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彼と彼女のstart
-6-彼女の今世
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お気に入り100人と、HOT55位、恋愛104位ありがとうございます。こんなに伸びるなんて...ありがとうございます。
◇
私はまた顔を赤くしながら、よろよろと、団長の腕から離れ...ん?離れ...られないんだけど?
「あ、のー?離してもらえないですか?」
「....」
まさかの無視...
「あのー?」
「もうちょっと」
「「「「「はあ?」」」」」
団員さんと、私と、ヴィクターの声が重なった。
私は団長が何がしたいのかわからず、ジィーッと見つめる。
「ちっ」
流石にこれ以上は無理だと、分かったのか、しぶしぶ団長は私を解放した。
そして隣のヴィクターの殺気がヤバイ...
今にも団長を殺しそうな目をしている。
視線だけで人を殺せるとはこのことである。いや、幸いにもまだ死者は出ていないのだが...
うん、怖いよ?
そしてまた、団長もそんなさっきにびくともせず睨み返す。
うわぁ、なんか空気悪いなぁ。
私はなんだか居心地が悪くなって、なんとか気をそらそうと口を開いた。
「そ、それより!今日のお昼はこちらの方で食べるんです。流石にたくさんは持ってきてないので、騎士団全体で、とはいかないんですが、第三の皆様くらいの分だったらあるので、良ければご一緒しませんか?」
騎士団の人って、多分たくさん食べるから、かなり多めに持ってきた。
と、いっても軽く食べれる程度のサンドイッチなんだけども。
「え?良いんスか?俺らなんかより第一で食べたほうが...」
団員の誰かが声を上げる。
団員は私が第三にこだわる理由がわからず、みな不思議そうに首を傾げている。
「私は第三の方が居心地がいいんですよ。みなさん真面目で、優しいし、ふふふ」
私は穏やかに、警戒されないように微笑む。
すると私以外の人はみんな、何かに取り憑かれたようにぼーっと私を眺め、顔をうっすら赤色に染める。
「...?」
どうしたんだろう?
そして数十秒という時が流れ、ようやっとみんなはハッと我に帰った。
なんだったんだろう。
まあいっか。
◇
団員は普段手料理というものをあまり食べていないのか、かなりがっついていて、多めに持ってきたサンドイッチはあっという間になくなってしまった。
そして、食後だというのに、団員達はやる気が出て来たと言いながら訓練を始めてしまった。
「元気なんですね...」
私は羨ましげに訓練の様子を眺める。
わたしは今まで運動神経は良い方じゃなかったからこんなに軽々と思い剣を振り回せるのが羨ましい...
「羨ましいですか?流石に剣は教えられないけど、似た魔法くらいなら教えられますよ。鍛えれば剣を使う相手ともやり合えるようになります」
その言葉にわたしは、勢いよくうなづくのだった。
◇
私はまた顔を赤くしながら、よろよろと、団長の腕から離れ...ん?離れ...られないんだけど?
「あ、のー?離してもらえないですか?」
「....」
まさかの無視...
「あのー?」
「もうちょっと」
「「「「「はあ?」」」」」
団員さんと、私と、ヴィクターの声が重なった。
私は団長が何がしたいのかわからず、ジィーッと見つめる。
「ちっ」
流石にこれ以上は無理だと、分かったのか、しぶしぶ団長は私を解放した。
そして隣のヴィクターの殺気がヤバイ...
今にも団長を殺しそうな目をしている。
視線だけで人を殺せるとはこのことである。いや、幸いにもまだ死者は出ていないのだが...
うん、怖いよ?
そしてまた、団長もそんなさっきにびくともせず睨み返す。
うわぁ、なんか空気悪いなぁ。
私はなんだか居心地が悪くなって、なんとか気をそらそうと口を開いた。
「そ、それより!今日のお昼はこちらの方で食べるんです。流石にたくさんは持ってきてないので、騎士団全体で、とはいかないんですが、第三の皆様くらいの分だったらあるので、良ければご一緒しませんか?」
騎士団の人って、多分たくさん食べるから、かなり多めに持ってきた。
と、いっても軽く食べれる程度のサンドイッチなんだけども。
「え?良いんスか?俺らなんかより第一で食べたほうが...」
団員の誰かが声を上げる。
団員は私が第三にこだわる理由がわからず、みな不思議そうに首を傾げている。
「私は第三の方が居心地がいいんですよ。みなさん真面目で、優しいし、ふふふ」
私は穏やかに、警戒されないように微笑む。
すると私以外の人はみんな、何かに取り憑かれたようにぼーっと私を眺め、顔をうっすら赤色に染める。
「...?」
どうしたんだろう?
そして数十秒という時が流れ、ようやっとみんなはハッと我に帰った。
なんだったんだろう。
まあいっか。
◇
団員は普段手料理というものをあまり食べていないのか、かなりがっついていて、多めに持ってきたサンドイッチはあっという間になくなってしまった。
そして、食後だというのに、団員達はやる気が出て来たと言いながら訓練を始めてしまった。
「元気なんですね...」
私は羨ましげに訓練の様子を眺める。
わたしは今まで運動神経は良い方じゃなかったからこんなに軽々と思い剣を振り回せるのが羨ましい...
「羨ましいですか?流石に剣は教えられないけど、似た魔法くらいなら教えられますよ。鍛えれば剣を使う相手ともやり合えるようになります」
その言葉にわたしは、勢いよくうなづくのだった。
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