転生したら冷酷公爵のベットだったんですがどういうことですか神様!

新田 ゆえ

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1話

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「誰からの刺客だ、吐け」

「んっ、ひゃあっ!」

「早くしろっ...殺すぞ」

「やっ、やぁっ、めて」

誰だってうなじに冷たい金属が当たっていたらこんな声になるわ!

というかまずそのナイフを離して....



私は、三十歳で死んだただのアラサーである。

名前は水瀬 華。

死因は事故...女神様によると飲酒運転の事故だったらしい。

運悪い...まあこれまでも運がいいとはあまり言い難い人生だったけど。

彼氏には浮気され、現在もこじらせ処女。

父は兄が生まれてすぐに亡くなり、私は母がそこらへんで拾ってきた父親のわからない子。

嫌気が差すよね。

女は嫌いだわ。

私も女だけど。

同族嫌悪ってやつなのかな。

女神様は私の運の悪さを哀れに思ったのか、チート付きで私の大好きだった異世界に転生させてくれることになった。

私の唯一の救いはラノベだった。

私も私TUEEEEEとかしてみたいと、密かに思っていたから嬉しかった、

の、だが。

ここで最悪な状況の序盤に戻るのである。



そして偉そうな男は私のうなじにナイフを当てながら器用に左手で体をペタペタ触ってきた。

「ちょっ、どこ触ってるんですか!やっ、んんっ」

思わず鼻に掛かるような甘い声が自分から発せられる。

「っ、ふん、ナイフは持ってないようだな...色仕掛けで取り入ろうとでもしたか」

「やっ、だから、だめだってばぁ!」

「そういう割には敏感だな。」

男はニヤリと口の端を持ち上げナイフでうなじからそっと傷がつかない程度に優しく背中をなぞった。

「っ!!!」

ビクビクッと体が震え、のけぞってしまう。

「正直に誰から雇われか、言えば痛ためつけずに殺してやる、は、早くしろっ」

「やと、われって、ないっ。」

「はぁ...くそ、お前、服だけは質のいいものきてるな。死ぬ前に脱いだほうがいいんびゃないか?お気に入りの服にべっとり血がつくのは嫌だろう」

変態なのか?と思うけど、この人多分本気だよね。

「や、やだっ、怖いっ」

「俺の部屋に忍び込んでるくせに死ぬのが怖いとは。よし、いいだろう。お前、どうやって俺の部屋に忍び込んだ?ここの屋敷はお前みたいな奴は入れないようになってるはずだが」

「気付いたら、ここでっ...やんっ」

男はナイフで私の服を切り裂き、私の胸があらわになった。

「嘘も大概にしろ、さっさと言え。お前に付き合う時間がもったいない」

...よく見ると....めっちゃイケメンだ...

わーお。

どうせ死ぬの2回目だし、拝んどくか。

私は生きることを放棄した。
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