレも可愛がられるのが好きなんだろ」
「ふふ……顔みたら分かるよね。幸せなそうなんだもんハス君」
可愛らしくくっついて慰めあうようにしている芽依とハストゥーレは、いつもの交わりと同じである。
可愛がりたい芽依と、かまって欲しい、愛して欲しいハストゥーレ。
その2人が揃ったら、こうなるのも頷ける。
「…………ふ……はぁ……うん。ハス……君は、可愛いく、なでな、で……するの。でも、シュミットさんは……ちがうん、だか、ら!」
ハストゥーレに抱き起こされた芽依が言うと、ギクリと体を揺らしたシュミット。
そう、シュミット相手だと芽依は別の意味でシュミットを攻める。
「…………まて、今日はなしだ」
「いや、いやです」
「ちょっ……」
シュミットの首に軽く噛みつき舐めてジャージー牛乳を堪能する。
素肌に触って体を撫でる芽依を、また観客となった3人が見ていると、予想外に触れたのは後ろの蕾で、流石に驚いていた。
「…………え、予想外」
「やめっ……メイ!」
「休憩……がてら……可愛がります、よ」
ハストゥーレにシュミットは抑えられ暴れないようにしている間に、固く閉じているはずの蕾を撫でた。
柔らかくクプ……と飲み込む後ろだが、潤いがなくて引き攣る。
「いっ……」
「ごめんなさい……どうしよう、舐める?」
「やめろ! ……や、め……」
「ほら、メイ」
メディトークに渡れた蕩けるアレ。
瓶に入っているローションに目を輝かせた芽依は、ウキウキと瓶を開けておしりにかけた。
「シュミットが静かにヤラせるのもだけど、楽しそうなメイちゃんも意外だったなぁ」
「あれじゃねぇの? 前に掛かった呪い。あれ、色々しねぇとメイ壊れるだろ」
「あー、確かに。だからかぁ」
「っ、……こんな……見たくない……だろ……メイを、止め……」
「え?別に平気だよ? メイちゃんが大好きな僕たちに隠しごとなんて……いらないいらない」
「シュミットさま……大丈夫ですか?」
「っ……は……ハス……トゥーレ……」
「やだ、こんな時にも新妻が発揮されて可愛い」
「お前はどんな時でもそうだよな……」
こんな状況でもマイペースな芽依に、ため息を漏らすメディトーク。
その間も、相変わらずシュミットは煽られて快感に呻く。
「くっ……あ……や……め……」
「だめ、です。じゃないと私……しんじゃう……」
先の2人でもう体はガクガクしている。
どうにか寄りかかりながらシュミットを可愛がっている芽依はグリっ……とシュミットのいい場所を撫でた。
「っ! うぅ……あっ!!」
シーツを噛んで耐えていたシュミットは、その刺激で顔を上げて声を上げる。
その姿はいつものすました格好良さからかけ離れ、震える足がフラ……と揺れる。
そんな珍しい姿にフェンネルは興味津々で見ているし、ハストゥーレは真っ赤になっていた。
「………………ハストゥーレ」
「は、はいメディトーク様」
「……お前もこんなんだぞ」
「!!」
ポンッと真っ赤になって恥じらうハストゥーレに、芽依は蕩けるような眼差しを向ける。
自分の姿など想像出来ないハストゥーレだが、目の前で快楽に負けているシュミットに私も……? と見つめてしまう。
「っ……みる、な……」
「あっ……あのっ……」
「やだ、夫婦の片方を犯しているみた……」
「やめろばか!」
バシッと頭をメディトークに叩かれる。
酷いことを言いそうだった芽依はエヘ……と笑いながらシュミットの立ち上がる熱に触れた。
フルフルと震える凶悪なモノは、今すぐにでも熱を放出したがっている。
「……僕たちって、メイちゃんの伴侶じゃなくて何になるんだろう」
「家族……じゃ、足りないか?」
「んー……」
シュミットを虐め抜いていると、腕を掴まれてベッドに押し倒された。
汗が流れるシュミットは上から芽依を見下ろしながら足を掴み、大きく開く。
笑いながら入口から指を入れて芽依を翻弄すると、ひぁぁああぁ!と声が上がり、慌ててハストゥーレが芽依を抱き締めていた。
「いや……じゃないんだけど……」
「まぁ……わかるけどな。独占欲はある。伴侶となってもやっぱり……なぁ」
伴侶となっても扱いはフェンネル達と変わらず、特別感は芽依の体内にあるメディトークの力だけ。
それが何よりも大切だが、芽依はそれを重要視しない。
それくらい4人全てが大切ってことなのだ。
「おいメイ」
「あっ……やっ……あぁ! やっ……、だぁ……あん! ゃ! シュミットさ……ぁん! はっ、とまっ……てぇ」
「メイちゃん、ねぇ」
シュミットの熱が芽依の中に埋まり、体を捻ってシーツを握りしめて耐えている。
ハストゥーレはハラハラと隣に座り、芽依の背中を撫でているのだが、それは少しの慰め程度だ。
下半身を抑えられて揺すぶられる芽依に構わず話しかけるメディトークとフェンネル。
「ねぇ、メディさんが伴侶なら僕たちは? 家族のまま? 僕たちも特別が欲しいなぁ」
「あっ、ゃ……やぁ! あん……ぁっあ! だめっ!」
「だめぇ?」
「それは答えじゃねぇだろ」
フワフワと胸を触り出すメディトーク。
新しい快感に背をそらすと、逆側の胸をフェンネルが撫でた。
「さわっ……ちゃ……ぁ……」
「ハス君はこっち。ほら、指でなでなで」
「は……い」
「やぁ!! だめっ……だめだめ……ぃゃぁ……あん! きもちい……のぉ……おねが……も……いきた……」
ヌルヌルの突起に指を這わすと、ビクッ! と腰が跳ねた。
ハストゥーレは優しく痛くないように撫でると、その力加減が好きな芽依は密をコポッと溢れ出す。
「ふぁ……ぁぁぁあ……あぁ、ゃあ……! っ、ふぅん……気持ちい……も……ぁ……触っ……あっぁ……っ! ん!!」
ビクビク!と体を跳ねさせて目を瞑った芽依をフェンネルが見た。
「…………え、メイちゃん……? え、意識飛んじゃった? 僕まだなのに?!」
またお預け?! と芽依の胸をふにふにしながら悲しい叫びを響かせた。
129
あなたにおすすめの小説
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
3歳児にも劣る淑女(笑)
章槻雅希
恋愛
公爵令嬢は、第一王子から理不尽な言いがかりをつけられていた。
男爵家の庶子と懇ろになった王子はその醜態を学園内に晒し続けている。
その状況を打破したのは、僅か3歳の王女殿下だった。
カテゴリーは悩みましたが、一応5歳児と3歳児のほのぼのカップルがいるので恋愛ということで(;^ω^)
ほんの思い付きの1場面的な小噺。
王女以外の固有名詞を無くしました。
元ネタをご存じの方にはご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。
創作SNSでの、ジャンル外での配慮に欠けておりました。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる