私が恋した人とは結ばれない。

新田 ゆえ

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彼と彼女のstart

-1-彼女の今世

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多少無理やり感が...いや、かなりあったんですけど、取り敢えず物語進めます。



確か私はカイド様の屋敷に向かっていたはずなんだけど...

気がつけば私は薄暗い部屋の中...

ばっと、体を起こしてみる。

...え?起きれない。

「あうえ?」

え?喋れない。

...まさかこれって...二度目の転生?

そういえば...。

私にここに生まれる直前の記憶が蘇る。

そうだ...思い出した、たしか窓の景色を眺めていたら、急に車体が傾いて、窓から見えたのは綺麗だなーなんて、数秒前に呑気に眺めていた深い海だった。

それで、海についた瞬間、意識がなくなって...

でもおかしい。

死ぬ前にまた愛した人の声が聞こえるなんて。

わたしには呪いでもかかっているんだろうか。

死ぬ前に好きになった人のわたしを呼ぶ声が聞こえる呪い。

...呪いなのか?

まあ、死にたくなくなるから呪いだよね。多分。

というか、カミルは!?

今思い出せばわたしの馬車にはカミルも乗っていた。

まさかカミルも...いや、絶対死んでるな。

あの一瞬で死ななくても海で溺れて死ぬとか...

うわぁ。

最悪だ...

私だけならともかく、他の人も巻き込んでしまうなんて...



「ルネリア姉さん」

!?

私を呼ぶ声が聞こえた。

「あいう?(カミル?)」

声は違うけど、この呼び方は紛れもなくカミルのものだった。

「はい、ここではヴィクターという名前で、ルネリア姉さんは、伯爵令嬢ミアーシャとして生まれたようです」 

おお、我が弟(?)は私の言いたいこと聞きたいことをめちゃくちゃに理解してくれているようだ。

視界がぼやけてよくわからないんだけど...

「あいうっえ....おとあ?」

カイルは明らかにあの時のショタっ子ボイスではなかった、もっと大人なイケボの...

「はい、お嬢様。ここでは16歳で、執事をやらさせていただいてます。16歳はこの世界では成人と認められるようなので、大人ですね。」

ぼやけて映る視界でカイルの声がする方を見上げる。

その肌の色は明らかに肌色ではなかった。

気になって手を伸ばしてみる。

「これですか?これは仮面ですよ。実はですね...」

私はカイルから衝撃の事実を聞かされ、危うくまた気絶しそうになってしまった。

「うおえおーー!?いううやうえんぅーー?」

まさか、美醜逆転した世界で、カイルはここでの超絶ブサイクだっただなんて...!!

そして、仮面を外したカイルの顔は、ぼやけた視界でも分かる、中性的な顔立ちの、超美形であった。

...まって、ショックのせいでまた眠く...

私は再び眠りについた。





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